ヨゴレネコノメ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【汚れ猫の目】
(Chrysosplenium macrostemon var. atrandrum)
残念な名前の植物はいろいろありますが、山野草好きの人の中でかなり有名なのがコレ。
残念な、と言いながらかなりファンが多いのもこの花の特徴ですね。
高尾山の定番ということもあって、マイナーなネコノメソウの仲間の中では有名な植物となっています。
しかし、この花は同類の「イワボタン」の変種で、同類の変種に「ニッコウネコノメ」があり、この3つを確実に見分けるのはなかなか至難です。
典型例のような茶色い葉っぱはみんな「ヨゴレネコノメ」かといえば、そんなことはなく、葉や植物体の色は変化がとても多く当てになりません。
むしろ姿はある程度無視して、萼片の色と開き方、雄しべの葯の色で見分けるしかないような感じです。
「イワボタン」と「ヨゴレ」の見分け方は多くの資料やサイトがありますが、どうも「ニッコウネコノメ」の存在が忘れられている場合が多いようで、「ヨゴレ」と「ニッコウ」が混同されているきらいが多いような感じなのです。
この2種の見分けがとくに難物なようなので、葉の色に惑わされずに花をよく観察しなければなりません。
しかし、花のない時期には葉も同じような緑になっているので、何をもって見分けるのかといえば、全く判りません。
専門家による決定的な解説がほしいところです。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】