ヤドリギ (ビャクダン科ヤドリギ属)【宿木】
(Viscum album subsp. coloratum)
有名な寄生植物で、自分の葉で光合成も行なうタイプですが寄生して根を生やした樹木から水分と養分を摂取します。
ケヤキやエノキ、ブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹に寄生し、枝の上に独特の丸い茂みをつくります。
枝葉は二股を繰り返す独特の葉序で、雌雄別株です。
花も咲きますがとても小さく、樹の上の方に生えている状態では到底見えません。
春先に薄黄色の実が生り、この中の種がたいへん粘着性の強い粘液に包まれていて、鳥が食べて排泄した糞が木の枝にくっつき繁殖します。
冬場の葉の落ちた大木を見ていると意外とどこにでもある植物です。