シュロ

シュロ(ワジュロ) (ヤシ科シュロ属)【棕櫚】
Trachycarpus fortunei

シュロ

2022/01/08 八国山

もともとは中国原産で古い時代に持ち込まれ九州南部には自生していたようですが、日本産の珍しいヤシ科植物として洋風庭園に植えるのが流行り全国に広がったようです。

鳥により種が運ばれ繁殖力が強いので、北関東以南の各地でで野生化していて、東京近辺の雑木林に普通に見られます。

本来シュロの芽生えは冬に土壌が凍ると育たないそうですが、近年の温暖化の影響もあって関東近辺の平地林ではどんどん増えているようです。

幹は分岐せず直立し扇状の葉は幹上部に集中し、下の古い葉は順に枯れ落ちてゆきます。

幹に密に生える毛(樹皮)は、「シュロ縄」やタワシ、ブラシなどに使われます。

雌雄異株で果実は鳥が好み、それによって分布を広げています。

ちなみに、現在公園や庭園で植栽に使われるのは樹形のよい中国南部原産の「トウジュロ(唐棕櫚)」が主流のようです。

シュロ

2022/01/08 八国山

シュロ

2022/01/08 八国山

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2022/01/08 八国山

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2022/01/08 八国山

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2022/01/08 八国山

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2022/08/12 小石川植物園

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