ツチグリ (担子菌類ツチグリ科)【土栗】
(Astraeus hygrometricus)
形のユニークさからはトップクラスのキノコですが、意外と全国何処にでもある普通種です。
胞子袋の外側の厚手の外皮が6-10片ほどに裂けて開き、ヒトデのような星形になります。
この外皮は雨などで湿度が高いと広がり、乾燥すると閉じて丸まります。
胞子袋の先端には穴があき、袋が押されると胞子が放出されます。
このように、傘の裏ではなく袋の内部に胞子を保護しながら成熟させるタイプを「腹菌類」と言うそうです。
外皮の内側は膨張収縮を繰り返すのでひび割れ状になり次第に脱落します。
ひび割れのないのっぺりした外皮をもつ仲間に「エリマキツチグリ」があります。
なお、「ツチグリ」という名前は、「ミツバツチグリ」のようにバラ科の植物にもあります。