ケムラサキニガナ (キク科アキノノゲシ属)【紫苦菜】
(Lactuca sororia var. pilipes)
山地の半日蔭に生え、ひょろひょろと高く伸び、長いと1m以上にもなる草で、天辺に円錐花序をつけます。
「ニガナ」類に似た形の下向きの紫の花がたくさん咲き、直径1cm弱の花の花弁は8-10枚で先が5裂しています。
これは花茎に腺毛がたくさん生えているので、「ケムラサキニガナ」ですが、毛の無いものは「ムラサキニガナ」で、毛があるか無いかだけの違いですが、変種扱いです(var. pilipes)。
花茎の腺毛は粘るので「ムシトリナデシコ」のように、花に登ってくる蟻などを防ぐためなのかもしれません。
切れ込みが大きく、いわゆるバイオリン型の葉は、鋸歯が棘状になり特徴的な形です。
ニガナの名がついていますがニガナ属ではなく、「アキノノゲシ」の仲間です。
東京都では絶滅危惧IA類。