野山の植物

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ヤブツバキ

ヤブツバキ (ツバキ科ツバキ属)【藪椿】(Camellia japonica)ツバキには無数の園芸品種がありますが、それらの元締めなる原種(野生種)が「ヤブツバキ」または亜種の「ユキツバキ」。基本の花は花弁が5枚で、その付け根は合着し、束に...
6月

コンロンソウ

コンロンソウ(アブラナ科タネツケバナ属)【崑崙草】(Cardamine leucantha)タネツケバナの仲間は、どれもよく似ていてたいへん判りづらいものが多いのですが、このコンロンソウは大型の山地性で他に似たものが少ないです。沢沿いの水し...
3月

タイワンアオネカズラ

タイワンアオネカズラ (シダ植物ウラボシ科)【台湾青根葛】(Goniophlebium formosanum)青根の名の通り、地を這う根茎の色が独特のうす緑色で観賞用に栽培されます。台湾や中国南部に分布する種類ですが、日本でも屋久島や西表島...

キタミソウ

キタミソウ (ゴマノハグサ科キタミソウ属)【北見草】(Limosella aquatica)川岸の泥の上に点々とロゼット状に生える細長い葉のわきに、とんでもなく小さな星型の白い花。せいぜい2mm程度しかない花は、眼が慣れないと見つけられず、...

アテツマンサク

アテツマンサク (マンサク科マンサク属)【阿哲満作】(Hamamelis japonica var. bitchuensis)岡山県の阿哲地方にだけ自生する「マンサク」の変種です。花の中央部が赤でなく黄色いのが特徴で、そのため遠目に見える全...
9月

ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウ (ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)【洋種山牛蒡】(学名: Phytolacca americana) 別名:アメリカヤマゴボウ人里周辺のどこにでも生える帰化植物です。山地でも林道沿いなどに繁殖していることがあります。全草有毒で...
3月

ヒトツバ

ヒトツバ (シダ植物ウラボシ科)【一ツ葉】(Pyrrosia lingua)岩や樹木に着生する単葉のシダで、関東以西の林内に分布します。厚めで硬い葉で、胞子葉には裏面一面にソーラスがつきます。台湾産の「モミジヒトツバ」は観葉植物として栽培さ...
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マンサク

マンサク (マンサク科マンサク属)【満作】(学名: Hamamelis japonica)早春、他の木々がまだ葉もつけない時期に「まず咲く」という花です。ねじれたテープ状のユニークな花弁は他にない形で、本州中部太平洋側以西から九州にかけての...
3月

トサミズキ

トサミズキ (マンサク科トサミズキ属)【土佐水木】(Corylopsis spicata)早春、まだ木の葉が芽吹く前の冬枯れの林を彩るやさしい黄色。土佐地方の山林が原産地ということですが、江戸時代に庭木としてもてはやされ、全国に広まったとの...
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シナマンサク

シナマンサク (マンサク科マンサク属)【支那満作】(Hamamelis mollis)「マンサク」の中国産の種類で公園などに植えられています。日本産の「マンサク」と比べて花がやや大きく、かたまりになって咲き、花の色が濃いめな感じです。また、...

フッキソウ

フッキソウ (ツゲ科フッキソウ属)【富貴草】(Pachysandra terminalis)全国の林下に生える低木です。花弁が無く、萼と蕊だけの独特の花をつけます。雌雄別花ですが、雄花は花茎の上部にかたまり、下部に雌花がつきます。背が大きく...
3月

ヒメハイホラゴケ

ヒメハイホラゴケ (シダ植物コケシノブ科アオホラゴケ属)【姫這洞苔】(Vandenboschia nipponica)山地の沢の岩壁などに着生する常緑のシダで、苔のように細かい葉が立体的に重なり合います。水流が多ければ飛沫がかかるような岩陰...
3月

イワヒバ

イワヒバ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【岩檜葉】【巻柏】(Selaginella tamariscina)広義のシダ植物、正確には普通の羊歯より古い仲間である「ヒカゲノカズラ」や「トウゲシバ」などと同類のヒカゲノカズラ植物...
3月

ホウライシダ

ホウライシダ (シダ植物ホウライシダ科)【蓬莱羊歯】(Adiantum capillus-veneris)いわゆる「アジアンタム」として、園芸用に世界中に広がっていますが、元来日本では四国・九州以南の分布となっています。江戸時代から観葉植物...
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ハコネシダ

ハコネシダ (シダ植物ホウライシダ科)【箱根羊歯】(Adiantum monochlamys)本州から九州にかけての山地の岩場に生えるシダで、属名のとおり、園芸種の「アジアンタム」の仲間です。「クジャクシダ」などと同属ですが、独特の小葉がば...
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ヤマジノギク

ヤマジノギク (キク科シオン属)【山路野菊】(Aster hispidus var. hispidus) 別名:アレノノギク関西系の分布域をもつヤマジノギクは、いかにも野菊らしい見栄えのする大きめの花なので、園芸用に品種改良が加えられ、大分...
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シマカンギク

シマカンギク (キク科キク属)【島寒菊】(Chrysanthemum indicum) 別名:アブラギク近畿地方以西から九州の分布なので、関東では自生は見られない野菊ですが、関東では「アワコガネギク」が近いものとして相当する感じです。アワコ...
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ムラサキセンブリ

ムラサキセンブリ (リンドウ科センブリ属)【紫千振】(Swertia pseudochinensis)関東以西に分布し、ススキ野原のような草原を中心に咲く花で、その名の通り紫色の「センブリ」です。「センブリ」よりも花が大きめで草丈も高くなる...
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カワラノギク

カワラノギク (キク科シオン属)【河原野菊】(Aster kantoensis)関東周辺の太平洋側河川中流域の、丸石が転がっているような河原にのみ分布する希少な野菊です。花はうす紫から白色の、いかにも「野菊」という花で、「ヨメナ」や「ノコン...
9月

ハキダメギク

ハキダメギク (キク科コゴメギク属)【掃溜菊】(Galinsoga quadriradiata)明治時代に日本にやってきた北アメリカ原産の帰化植物で、全国の空き地や道端、畑地、河原や土手などに雑草として広がっています。「掃き溜め」という可哀...
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ムラサキエノコログサ

ムラサキエノコログサ (イネ科エノコログサ属)【紫狗尾草】(Setaria viridis var. minor f. misera)どこにでもある「猫じゃらし」の「エノコログサ」の赤紫のものです。エノコログサと同種で一品種として扱われてい...
9月

ホソエノアザミ

ホソエノアザミ (キク科アザミ属)【細枝野薊】(Cirsium tenuipedunculatum)「アズマヤマアザミ」などによく似たスリムな姿のアザミです。総苞片がオナモミのイガのように反り返り、名前の通り、花が細い柄で付いています。葉も...
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オヤマボクチ

オヤマボクチ (キク科ヤマボクチ属)【雄山火口】(Synurus pungens) 別名:ヤマゴボウ東海地方以北と北海道に分布する、アザミに近い仲間ですが山菜の「ヤマゴボウ」として、また地方によっては葉の繊維を蕎麦のつなぎとして使われていま...
9月

アズマヤマアザミ

アズマヤマアザミ (キク科アザミ属)【東山薊】(Cirsium microspicatum)類似の「ヤマアザミ」が、九州や四国を中心に分布するのに対して関東に分布するので「アズマ」の名がつけられたようです。東北南部から中部地方の太平洋側山地...
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セイタカナミキソウ

セイタカナミキソウ (シソ科タツナミソウ属)(Scutellaria barbata)「タツナミソウ」の仲間ですが、名の通り、けっこう背が高く伸びるようです。中国で薬草として使われる植物で、東アジアから東南アジア、ヒマラヤ周辺に分布していま...
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オオバナイトタヌキモ

オオバナイトタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)【大花糸狸藻】(Utricularia gibba)東南アジアからオーストラリア、アフリカなどに分布する外来種で、園芸用に導入されたものが各地で帰化して増えているようです。極めて近い種類の、日本...
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イワガネソウ

イワガネソウ (シダ植物ホウライシダ科)【岩ヶ根草】(Coniogramme japonica)全国の林下に生える常緑のシダです。類似の「イワガネゼンマイ」によく似ていますが、全体の印象としてはこれの方が葉が太く厚いイメージです。また、葉先...
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オオユウガギク

オオユウガギク (キク科シオン属)【大柚香菊】(Aster yomena var. angustifolius)(Aster robustus)中部東海以西に分布するので、関東近郊には自生していません。林縁の湿地に多く、地下茎で増えるので大...
9月

コミカンソウ

コミカンソウ (APG:ミカンソウ科コミカンソウ属)(トウダイグサ科)【小蜜柑草】(学名:Phyllanthus urinaria) 別名:キツネノチャブクロ小さなミカンのような実をつけるのでコミカンソウですが、実はとても小さく、4-5mm...
9月

カニクサ

カニクサ (シダ植物フサシダ科)【蟹草】(Lygodium japonicum) 別名:ツルシノブ羊歯植物としては珍しい蔓性の植物で、畑や土手や庭などの雑草として生えてきます。1本のつるは2m以上にもなりますが、正確にはこれは茎としての蔓で...
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オオバショウマ

オオバショウマ (キンポウゲ科サラシナショウマ属)【大葉升麻】(Cimicifuga japonica)同属の「サラシナショウマ」や「イヌショウマ」に似たブラシ状の花をつける仲間です。個々の花に柄がない点でイヌショウマと同じですが、根出葉が...
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ヤノネグサ

ヤノネグサ (タデ科イヌタデ属)【矢の根草】(Persicaria nipponensis)「ミゾソバ」や「アキノウナギツカミ」などと同様の湿地の場所に、同様な姿で混ざって生えています。でも、前者と比べると頭花の花数が少ないので、花のかたま...
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メナモミ

メナモミ (キク科メナモミ属)(Sigesbeckia pubescens)「オナモミ」に対する「メナモミ」で、「ひっつきむし」の代表ですが、こちらは棘で引っ掛けるのではなく、粘液でへばりつくタイプです。花のまわりの5つの総苞が「モウセンゴ...
9月

キクモ

キクモ (APG:オオバコ科シソクサ属)(ゴマノハグサ科)【菊藻】(学名:Limnophila sessiliflora) 古典的な水草であり、水中葉の姿と地上の姿とで大きく異なります。水中葉の水草の姿では「キンギョモ」として親しまれてきた...
9月

アブノメ

アブノメ (APG:オオバコ科アブノメ属)(ゴマノハグサ科)【虻の目】(Dopatrium junceum)福島以西の湿地や水田に生える、とても小さな花です。所謂、「水田雑草」のひとつですが、除草剤や農薬の影響でたいへん少なくなっているよう...
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アキノウナギツカミ

アキノウナギツカミ (タデ科イヌタデ属)【秋の鰻掴】(Persicaria sagittata var. sibirica) ウナギツカミ「ミゾソバ」と並んで、コンペイトウ型の丸い頭状花序をもつ秋の湿地のタデの代表です。「ミゾソバ」「ママコ...
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オオニガナ

オオニガナ (キク科フクオウソウ属)【大苦菜 】(Nabalus tanakae)東北から近畿にかけて湿地に分布する希少種のキク科植物で、「ニガナ」の名がつきますがニガナの仲間(ニガナ属)とはちょっと違う属で、大型の花です。舌状花だけででき...
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ヒロハイヌノヒゲ

ヒロハイヌノヒゲ (ホシクサ科ホシクサ属)【広葉犬の髭】(Eriocaulon alpestre var. robustius)いわゆる「水田雑草」の普通種ですが、農薬や除草剤を使う田ではほとんど見られず、今や珍しい植物となっているようです...
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カワミドリ

カワミドリ (シソ科カワミドリ属)【河碧】(Agastache rugosa)全国の山野に分布する、いかにもシソ科らしい花ですが、花が多数密集して萼も長い筒状のせいか、花序がぼそぼそした感じです。「カワミドリ」という妙な名前の由来は不明だそ...
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キハギ

キハギ (マメ科ハギ属)【木萩】(Lespedeza buergeri)秋にいかにもハギという形の花をつけますが、「ヤマハギ」などと比べると地味で小さく、あまり目立たない花です。うす黄色のベースにいろいろな割合で赤紫色が入る花なので「黄萩」...