動物図譜

2月

カシラダカ

カシラダカ (ホオジロ科ホオジロ属)【頭高】(Emberiza rustica)カムチャツカなどユーラシア北方より冬に渡ってくる冬鳥で、「ホオジロ」に似ています。頭の上の羽をモヒカンのように逆立てるのが特徴で、興奮時などに立てるようです。冬...
9月

ルリビタキ

ルリビタキ (ヒタキ科)【瑠璃鶲】(Tarsiger cyanurus)夏は亜高山の針葉樹林で繁殖し、冬に向けて低地に降りてくるので、冬には関東の里山でもよく見られるようになります。林内や林縁を移動しながら単独行動しています。成熟した雄は日...
3月

モズ

モズ (モズ科モズ属)【百舌鳥】(Lanius bucephalus)全国の平地から低山に生息し、はやにえ(早贄)で有名なモズは、スズメとさほど変わらないくらいの小鳥ですが、小さな猛禽類という感じで激しい狩りをする鳥です。見た目にも可愛いの...
3月

メジロ

メジロ (メジロ科メジロ属)【目白】(Zosterops japonicus)里で見られる身近な小鳥の中でもシンプルな可愛さは筆頭クラスではないでしょうか。(実はドアップでみると意外と眼が怖いのだが(^^;;)。現在では捕獲・飼育は原則全面...
2月

ゴジュウカラ

ゴジュウカラ (ゴジュウカラ科ゴジュウカラ属)【五十雀】(Sitta europaea)全国の森林に住む小型の留鳥で、キツツキのように木の幹に縦に留まることができ、なおかつ下向きに歩くことができる特技の持ち主です。背中が独特の青灰色で腹側が...
6月

コノシメトンボ

コノシメトンボ (トンボ科アカネ属)【小熨斗目蜻蛉】(Sympetrum baccha matutinum)アカトンボの仲間のひとつで、雄は胴体と顔面が赤くなります。翅の先端に褐色斑があるのが特徴で日本全国に分布しますが、夏場には樹林の中な...
9月

ミヤマアカネ

ミヤマアカネ (トンボ科アカネ属)【深山茜】(Sympetrum pedemontanum elatum)広くいう赤トンボのひとつですが、他の種と違い翅にこげ茶色の広い帯があります。雄は胴が赤くなり、翅脈や縁紋まで赤くなります。雌は黄褐色で...
8月

ヒガシニホントカゲ

ヒガシニホントカゲ (爬虫綱有鱗目トカゲ科)【東日本蜥蜴】(Plestiodon finitimus)いわゆる普通のトカゲです。幼い個体では尻尾がメタリックブルーで体の縦縞がくっきりしていますが、大人になると全体が茶色くなります。遠目には「...
8月

シオカラトンボ

シオカラトンボ (トンボ科)【塩辛蜻蛉】(Orthetrum albistylum speciosum)里山や郊外で最も身近なトンボのひとつです。名の元となった、塩振りされたような粉を吹いた灰色の胴体は雄で、雌は「ムギワラトンボ」と呼ばれる...
7月

ナツアカネ

ナツアカネ (トンボ科)【夏茜】(Sympetrum darwinianum)初夏から現われる赤トンボ。雄は成熟すると胴も胸も顔も眼も全て真っ赤になります。「アキアカネ」はこうならないので、雄はすぐ見分けられます。
6月

キマダラセセリ

キマダラセセリ (セセリチョウ科)(Potanthus flavus)「セセリチョウ」の仲間は、どれも蛾に間違われることの多い蝶です。そもそも、蝶と蛾は明確な区別の線引きはできないのですが、その中でもセセリチョウはより蛾に近い特徴をもちあわ...
タテハチョウ科

ヒカゲチョウ

ヒカゲチョウ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【日陰蝶】(Lethe sicelis) 別名:ナミヒカゲ雑木林の中など林下の日陰を飛び回り、花より樹液などにやってきます。ジャノメチョウの仲間なので裏面にはっきりした眼状紋がありますが、表...
アゲハチョウ科

ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ (アゲハチョウ科)【薄羽白蝶】(Parnassius citrinarius) 別名:ウスバアゲハ「シロチョウ」の名がつきますが、「モンシロチョウ」「スジグロシロチョウ」などの仲間ではなく、アゲハチョウ科です。ただし、アゲ...
3月

セグロセキレイ

セグロセキレイ (セキレイ科セキレイ属)【背黒鶺鴒】(Motacilla grandis)「ハクセキレイ」と同様のサイズと体型でよく似ていますが、遠目にも白黒のコントラストがはっきりしています。白黒がくっきりしているのですが、白っぽい石が多...
3月

トビ

トビ (タカ科トビ属)【鳶】(Milvus migrans) 別名:トンビ「トンビがタカを生む」ということわざがありますが、そもそもトビは立派な「タカ科」の鳥で、大きさも「鷹」というより「鷲」が相応しいほどです。どうも鷲や鷹よりも一段差別さ...
2月

エナガ

エナガ (エナガ科エナガ属)【柄長】(Aegithalos caudatus trivirgatus)「シジュウカラ」や「ヤマガラ」などの群に混ざって移動していることが多いのですが、小型でスリムで尾が長いので見慣れると見分けがつきやすい鳥で...
1月

トモエガモ

トモエガモ (カモ科マガモ属)【巴鴨】(Anas formosa)シベリア東部で繁殖し、冬になるとやってくる冬鳥です。カモ類の中では小型で、雄の頭の模様が独特で「巴」の名の由来となっています。雄は胴体脇に白線が入り、肩羽が2-3本の白線とな...
1月

ヒドリガモ

ヒドリガモ (カモ科マガモ属)【緋鳥鴨】(Anas penelope)普通に見られるカモで、「マガモ」の群れなどに混ざっていることも多いようです。雄は遠目にも判りやすい赤茶色の頭でおでこがベージュです。体はグレーですが、胸がピンクがかってい...
1月

ホシハジロ

ホシハジロ (カモ科ハジロ属)【星羽白】(Aythya ferina)「キンクロハジロ」などと同属の潜水カモです。オスは赤茶色の頭と黒い胸、灰白色の側面で、黒に青灰色のくちばしと、わかりやすい配色です。赤い眼が特徴的で、目つきが怖い印象を受...
1月

ヒバリ

ヒバリ (スズメ目ヒバリ科ヒバリ属)【雲雀】(Alauda arvensis)春を告げる鳥として有名ですが、基本的に留鳥なので春だけでなく冬もいます。春の繁殖期のように縄張り争いなどしない冬には、ほとんど鳴くこともなくひっそり暮らしているよ...
4月

オシドリ

オシドリ (カモ科オシドリ属)【鴛鴦】(Aix galericulata)日本のカモ類の中でももっとも派手な鳥ですが、これは繁殖期の雄の羽根で、非繁殖期や雌は灰褐色系の地味な色です。「おしどり夫婦」という言葉がありますが、つがいは毎年替わり...
2月

キセキレイ

キセキレイ (スズメ目セキレイ科)【黄鶺鴒】(Motacilla cinerea)山や高原の渓流やその周りで見られ、冬には里の方に降りてきていて、綺麗な黄色が目立ちます。「ハクセキレイ」や「セグロセキレイ」などと同様の感じですが、ややスリム...
9月

クモガタヒョウモン

クモガタヒョウモン (タテハチョウ科)(Nephargynnis anadyomene)全国の丘陵地から高原まで林縁の草地に現れるヒョウモンチョウです。斑点が丸っこく、連続模様が少ないのでいかにもヒョウ柄の模様で、裏面ははっきりした模様が無...
7月

クロヒカゲ

クロヒカゲ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【黒日陰】(Lethe diana)全国に普通に生息するジャノメチョウの仲間。翅の表面側は黒褐色の無地で、とても地味な蝶です。普通は日陰の林内にしかいないことが多いですが、この日は霧雨もようだ...
7月

オオウラギンスジヒョウモン

オオウラギンスジヒョウモン (タテハチョウ科)【大裏銀筋豹紋】(Argyronome ruslana) 一見したところ、3脈が目立ったので「ミドリヒョウモン」かと思いましたが。後で調べると斑紋のパターンが若干違いました。全国の林縁や渓流沿い...
3月

ガビチョウ

ガビチョウ (スズメ目チメドリ科)【画眉鳥】(Garrulax canorus)中国南部から東南アジアにかけて広く分布する鳥で、中国ではポピュラーな飼い鳥として籠に飼って鳴き声を競わせるようです。ペット用の輸入から野生化して1990年代から...
3月

ダイサギ

ダイサギ (サギ科アオサギ属)【大鷺】(Ardea alba)いわゆるシラサギの中で最大の種類で、「アオサギ」と同等の大きさとなります。白鷺類の種名は「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」と、いささか安易なネーミングとなっていますが、学術的に...
1月

コゲラ

コゲラ (キツツキ科アカゲラ属)【小啄木鳥】(Dendrocopos kizuki)「スズメ」程度の大きさの、日本で一番小型のキツツキです。全国の平地から亜高山帯まで定住する鳥ですが、最近は市街地の公園などでも増えてきました。地味で目立ちま...
3月

ヒヨドリ

ヒヨドリ (ヒヨドリ科ヒヨドリ属)【鵯】(Hypsipetes amaurotis)東京周辺の街中でも普通に多く見られますが、基本暖地性なので国内で移動することも多いようです。サザンカや桜の咲くころには大好きな花の蜜を求めて騒がしく群れる姿...
3月

コガモ

コガモ (カモ科マガモ属)【小鴨】(Anas crecca)冬鳥として渡ってくる小型のカモで、「マガモ」や「カルガモ」に比べると二回りほど小さい感じです。雄の頭は覆面のような独特の柄となっていて目立ちます。雌の柄はカルガモなどに似ています。
1月

カイツブリ

カイツブリ (カイツブリ科カイツブリ属)【鳰】(Tachybaptus ruficollis)カモ類と比べるとかなり小型の水鳥で、池などで鴨と一緒にいると、鴨の子供かと思ってしまいますが全くの別種。渡りをしない留鳥で、ほとんど陸に上がらず飛...
1月

カワセミ

カワセミ (カワセミ科)【翡翠】(Alcedo atthis)以前の経済成長時代にはほとんど幻の鳥でしたが、都市周辺の公園や池などの水質が改善し環境保護が進んだおかげで、東京周辺や都内などでもだいぶ見られるようになってきています。留鳥なので...
1月

カワウ

カワウ (ウ科)【河鵜】(Phalacrocorax carbo)主に河川に住む鵜で、「ウミウ」よりもやや小型です。河鵜といっても、海沿いにも多く生息します。1970年代には、繁殖地や生息地が少なくなり、かなり個体数が減少したようですが、現...
12月

カルガモ

カルガモ (カモ科マガモ属)【軽鴨】(Anas zonorhyncha)都市近郊や街中で一番見かける鴨で、留鳥であり季節移動があまりないので眼にする機会が多いようです。都市環境に適応しているせいか、都心の公園や庭園で繁殖し、子供を連れて歩い...
1月

オオバン

オオバン (クイナ科)【大鷭】(Fulica atra)各種カモ達に混ざって泳いでいますが、これはクイナ科ということでカモよりツルに近い仲間。全身真っ黒で嘴とそれに繋がる額が白で、よくみると淡いピンク色です。眼が赤~褐色です。雌雄は同色です...
3月

キンクロハジロ

キンクロハジロ (カモ科)【金黒羽白】(Aythya fuligula)シンプルな羽色の鴨で、シベリアなどから越冬のためにやって来る冬鳥です。繁殖期のオスは黒いボディに白い羽根、灰色の嘴と黄色い眼が特徴で、よく見ると頭は紫や緑がかった光沢が...
9月

アオサギ

アオサギ (サギ科アオサギ属)【蒼鷺】(Ardea cinerea) サギ類の中でも「コサギ」や「ダイサギ」などのいわゆる白鷺に比べると、遥かに野性味や迫力を感じるのは色合いのせいでしょうか。川の中で魚を狙ってピクリとも動かず立っている姿は...
9月

ホシホウジャク

ホシホウジャク (スズメガ科)【星蜂雀】(Macroglossum pyrrhosticta)夏の天気のよい日向で、花から花へとホバリングしながら吸蜜して飛び回る、蜂のようなハチドリのような蛾です。同じような生態の「オオスカシバ」に似ていま...
6月

ゴマダラカミキリ

ゴマダラカミキリ (カミキリムシ科)【胡麻斑髪切】(Anoplophora malasiaca)一般的なカミキリムシの中でも最もポピュラーな種類です。幅広い樹種を食樹対象としていて、プラタナスなど街路樹の多くも対象とするため、都市部でも一番...
6月

オオシオカラトンボ

オオシオカラトンボ (トンボ科)【大塩辛蜻蛉】(Orthetrum melania)「シオカラトンボ」によく似たポピュラーなトンボですが、シオカラよりもやや大きく、後翅の付け根が扇形に黒くなっています。また、胴体がシオカラよりも太く平たくな...