クマバチ(キムネクマバチ)(膜翅目ミツバチ科)【熊蜂】
(Xylocopa appendiculata circumvolans)
子供のころは「クマンバチ(熊ん蜂)」の呼び名で、飛んでくると恐れていた蜂ですが、実際には極めて温厚な性格で人を脅かすことはほとんどありません。
飛んでくる羽音がたいへん重く大きいのでインパクトがありますが、普通は恐れる必要はありません。
そもそも花を求めて単独行動で飛び回るハナバチであり、雄には毒針も無く、雌の毒針ももっぱら巣の防衛のためのようです。
枯れ木や古材などに穴を掘って産卵し、羽化した子どもをしばらく世話するので、そのような巣を脅かせば雌蜂が攻撃してくることはあります。
いろいろな花から蜜や花粉を集めますが、パワーがあり穴を掘るのが得意なので、花の根元や距などに穴を開けて盗蜜することも多いようです。
「フジ」の花はクマバチを特別なポリネータとしているようです。