アオキ (アオキ科アオキ属)【青木】
(Aucuba japonica)
子供のころ、あの赤い実をパチンコの弾丸としてさんざん利用させてもらった樹です。
熟しすぎた実をつまむと、ぬるっと皮がむけてしまい、とても青臭い匂いを今も思い出します。
東京の住宅地でも庭木としてどこにでもあったので、実もいつでも調達できました。
そのアオキにこんな造作の小さな花が咲くのは知りませんでした。
というより、子供のころは実にしか価値がなかったからでしょう。
雌雄異株で、紫褐色の4弁花を多数つけます。
雄花は4本の雄しべの黄色い葯が目立ち、雌花は緑色の花柱が目立ちます。
日本原産ですが、関東以西の分布となる、やや南方系のものなので、関東の雑木林に昔より増えてきている気がするのは温暖化のせいでしょうか。
日本海側の豪雪地帯には多雪環境に特化した「ヒメアオキ」が分布します。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】