マルバタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【丸葉立坪菫】
(Viola x obtusogrypoceras)
タチツボスミレは、何しろ個体数が多いので微妙な変異の幅も広く、「ニオイタチツボスミレ」に似て非なる感じのものによく出会います。
単に花の色が濃いというだけのものも多いのですが、花が丸めで葉も丸め、花柄が無毛というものの中には、どうやら交雑種の「マルバタチツボスミレ」がかなりの率で混ざっているのではないかという感じです。
「タチツボスミレ」と「ニオイタチツボスミレ」の雑種ですが、両者が同時に存在する地域にはけっこう多いようです。
しかしながら、雑種である決定的な決め手がないので、あくまで中間的なものとしか言いようがありません。
どうも、この手のものは葉にアカフ(赤斑)の要素が強いものが多い感じがします。