4月

6月

オオバタネツケバナ

オオバタネツケバナ (アブラナ科タネツケバナ属)【大葉種漬花】(Cardamine scutata)全国の山地の沢沿いや湿地に生える「タネツケバナ」の仲間です。羽状複葉の先端の頂小葉が大きめとなり、花つきはややまばらで花序は長く伸びません。...

シロツメクサ

シロツメクサ (マメ科シャジクソウ属)【白詰草】(Trifolium repens) 別名:クローバー公園やグラウンド、駐車場など開けた人為的な場所に日本中どこにでも見られる草ですが、ヨーロッパ原産の帰化植物です。そもそも「ツメクサ」という...
野山の植物

タヌキラン

タヌキラン (カヤツリグサ科スゲ属)【狸蘭】(Carex podogyna)妙な名前の草ですが「ラン」ではありません。山地の湿った斜面や岩場に生育するスゲ類の多年草です。茎先につける小穂の上部先端のものは雄性で、その下に細い柄で2-3個ぶら...

チドリノキ

チドリノキ (ムクロジ科カエデ属)【千鳥の木】(Acer carpinifolium)まるで「イヌシデ」や「アカシデ」などのシデ類そっくりの葉をもつ、カエデ属の異端児です。雌雄異株で春から初夏に花序が吊り下がります。雄花序は花が15個内外つ...
セセリチョウ科

ミヤマセセリ

ミヤマセセリ (セセリチョウ科)(Erynnis montanus)セセリチョウの仲間は茶色っぽく地味なのが多く、蛾と思われているものが多いですが、よく見ると地味ながら渋い味わいがあります。このミヤマセセリも特にメスは独特の雲形文様が特徴的...
すみれ

コボトケスミレ

コボトケスミレ (スミレ科スミレ属)【小仏菫】(Viola phalacrocarpa f. chionantha)高尾山の小仏峠で発見されたので「コボトケスミレ」の名ですが、「アカネスミレ」の白花品種のことです。些細な変異にいちいち別名を...
すみれ

ナルカミスミレ

ナルカミスミレ (スミレ科スミレ属)【鳴神菫】(Viola eizanensis var. simplicifolia f. leucantha)「エイザンスミレ」の単葉型変種である「ヒトツバエゾスミレ」の白花品種のことを指すというややこし...
野山の植物

オトメエンゴサク

オトメエンゴサク(エゾエンゴサク本州型) (ケシ科キケマン属)【乙女延胡索】(Corydalis fukuharae)長年にわたり、北海道の「エゾエンゴサク」と本州に分布するものは同種とみなされてきましたが、2009年に実は別種であるという...

モッコウバラ

モッコウバラ (バラ科バラ属)【木香薔薇】(Rosa banksiae f. lutea)ゴールデンウィーク前ごろに、街中のあちこちの庭先が淡い黄色に包まれます。モッコウバラは中国原産ですが、野生種の起源はよく判らないようです。枝に棘がない...

ヒメイワカガミ

ヒメイワカガミ (イワウメ科イワカガミ属)【姫岩鏡】(Schizocodon ilicifolius)東北南部、関東地方から中部地方、紀伊半島のおもに太平洋側に分布し、山地の岩場に生育する小型で白花のイワカガミです。普通の「イワカガミ」より...

リュウキンカ

リュウキンカ (キンポウゲ科リュウキンカ属)【立金花】(Caltha palustris var. nipponica)早春の雪解け後から初夏にかけ湿地や浅い水辺に咲くビタミンカラーの目立つ花です。尾瀬では「ミズバショウ」とセットで咲くので...
野山の植物

ミミナグサ

ミミナグサ (ナデシコ科ミミナグサ属)【耳菜草】(Cerastium fontanum subsp. vulgare var. angustifolium)全国の道端や田畑などのやや湿りがちなところに普通に分布する雑草ですが、近年都会周辺や...
野山の植物

シロバナカタクリ

シロバナカタクリ (ユリ科カタクリ属)【白花片栗】(Erythronium japonicum f. leucathum)「カタクリ」の白花品種で、カタクリの群生地の中にごくまれに出現します。その確率は数万本に数本程度といわれます。紅色の色...

カッコソウ

カッコソウ (サクラソウ科サクラソウ属)【勝紅草】(Primula kisoana) 別名:キソコザクラ日本固有種の山地性サクラソウの仲間で、世界中で群馬県鳴神山にしか生育しない希少植物です。山地性のサクラソウの仲間は「チチブイワザクラ」や...
すみれ

ヒトツバエゾスミレ

ヒトツバエゾスミレ (スミレ科スミレ属)【一つ葉蝦夷菫】(Viola eizanensis var. simplicifolia)「エイザンスミレ」の変種で、エイザンでは細裂するはずの葉が単葉化したもので、花はエイザンスミレとほぼ同じ感じで...
すみれ

ナガハシスミレ

ナガハシスミレ (スミレ科スミレ属)【長嘴菫】(Viola rostrata subsp. japonica) 別名:テングスミレ別名のテングスミレの名の通り、異様に長い距がトレードマークです。島根県以北から北海道南部までの主に日本海側の多...
野山の植物

シロバナエチゴルリソウ

シロバナエチゴルリソウ (ムラサキ科ルリソウ属)【白花越後瑠璃草】(Omphalodes krameri var. laevisperma f. leucantha)「エチゴルリソウ」の白花です。単に白花ですが、一応品種として分けられている...

エチゴルリソウ

エチゴルリソウ (ムラサキ科ルリソウ属)【越後瑠璃草】(Omphalodes krameri var. laevisperma)新潟県と山形県、福島県の西部にのみ分布し、「ルリソウ」と「ヤマルリソウ」の中間的な存在とされています。山地の落葉...

ハマダイコン

ハマダイコン (アブラナ科ダイコン属)【浜大根】(Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides)海岸の砂地や後背地に群生し、白と淡紅色の花が目を引く野草です。従来、栽培ダイコンが逸出し...

スミレサイシン

スミレサイシン (スミレ科スミレ属)【菫細辛】(Viola vaginata)関東など太平洋側に多く分布する「ナガバノスミレサイシン」に対し、この「スミレサイシン」は主に日本海側の多雪地帯に分布する日本固有種です。地下茎が横に這い、葉は心形...
野山の植物

サワオグルマ

サワオグルマ (キク科キオン属)【沢小車】(Tephroseris pierotii)桜が咲くか終わるかの頃に、まだ冬枯れの残る田んぼの縁や水路、山間の湿地などに咲く黄色い花。背の高い草がまだ少ない季節に鮮やかな黄色い花はとても目立ちます。...
野山の植物

ニシキゴロモ

ニシキゴロモ (シソ科キランソウ属)【錦衣】(Ajuga yesoensis) 別名:キンモンソウいかにもキランソウ属らしい花で、「ジュウニヒトエ」や「ジュウニキランソウ」、また「オウギカズラ」によく似ていますが花や葉が微妙に違います。丸い...
野山の植物

オオイワカガミ

オオイワカガミ (イワウメ科イワカガミ属)【大岩鏡】(Schizocodon soldanelloides var. magnus)東北地方から本州中部の日本海側多雪地帯の山地に分布し「イワカガミ」の変種とされています。「イワカガミ」と高山...

エゾヘビイチゴ

エゾヘビイチゴ(バラ科オランダイチゴ属)【蝦夷蛇苺】(Fragaria vesca)園芸作物の「イチゴ」の原種のひとつで、明治時代に渡来し北海道に帰化し、現在各地に野生化して見られます。ヘビイチゴの名がついていますが「ヘビイチゴ」の仲間では...
野山の植物

ゲンジスミレ

ゲンジスミレ (スミレ科スミレ属)【源氏菫】(Viola variegata var. nipponica) 別名:イヨスミレ「源氏」という名は、源氏・平家の源氏ではなく、「源氏物語」から来ているそうです。曰く、葉の裏が紫であることから紫式...
野山の植物

ニイジマスミレ

ニイジマスミレ (スミレ科スミレ属)【新島菫】(Viola mandshurica var. triangularis f. niijimensis)「スミレ(マンジュリカ)」の太平洋側海岸型変種「アツバスミレ」の伊豆諸島白花品種がニイジマ...
野山の植物

シバヤナギ

シバヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属)【柴柳】(Salix japonica) 別名:イシヤナギ東北南部から東海地方の太平洋側の山地や丘陵に生え、枝はよく分枝して広がるので、ごちゃごちゃした感じになります。雌雄異株で、3~4月頃に葉が出だすと同時...
野山の植物

イブキスミレ

イブキスミレ (スミレ科スミレ属)【伊吹菫】(Viola mirabilis var. subglabra)比較的大型のスミレで、何とも不思議な色合いの花です。薄く繊細な花弁の色は透明感のある薄青紫で、白色からピンクがかったものまで幽玄的な...

ワダソウ

ワダソウ (ナデシコ科ワチガイソウ属)【和田草】(Pseudostellaria heterophylla)同属の「ワチガイソウ」や「ヒゲネワチガイソウ」に似ていますが5弁の花弁の先端がくぼんだ形になるのが特徴です。上部の葉は幅広めで輪生状...

ミドリニリンソウ

ミドリニリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【緑二輪草】(Anemone flaccida f. viridis)これは植物種としては「ニリンソウ」そのものですが、本来白い花が緑色の葉のように変異したものです。ニリンソウの花びらは元来花...
野山の植物

ウリカエデ

ウリカエデ (ムクロジ科カエデ属)【瓜楓】(Acer crataegifolium)福島県以南に分布する日本固有種のカエデですが、葉が無裂または浅い3-5裂であまりカエデらしくない種類。春にははより先に花が咲き、黄緑色の花を10個ほどつけた...
野山の植物

ユキツバキ

ユキツバキ (ツバキ科ツバキ属)【雪椿】(Camellia rusticana)椿の原種のひとつである「ヤブツバキ」が青森以南の太平洋側照葉樹林に分布するのに対し、東北から北陸の日本海側多雪地に分布するのがユキツバキです。豪雪に埋もれた冬季...

マルバマンサク

マルバマンサク (マンサク科マンサク属)【丸葉満作】(Hamamelis japonica var. discolor f. obtusata)主に太平洋側に咲く「マンサク」の多雪地寒冷地型変種で、東北地方~鳥取県の日本海側に分布します。葉...

コシノコバイモ

コシノコバイモ (ユリ科バイモ属)【越の小貝母】(Fritillaria koidzumiana)「バイモ属」は「クロユリ」や「アミガサユリ(バイモ)」を含むグループですが、中でもコバイモの仲間は小さく地味な可憐さでマニアックな人気をもつ仲...
3月

ホクリクネコノメ

ホクリクネコノメ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【北陸猫の目】(Chrysosplenium fauriei)島根県以北~新潟県にかけて日本海側の低山に分布し林下の沢沿いの湿地に生えるネコノメソウです。苞は鮮やかな黄色で、薄暗く湿った林内で...
野山の植物

アズマシロカネソウ

アズマシロカネソウ (キンポウゲ科シロカネソウ属)【東白銀草】(Dichocarpum nipponicum) アズマシロガネソウ「トウゴクサバノオ」などサバノオ類と同属の仲間で、植物体の形や花も似ていますが、淡黄色の花びら(萼片)の外側に...

シチトウスミレ

シチトウスミレ (スミレ科スミレ属)【七島菫】(Viola grypoceras var. hichitoana) 別名:ツヤスミレ「七島」とは伊豆七島のことで、伊豆七島と伊豆半島や三浦半島の一部に分布する海岸型のスミレです。「タチツボスミ...
3月

クヌギ

クヌギ (ブナ科コナラ属)【櫟、椚木】(Quercus acutissima)「コナラ」と並んで関東地方の雑木林の代表樹です。古代より人との関わりが深く、狩猟採集時代には食料としてのドングリとして、また成長が早いので材木や薪炭として里山の重...
野山の植物

カシワ

カシワ (ブナ科コナラ属)【柏】(Quercus dentata)全国の山野に自生しますが比較的寒冷な荒地や礫地に多いようです。柏餅に使われる独特の丸い波状鋸歯の大きな葉が特徴的で、葉柄がほとんど無く束ねたような葉のつき方です。幹はコルク質...
1月

トウカエデ

トウカエデ (ムクロジ科カエデ属)【唐楓】(Acer buergerianum)公園樹や街路樹に多く見られる紅葉の綺麗なカエデですが、その名の通り原産国は中国・台湾です。江戸時代に中国から徳川幕府に贈られたのが始まりだそうです。大木になり、...