高尾山

3月

ヤドリギ

ヤドリギ (ビャクダン科ヤドリギ属)【宿木】 (Viscum album subsp. coloratum) 有名な寄生植物で、自分の葉で光合成も行なうタイプですが寄生して根を生やした樹木から水分と養分を摂取します。 ケヤキやエノキ、ブナ、...
3月

キジバト

キジバト (ハト科キジバト属)【雉鳩】 (Streptopelia orientalis) 別名:ヤマバト 里山にも街中にも、スズメ、カラスと並んで何処にでもいる鳥ですが、「キジ」というくらいで、独特の羽根模様はなかなか美しい。 天気の良い...
3月

ヤマルリソウ

ヤマルリソウ (ムラサキ科ルリソウ属)【山瑠璃草】 (Nihon japonicum) 高尾山に春を告げる花として有名なもののひとつで、福島県以南に分布する、「ワスレナグサ」に近い仲間です。 岩のへりなどの地面にへばりつくようなロゼット状の...
3月

カントウミヤマカタバミ

カントウミヤマカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【関東深山片喰】 (Oxalis nipponica subsp. kantoensis) 「ミヤマカタバミ」の変種で、関東西南部から東海地方にかけての低山地に分布する。 とはいえ、ミヤマカタ...
6月

ツチアケビ

ツチアケビ (ラン科ツチアケビ属)【土木通】 (Cyrtosia septentrionalis) 別名:ヤマシャクジョウ 葉緑素をもたない菌従属栄養のランで、奇っ怪な実をつけるので有名です。 「オニノヤガラ」などのように地面からいきなり1...
6月

ナルコユリ

ナルコユリ(キジカクシ科アマドコロ属)(ユリ科)【鳴子百合】 (Polygonatum falcatum) 「鳴子」のように多くの花が並んで吊り下がっているので名付けられた、全国に分布する初夏の花です。 近縁の「アマドコロ」との区別が紛らわ...
野山の植物

メヤブマオ

メヤブマオ (イラクサ科ヤブマオ属)【雌薮苧麻】 (Boehmeria platanifolia) 「ヤブマオ」「アカソ」「メヤブマオ」は、たいへん良く似ていて変異もあるので見分けが難しい場合があります。 特にこのメヤブマオは、ヤブマオとア...
9月

シュウブンソウ

シュウブンソウ (キク科シオン属)【秋分草】 (Aster verticillatus) 地面から数十センチ伸びた茎から横にひょろひょろと長い枝茎を出し、その葉腋にたいへん小さな花を並べて咲かせます。 ぱっと見に、なんの花か見当がつきません...
9月

オクモミジハグマ

オクモミジハグマ (キク科モミジハグマ属)【奥紅葉白熊】 (学名:Ainsliaea acerifolia var. subapoda) 関西中心の「モミジハグマ」の変種で、山地の樹林下に生えますがモミジのような葉はモミジハグマよりも切れ込...
6月

ミゾホオズキ

ミゾホオズキ (ハエドクソウ科ミゾホオズキ属)(旧ゴマノハグサ科)【溝酸漿】 (Mimulus nepalensis) 全国の低山の水流わきや湿地に生える小さな草ですが、花は山吹色で整った姿なので目を引きます。 ホオズキとは全く関係ない種類...
野山の植物

オニドコロ

オニドコロ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【鬼野老】 (Dioscorea tokoro) 「ヤマノイモ」の仲間の中でも普通に多く生育し、里山にも多いものですが根にアルカロイドを含み食用にはならず、「ムカゴ」もできません。 普通の「ヤマノイモ...
野山の植物

ダイコンソウ

ダイコンソウ (バラ科ダイコンソウ属)【大根草】 (Geum japonicum) 一見「キンポウゲ」か「キツネノボタン」に似た雰囲気に長く立ち上がった黄色い花で、山地の林下や沢沿いに咲きます。 実際はバラ科で、よく見ればキジムシロ類にやや...
6月

ウリノキ

ウリノキ (ミズキ科ウリノキ属)【瓜の木】 (学名:Alangium platanifolium) 瓜とは全然関係のない植物ですが、葉がウリ類に似ているということでのネーミングのようです。 ちょっと「フヨウ」の葉の形にも似てますね。 低山か...
6月

クモキリソウ

クモキリソウ (ラン科クモキリソウ属)【雲切草】 (Liparis kumokiri) 黄緑色の虫か小人が乱れ飛んでいるような花序の、全国に分布するランです。 2枚の幅広い葉の間から花茎が立ち上がり、整った姿となっています。 葉のヘリが細か...

コクサギ

コクサギ (ミカン科コクサギ属)【小臭木】 (Orixa japonica) 低山の湿った林内などに生える低木で、雌雄異株ということです。 小枝につく葉が、2枚づつの互生となっており、「コクサギ型葉序」と名付けられています。 「サルスベリ」...

ニガイチゴ

ニガイチゴ (バラ科キイチゴ属)【苦苺】 (Rubus microphyllus) いわゆる「キイチゴ」の一種で本州以西に分布し、林縁や荒れ地、道端などに茂ります。 葉の形がわりあい不定なようで、卵型から3裂までの中間形になるようです。 小...
6月

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ (シロチョウ科) (Pieris melete) 「モンシロチョウ」と並んで東京周辺などでも一番多く見られる蝶ですが、一般には昔からモンシロと混同されていることが多いかもしれません。 しかし、昔は東京でもちょっと郊外では...
6月

アズマイバラ

アズマイバラ (バラ科バラ属)【東薔薇】 (Rosa onoei var. oligantha) 別名:オオフジイバラ、ヤマテリハノイバラ 「ノイバラ」に似て、同じようなところに生えますが、ノイバラよりも花が少なめで、葉が厚めで光沢がありま...
野山の植物

コミヤマスミレ

コミヤマスミレ(スミレ科スミレ属)【小深山菫】 (Viola maximowicziana) 日本のスミレ類の中で最も暗い日陰に咲くといわれています。 花期も低山のスミレの中では最も遅い時期に咲き、「スミレ」の明るい春の日向のイメージと遠く...
野山の植物

ツルカノコソウ

ツルカノコソウ (APG:スイカズラ科カノコソウ属)(オミナエシ科)【蔓鹿の子草】 (Valeriana flaccidissima) とても小さな白い花をつけ、小さいながらも暗い沢筋では意外と目立つ花序の花です。 旧オミナエシ科ということ...

カヤラン

カヤラン (ラン科カヤラン属)【榧蘭】 (Thrixspermum japonicum) 大木の樹皮に着生する小型の着生蘭です。 一本の茎が下向きに伸び、厚い葉が並行してつきます。 この形状が榧の木の葉のようなのでカヤランとなったようです。...
3月

オカスミレ

オカスミレ (スミレ科スミレ属)【丘菫】 (Viola phalacrocarpa f. glaberrima) 「アカネスミレ」とほぼ全く同じものですが、植物体が無毛のものを「オカスミレ」として品種分けしています。 特にアカネでは葉だけで...
6月

ヨゴレネコノメ

ヨゴレネコノメ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【汚れ猫の目】 (Chrysosplenium macrostemon var. atrandrum) 残念な名前の植物はいろいろありますが、山野草好きの人の中でかなり有名なのがコレ。 残念な、...
6月

ヤブヘビイチゴ

ヤブヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【藪蛇苺】 (Potentilla indica) 見分けのつけにくい「ヘビイチゴ」の仲間ですが、ヘビイチゴよりも大きな花が咲き、草姿全体がごっつい感じです。 花だけ見ると他のキジムシロ類とそっくりです...
野山の植物

サクラタチツボスミレ

サクラタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【桜立坪菫】 (Viola grypoceras f. rosipetala) タチツボスミレは、何しろ個体数が多いので、その分個体変異の幅も広く、交雑種も多くいろいろなバリエーションがあります。 ...
野山の植物

トウゴクサバノオ

トウゴクサバノオ (キンポウゲ科シロカネソウ属)【東国鯖ノ尾】 (Dichocarpum trachyspermum) 別名:オオヤマシロカネソウ 沢沿いの林下の登山道わきにひっそりと咲く小さな草です。 たいへん可愛い花ですが、純白ではなく...
野山の植物

カンスゲ

カンスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【寒菅】 (Carex morrowii) 日本特産のスゲで、冬でも常緑性のため「寒菅」と呼ばれます。 沢の流水沿いの岩場に生え、早春に薄茶色の花穂をつけます。 花茎先端の大きな穂は雄小穂で、その下の方の花...
3月

コジュケイ

コジュケイ (キジ科)【小綬鶏】 (Bambusicola thoracica thoracica) 関東の里山ではどこにでも声を聴く鳥ですが、外来種です。 ウズラを大きくして派手にしたような鳥で、なかなか色合いが綺麗です。 大正時代にペッ...
野山の植物

アズマヤマアザミ

アズマヤマアザミ (キク科アザミ属)【東山薊】 (Cirsium microspicatum) 類似の「ヤマアザミ」が、九州や四国を中心に分布するのに対して関東に分布するので「アズマ」の名がつけられたようです。 東北南部から中部地方の太平洋...
野山の植物

ノブキ

ノブキ (キク科ノブキ属)【野蕗】 (学名:Adenocaulon himalaicum) 全国の低山や谷間に生える地味な花です。 葉の感じが特徴的なので何だろう?と思いますが、花が目立たずたいへん細かいです。 よく見ると花序の中央に5弁の...
野山の植物

ヤマキツネノボタン

ヤマキツネノボタン (キンポウゲ科キンポウゲ属)【山狐の牡丹】 (Ranunculus silerifolius var. silerifolius) 「キツネノボタン」の変種ということで、ほとんど同じですが、花期が遅く、花や葉が細長く、全...
野山の植物

イワニガナ(ジシバリ)

イワニガナ (キク科タカサゴソウ属)【岩苦菜】 (Ixeris stolonifera) 別名:ジシバリ(地縛り) 遠くから何気なく流し見すれば、「何だタンポポか」で終わってしまいそうな花ですが、よく見れば全く違います。 花茎がいやにひょろ...
野山の植物

ジャゴケ

ジャゴケ (苔類ジャゴケ科ジャゴケ属)【蛇苔】 (Conocephalum conicum) 沢の、水しぶきや染み出す水をかぶっていうようなところに生える苔で、家の周りなどに生える「ゼニゴケ」に近い仲間。 表面のうろこ模様をもって「蛇苔」と...
野山の植物

ウメガサソウ

ウメガサソウ (APG:ツツジ科ウメガサソウ属)(イチヤクソウ科)【梅笠草】 (学名:Chimaphila japonica) 「イチヤクソウ」と同様の時期に咲く、種類的にも花の感じも近い花ですが、なんとこれが草ではなく常緑低木。 なるほど...
野山の植物

ミヤマヨメナ

ミヤマヨメナ (キク科シオン属)【深山嫁菜】 (Aster savatieri) 園芸品の「ミヤコワスレ」の原種で、ミヤマの名のように山地性で林下や渓谷沿いの湿った日陰に咲きます。 いわゆる「野菊」の中では珍しく、春から夏の花期で、白から薄...
6月

ヒメヨツバムグラ

ヒメヨツバムグラ (アカネ科ヤエムグラ属)【姫四葉葎】 (Galium gracilens) 似たもののいろいろあるヤエムグラ類の中でも、一番繊細な草です。 花もとても小さく、1-2mmぐらいしかありません。 全体の基本形は他のヤエムグラ類...

サワハコベ

サワハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【沢繁縷】 (学名:Stellaria diversiflora )別名:ツルハコベ その名のように、沢の暗く湿ったところにひっそりと咲いていました。 ハコベ類によくある、花弁が2裂して10弁に見えるという...
野山の植物

ヒメウワバミソウ

ヒメウワバミソウ (イラクサ科ウワバミソウ属)【姫蟒蛇草】 (Elatostema japonicum) 薄暗い沢の中に、互生で非対称な特徴的な葉が目立ちます。 小さな薄黄色のもやもやが空中に浮いたような花が並んでいます。 「ミズ」と呼ばれ...
野山の植物

アマクサシダ

アマクサシダ (シダ植物イノモトソウ科)【天草羊歯】 (Pteris dispar) 羽片の下側だけに小羽片が生え非対称になっている、鳥の羽根のような不思議な形です。 必ずこうなる訳でもないようで、普通に左右対称になる個体もあるようです。 ...
野山の植物

ホシザキイナモリソウ

ホシザキイナモリソウ (アカネ科イナモリソウ属)【星咲稲森草】 (Pseudopyxis depressa f. angustiloba) 「イナモリソウ」の変種とされ、小さめの花弁の縁が内側に折りたたまれる状態で咲くので、細い星形に見えま...