野山の植物

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サクラツツジ

サクラツツジ (ツツジ科ツツジ属)【桜躑躅】(Rhododendron tashiroi)早い時期に咲く「ミツバツツジ」の仲間ですが、暖地性で常緑です。新しい葉が展開した後に、桜色から白色の花を咲かせます。雄しべ10本、雌しべ1本で子房に毛...
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アカガシ

アカガシ (ブナ科コナラ属)【赤樫】(Quercus acuta)東北以南の山地に自生する常緑樹で、「シラカシ」「アラカシ」などに比べて赤っぽい幹ですが、実際は材が赤褐色であることからきた名前のようです。若い樹では他の樫と同様に平滑で灰色の...
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ミチノクフクジュソウ

ミチノクフクジュソウ (キンポウゲ科フクジュソウ属)【陸奥福寿草】(Adonis multiflola)従来、日本のフクジュソウは、種としては1種類と考えられていました。ところが近年、研究が進み分類が見直された結果、日本のフクジュソウは4種...
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ムクロジ

ムクロジ (ムクロジ科ムクロジ属)【無患子】(Sapindus mukorossi)関東以南の山地に自生する落葉樹ですが、寺社の境内などにもよく植えられています。丸い果実の中に入っている種子が黒い球形でとても硬く、数珠玉に使われたようです。...
3月

タラヨウ

タラヨウ (モチノキ科モチノキ属)【多羅葉】(Ilex latifolia)静岡以西~九州に分布する常緑高木ですが、寺院や庭園などに植えられていることも多いようです。雌雄異株で、春から初夏に淡黄緑色の花が咲き、秋には赤い実が生ります。光沢の...
9月

オガルカヤ

オガルカヤ (イネ科 オガルカヤ属)【雄刈萱】(Cymbopogon tortilis var. goeringii)日当たりのよい乾燥した河原ややせ地などに生える雑草ですが、他種との競合には強くないようで近年少なくなっているそうです。高さ...
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タニワタリノキ

タニワタリノキ (アカネ科タニワタリノキ属)【谷渡りの木】(Adina pilulifera)「人工衛星の木」という異名をもつ特異な花は、何とも不思議な球体ですが、実体は5裂した円筒状の細長い花の集合体となっています。花序は直径1cm程度の...

イヌシデ

イヌシデ (カバノキ科クマシデ属)【犬四手】(Carpinus tschonoskii)丘陵地の雑木林に「クヌギ」や「コナラ」とともに多く生える落葉樹です。幹は灰色で独特の縦縞模様が入り綺麗です。には12-15対の側脈がはっきりと入り不揃い...
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シュムシュノコギリソウ

シュムシュノコギリソウ (キク科ノコギリソウ属) 【占守鋸草】(Achillea alpina subsp. camtschatica)北海道北部、利尻島、礼文島の山地草原に見られる北方系の「ノコギリソウ」の亜種です。カムチャツカから千島列...
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シュロ

シュロ(ワジュロ) (ヤシ科シュロ属)【棕櫚】(Trachycarpus fortunei)もともとは中国原産で古い時代に持ち込まれ九州南部には自生していたようですが、日本産の珍しいヤシ科植物として洋風庭園に植えるのが流行り全国に広がったよ...
3月

クヌギ

クヌギ (ブナ科コナラ属)【櫟、椚木】(Quercus acutissima)「コナラ」と並んで関東地方の雑木林の代表樹です。古代より人との関わりが深く、狩猟採集時代には食料としてのドングリとして、また成長が早いので材木や薪炭として里山の重...
9月

カシワ

カシワ (ブナ科コナラ属)【柏】(Quercus dentata)全国の山野に自生しますが比較的寒冷な荒地や礫地に多いようです。柏餅に使われる独特の丸い波状鋸歯の大きな葉が特徴的で、葉柄がほとんど無く束ねたような葉のつき方です。幹はコルク質...
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オオイタチシダ

オオイタチシダ (オシダ科オシダ属)【大鼬羊歯】(Dryopteris pacifica)東北南部以南の低山に生える常緑性のシダですが、イタチシダの仲間は変異が多くバリエーション豊富で細かい同定が難しい種類です。この種類は小羽片の中ほどに小...
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アオハダ

アオハダ (モチノキ科モチノキ属)【青肌】(Ilex macropoda)全国の丘陵地や山地の雑木林に生える落葉高木です。とはいっても最大10-15mほどまでで、いわゆる「巨樹」にはなりません。樹皮はわりあい滑らかで「エノキ」に似た感じです...
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ヒメジャゴケ

ヒメジャゴケ (苔類ジャゴケ科ジャゴケ属)【姫蛇苔】(Conocephalum japonicum)「ジャゴケ」の同属種で似ていますがずっと小型で、街中から亜高山までより普通に見られる種類です。日陰や半日蔭の葉が薄手で光沢がなく、細かいので...
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ヤツデ

ヤツデ (ウコギ科ヤツデ属)【八手】(Fatsia japonica)庭木や家の裏路地などいたるところで見られますが、自生する場所は関東以西の海岸から山林です。いわゆる陰樹の低木なので、「アオキ」や「マンリョウ」「カクレミノ」などとともに日...
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スエコザサ

スエコザサ (イネ科アズマザサ属)【寿衛子笹】(Sasaella ramosa var. suwekoana)宮城県以北の本州に分布する、「アズマザサ」の変種。葉の片側が裏に巻き込み、ねじれたようになっていて、葉の表面に長毛があります。名前...
3月

ナワシログミ

ナワシログミ (グミ科グミ属)【苗代茱萸】(Elaeagnus pungens)伊豆半島以西の沿海部に多い常緑低木で、実の生る「グミ」の仲間で春の苗代の時期に実が生るという種類。花は秋に咲き、花弁は無く筒型の白色から淡黄色の萼片が4裂し、表...
9月

カクレミノ

カクレミノ (ウコギ科カクレミノ属)【隠蓑】(Dendropanax trifidus)庭木や公園木として何処にでも見られる常緑樹ですが、自生分布は関東南部以西で、暖地の海岸に近い照葉樹林に生える木です。「ヤツデ」にも似た3-5裂した葉が印...
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ホソバイヌタデ

ホソバイヌタデ (タデ科イヌタデ属)【細葉犬蓼】(Persicaria trigonocarpa)「イヌタデ」に似た同属種ですが変種や亜種でなく別種です。イヌタデよりやや大きめになり、葉が細く花色が独特のうすピンクです。花の色は「オオイヌタ...
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モエジマシダ

モエジマシダ (シダ植物イノモトソウ科イノモトソウ属)【燃島羊歯】(Pteris vittata)都心の日向の明るい石垣でたまたま見かけた見慣れないシダ。見たことのないシンプルな単羽状複葉で、羽片が先にいくほど長い不思議な配列、頂羽片が単葉...
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コアカソ

コアカソ (イラクサ科カラムシ属)【小赤麻】(Boehmeria spicata)「ヤブマオ」の仲間で、みなよく似ていますが、「アカソ」「クサコアカソ」同様茎や花茎が赤くなっています。アカソより葉が小さく、先端が3裂せずに伸び、葉柄の付け根...
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オオシロカラカサタケ

オオシロカラカサタケ (担子菌類ハラタケ科)【大白唐傘茸】(Chlorophyllum molybdites)もともと亜熱帯系の種類なので沖縄など南方でみられていたそうですが、現在では関東にも広く出現します。公園や緑地などの芝生や草地に出る...
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ボタンイボタケ

ボタンイボタケ (坦子菌類イボタケ科)【牡丹疣茸】(Thelephora aurantiotincta)コナラやアカマツなどの樹林の地上に生えるキノコで、八重咲の花状と表現される独特の形です。縁が白っぽくなるのも特徴です。
9月

サイカチ

サイカチ (マメ科サイカチ属)(皀莢)(Gleditsia japonica)本州中部地方以西の沢沿いや川沿いに自生する樹木ですが、わりあい稀で、人里の川や水田の土手などに植えられているものが多いようです。幹に鋭い棘があり、けっこうな大木に...
3月

ツルマサキ

ツルマサキ (ニシキギ科ニシキギ属)【蔓柾】(Euonymus fortunei)日本全国に分布する常緑のつる植物(木本)です。樹木や岩を這い上がり、「マサキ」に似て少し小さい葉が良く茂ります。初夏に緑色の目立たない花を咲かせ、秋には丸い実...
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ナガバノウナギツカミ

ナガバノウナギツカミ (タデ科イヌタデ属)【長葉鰻攫】(Persicaria hastatosagittata)本州、四国、九州の河畔や湿地、休耕田などに生えるタデで、「アキノウナギツカミ」に似ていますが花の下の花茎が赤くなり腺毛が生えてい...
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クサネム

クサネム (マメ科クサネム属)【草合歓】(Aeschynomene indica)「カワラケツメイ」とよく似た姿ですが別属で、花は薄黄色のマメ科らしい蝶型花で旗弁基部が赤っぽくなっています。葉は名の通り「ネムノキ」に似ていて小葉が20-30...
9月

カワラヨモギ

カワラヨモギ (キク科ヨギ属)【河原蓬】(Artemisia capillaris)河原の砂地や海岸に生育し、本州以南に分布します。花茎は1mほどにまでなり、よく分岐して小さな頭花を多数つけます。頭花は筒状花のみの1.5-2mmほどの小さな...
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ホソアオゲイトウ

ホソアオゲイトウ (ヒユ科ヒユ属)【細青鶏頭】(Amaranthus hybridus)市街地の空き地や路傍、河原などに多い帰化植物。熱帯アメリカ原産で明治時代に日本に入ってきた雑草です。大きくなると2m近くまでにもなり、葉には長い葉柄があ...
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ツルマオ

ツルマオ (イラクサ科ツルマオ属)【蔓苧麻】(Pouzolzia hirta)南方系の植物で、国内では屋久島から琉球にかけて、また静岡県、紀伊半島南部、中国地方、伊豆諸島などにも一部分布するようです。つる状に地を這い、先は立ち上がって上に伸...
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アオヒメタデ

アオヒメタデ (タデ科イヌタデ属)【青姫蓼】(Persicaria erectominor var. erectominor f. viridiflora)花序は密につき「イヌタデ」に似ていますが、花色は他にない緑白色で、花序の間から長い毛...
9月

ノブドウ

ノブドウ (ブドウ科ノブドウ属)【野葡萄】(Ampelopsis glandulosa var. heterophylla)藪などにごちゃごちゃ絡みついて繁殖する野生のブドウですが、食用にはなりません。果実の色が白から緑、青やピンク、紫と色...
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カエンタケ

カエンタケ (子嚢菌類ボタンタケ科)【火焔茸】(Trichoderma cornu-damae)見た目にも不気味なキノコですが、致死量数グラムという猛毒で、単に強烈な中毒症状のみならず、造血機能障害とか脳の萎縮とか恐るべき後遺症の恐れもある...
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カドハリイ

カドハリイ (カヤツリグサ科ハリイ属)【角針藺】(Eleocharis tsurumachii)霞ヶ浦周辺のごく一部の湿地に自生する日本固有種。たいへん地味で一般に人が顧みることのない植物ですが、世界で唯一無二の存在だそうです。同じハリイ属...
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タタラカンガレイ

タタラカンガレイ (カヤツリグサ科フトイ属)【多々良寒枯藺】(Scirpus mucronatus var. tataranus)「カンガレイ」の変種ですが、群馬県館林市の多々良沼で昭和6年に発見されたものです。3角断面の茎の稜に翼をもつの...
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ツチグリ

ツチグリ (担子菌類ツチグリ科)【土栗】(Astraeus hygrometricus)形のユニークさからはトップクラスのキノコですが、意外と全国何処にでもある普通種です。胞子袋の外側の厚手の外皮が6-10片ほどに裂けて開き、ヒトデのような...
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サデクサ

サデクサ (タデ科イヌタデ属)(Persicaria maackiana)「ミゾソバ」や「アキノウナギツカミ」など多くの秋のタデ科の花と同様、低地の湿地や水辺に生育する植物ですが、分布が局所的なようで、やや稀な種類です。よく分岐する茎には鋭...
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ミズ

ミズ (イラクサ科ミズ属)【水】(Pilea hamaoi)全国の山地の谷沿いなどの湿ったところに生える普通種で、柔らかく青々とした葉が印象的です。同じようなところに生える類似種の「アオミズ」とそっくりですが、葉の鋸歯が丸みを帯びて少なめ、...
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フヨウ

フヨウ (アオイ科フヨウ属)【芙蓉】(Hibiscus mutabilis)「ムクゲ」と同様、ハイビスカス属の低木で、庭園に植えられますが九州、四国以南では自生しています。ただし、元来は中国南部が原産の植物で古い時代に日本に渡来したとされて...