4月

野山の植物

ホクリクネコノメ

ホクリクネコノメ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【北陸猫の目】(Chrysosplenium fauriei)島根県以北~新潟県にかけて日本海側の低山に分布し林下の沢沿いの湿地に生えるネコノメソウです。苞は鮮やかな黄色で、薄暗く湿った林内で...
野山の植物

アズマシロカネソウ

アズマシロカネソウ (キンポウゲ科シロカネソウ属)【東白銀草】(Dichocarpum nipponicum) アズマシロガネソウ「トウゴクサバノオ」などサバノオ類と同属の仲間で、植物体の形や花も似ていますが、淡黄色の花びら(萼片)の外側に...

シチトウスミレ

シチトウスミレ (スミレ科スミレ属)【七島菫】(Viola grypoceras var. hichitoana) 別名:ツヤスミレ「七島」とは伊豆七島のことで、伊豆七島と伊豆半島や三浦半島の一部に分布する海岸型のスミレです。「タチツボスミ...
3月

クヌギ

クヌギ (ブナ科コナラ属)【櫟、椚木】(Quercus acutissima)「コナラ」と並んで関東地方の雑木林の代表樹です。古代より人との関わりが深く、狩猟採集時代には食料としてのドングリとして、また成長が早いので材木や薪炭として里山の重...
野山の植物

カシワ

カシワ (ブナ科コナラ属)【柏】(Quercus dentata)全国の山野に自生しますが比較的寒冷な荒地や礫地に多いようです。柏餅に使われる独特の丸い波状鋸歯の大きな葉が特徴的で、葉柄がほとんど無く束ねたような葉のつき方です。幹はコルク質...
1月

トウカエデ

トウカエデ (ムクロジ科カエデ属)【唐楓】(Acer buergerianum)公園樹や街路樹に多く見られる紅葉の綺麗なカエデですが、その名の通り原産国は中国・台湾です。江戸時代に中国から徳川幕府に贈られたのが始まりだそうです。大木になり、...
6月

ヤマボウシ

ヤマボウシ (ミズキ科ミズキ属)【山法師】(Cornus kousa)公園や街路樹などに植えられていることが多いので園芸植物と思われがちですが、れっきとした日本在来種で東北以南の山地に自生します。特徴的な4枚の花びらは総苞片で、実際の花序は...
6月

シロバナシラネアオイ

シロバナシラネアオイ (キンポウゲ科シラネアオイ属)【白花白根葵】(Glaucidium palmatum f. leucanthum)世界に1属1種で日本固有の花である「シラネアオイ」は一般には淡紫色ですが、ときに白花が現われます。これは...

オオタチツボスミレ

オオタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【大立坪菫】(Viola kusanoana)低山から亜高山までの林縁に生えるスミレで、北海道から九州まで見られますが日本海側の多雪地に分布します。花は「タチツボスミレ」とほぼ同様ですが距が白く、花は...

イワネコノメソウ

イワネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【岩猫の目草】(Chrysosplenium echinus) 別名:イワネコノメ関東以西の山地の湿った林床に生え、主に太平洋側に分布。花期には根生葉がなく、茎葉は対生で無毛、鋸歯が目立ちギザ...
野山の植物

ヤビツギンラン

ヤビツギンラン (ラン科キンラン属)【矢櫃銀蘭】(Cephalanthera erecta f. pelorica)「ギンラン」には、稀に蘭の花の基本形である唇弁が花弁化して放射相称花となるものがあります。「キンラン」における「ツクバキンラ...

ミズキ

ミズキ (ミズキ科ミズキ属)【水木】(Cornus controversa)日本全国に分布し、公園や植栽にも多いポピュラーな樹木です。階段状に盛り上がる花序が豪勢なのですが、花色が地味なのであまり特別な話題には出てこない感じです。葉が大きく...
野山の植物

カザグルマ

カザグルマ (キンポウゲ科センニンソウ属)【風車】(Clematis patens)園芸品の「クレマチス」の原種となる在来種のつる植物です。野生種の植物としてはとても大きな花を咲かせ、白色から淡紫色のものが多く、シンプルながらたいへん華やか...
野山の植物

タチシオデ

タチシオデ (サルトリイバラ科サルトリイバラ属)【立牛尾菜】(Smilax nipponica)同属の「シオデ」によく似ていますが、茎が直立して伸び始めるのでこの名がついています。葉の裏側が白っぽくなるのも識別点とされます。花は雌雄異花でシ...
野山の植物

ミズハコベ

ミズハコベ (オオバコ科アワゴケ属)【水繁縷】(Callitriche palustris)水田雑草として知られる湿性植物で、水中でも水上でも生えます。水中では細長い葉を、水上の浮遊葉は幅広の十字対生へら型になります。花も雌雄異花で咲きます...
野山の植物

ノミノツヅリ

ノミノツヅリ (ナデシコ科ノミノツヅリ属)【蚤の綴り】(Arenaria serpyllifolia)道路の脇や荒地などの乾燥したところに生える雑草で、たいへん細く細かい植物ですが、よく分岐するのでごちゃごちゃしたミニ茂みとなります。白い小...

セイヨウベニカナメモチ(レッドロビン)

セイヨウベニカナメモチ(レッドロビン)(バラ科カナメモチ属)【西洋紅要黐】(Photinia × fraseri 'Red Robin')最近の住宅地の生垣に最も多く見られる植木で、新芽の鮮やかな赤が特徴です。「カナメモチ」と「オオカナメモ...
野山の植物

カマツカ

カマツカ (バラ科カマツカ属)【鎌柄】(Pourthiaea villosa)低山や丘陵に生える落葉低木です。「カマツカ」という妙な名は、材が硬く鎌の柄に使われたからだそうですが、いかつい感じの名前のわりには可憐な花が咲きます。蕾も球形で可...
野山の植物

ツクバキンラン

ツクバキンラン (ラン科キンラン属)【筑波金蘭】(Cephalanthera falcata f. conformis)筑波山麓で発見されたのでこの名がついていますが、関東各地で見つかっています。「キンラン」の一品種とされ、ラン特有の唇弁が...
野山の植物

ヒゴクサ

ヒゴクサ (カヤツリグサ科スゲ属)【肥後草、籤草】(Carex japonica)明るい林下の日陰にひっそりとした感じで生えています。先端の棍棒状が雄花序で、下の白いもじゃもじゃが雌花序で、雌小穂の果胞の先から3本づつの柱頭が伸びています。...

イチハツ

イチハツ (アヤメ科アヤメ属)【一初】【鳶尾草】(Iris tectorum)中国伝来の古い園芸植物で、16世紀ごろに日本に入ってきたものと思われています。薬用植物として移入され、さらに火除けや雷除けのために茅葺屋根に植えられたことが多いそ...
野山の植物

ヒトツバタゴ

ヒトツバタゴ (モクセイ科ヒトツバタゴ属)【一葉田子】(Chionanthus retusus) 別名:ナンジャモンジャいわゆる「ナンジャモンジャの木」として有名です。ナンジャモンジャとは名前が分からない木を呼ぶ総称みたいなもので、特定の樹...
4月

ビロードシダ

ビロードシダ (シダ植物ウラボシ科ヒトツバ属)【天鵞絨羊歯】(Pyrrosia linearifolia)岩などのに着生して群生することが多い単葉のシダです。「ヒメノキシノブ」に形は似ていますが、表面に星状毛が密生するのでビロード状で、遠目...
3月

ミツガシワ

ミツガシワ (ミツガシワ科ミツガシワ属)【三槲】(Menyanthes trifoliata)亜寒帯や高い山の湿原や沼に生える抽水植物で、地下茎で群生になります。特徴的な3小葉が水面から突き出し、柏の葉に似ることから名付けられています。同科...
9月

ハナイバナ

ハナイバナ (ムラサキ科ハナイバナ属)【葉内花】(Bothriospermum zeylanicum)全国の路傍や畑などに生える雑草で、同じムラサキ科の「キュウリグサ」とよく混同されます。花自体の形は見分けがつかないほどそっくりですが、花の...
野山の植物

マルバアオダモ

マルバアオダモ (モクセイ科トネリコ属)【丸葉青ダモ】(Fraxinus sieboldiana) 別名:ホソバアオダモバットやかんじきの材料に使われる「アオダモ」の仲間です。「丸葉」といいながら別名では「細葉」とは矛盾しているようですが、...
野山の植物

フイリフモトスミレ

フイリフモトスミレ (スミレ科スミレ属)【班入麓菫】(Viola sieboldii f. variegata)名前の通り、「フモトスミレ」の葉が斑入りになった品種です。当然のことながら、斑入りといえるかいえないかは微妙な線引きで、明確な区...
3月

スズメノエンドウ

スズメノエンドウ (マメ科ソラマメ属)【雀野豌豆】(Vicia hirsuta)「カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)」より小さいということでスズメの名がつけられた野生豆です。本州以南の空き地や畑などに普通に生える雑草です。カラスノエンドウよ...

ウスゲサイシン

ウスゲサイシン (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【薄毛細辛】(Asarum mandshuricum f. seoulense)中国、朝鮮半島原産で、生薬・漢方薬の「サイシン」の原料として栽培されます。「ウスバサイシン」の近縁種で、春に花が...

メギ

メギ (メギ科メギ属)【目木】(Berberis thunbergii) 別名:コトリトマラズ「メギ科」というと、「イカリソウ」や「サンカヨウ」「ルイヨウボタン」「ヒイラギナンテン」など個性的な少数派を擁する科です。その名前の元締めである「...
4月

オシドリ

オシドリ (カモ科オシドリ属)【鴛鴦】(Aix galericulata)日本のカモ類の中でももっとも派手な鳥ですが、これは繁殖期の雄の羽根で、非繁殖期や雌は灰褐色系の地味な色です。「おしどり夫婦」という言葉がありますが、つがいは毎年替わり...
6月

キツネノボタン

キツネノボタン (キンポウゲ科キンポウゲ属)【狐の牡丹】(Ranunculus silerifolius var. glaber)全国の川辺や湿地、水田などに生える雑草で、実の形から「コンペイトウグサ」の異名もあります。同属のキンポウゲ「ウ...
6月

エナシヒゴクサ

エナシヒゴクサ (カヤツリグサ科スゲ属)【柄無肥後草】(Carex aphanolepis)同属の「ヒゴクサ」によく似ていますが花穂に柄がなく葉腋の茎に直結しています。ただし、下の方の小穂にはごく短い柄があります。小型で、全国の草地や路傍に...
3月

フサザクラ

フサザクラ (フサザクラ科フサザクラ属)【房桜】(Euptelea polyandra) 別名:タニグワ東北南部から九州北部までの山地の谷沿いに生育する、日本特産種の樹木です。「サクラ」の名が付きますが桜の仲間ではなく、世界に「フサザクラ科...

ケナシチガヤ

ケナシチガヤ (イネ科チガヤ属)【毛無し茅】(Imperata cylindrica var. koenigii f. pallida) 別名:カワラチガヤ街から野山までどこにでも見られる広義の「チガヤ」ですが、「早生型」と呼ばれる茎の節が...

セイヨウジュウニヒトエ

セイヨウジュウニヒトエ (シソ科キランソウ属)【西洋十二単】(Ajuga reptans) 園芸名:アジュガヨーロッパ原産の「ジュウニヒトエジュウニヒトエ」です。日本の「ジュウニヒトエジュウニヒトエ」よりも濃く鮮やかな紫色で人気があります。...

ヒカゲスミレ

ヒカゲスミレ (スミレ科スミレ属)【日蔭菫】(Viola yezoensis)全国の林内など日陰や半日陰の湿気のある場所に生えます。葉は裏表ともに緑色で、白ベースの花は紫条が入り、側弁基部に毛があります。また、花期には葉の表面がやや茶色っぽ...

ハゴロモジャスミン

ハゴロモジャスミン (モクセイ科ソケイ属)【羽衣素馨】(Jasminum polyanthum) 別名:ピンクジャスミン「ジャスミン」の仲間ですが、ジャスミン茶のジャスミンとは種類が違い、これは鑑賞花の種類です。中国・雲南省原産の暖地性のつ...

ウラジロチチコグサ

ウラジロチチコグサ (キク科チチコグサモドキ属)【裏白父子草】(Gamochaeta coarctata)南アメリカ原産で、関東以西の市街地から道端、公園、植え込みなどにに広く侵入している帰化植物。平たく広げたロゼットは踏みつけに強く、土の...
野山の植物

タチイヌノフグリ

タチイヌノフグリ (オオバコ科クワガタソウ属)【立犬の陰嚢】(Veronica arvensis)「オオイヌノフグリ」と同類の雑草ですが、花が2-4mmととても小さく、花つきも少ないのであまり目立ちません。個別に真っ直ぐひょろひょろと直立す...