ミズ (イラクサ科ミズ属)【水】
(Pilea hamaoi)
全国の山地の谷沿いなどの湿ったところに生える普通種で、柔らかく青々とした葉が印象的です。
同じようなところに生える類似種の「アオミズ」とそっくりですが、葉の鋸歯が丸みを帯びて少なめ、茎が赤みを帯びることが多いなどの点があります。
何よりも、花序に殆ど枝が無く葉腋にかたまってつく点が違います。
個々の花の形状はたいへん判りにくいのですが、雌雄別花で、緑の雌花には不等の3花被片があります。
同定には、葉の形などはかなり変異の幅があるようなので花序の形をみる必要があり、できれば果実のつき方を確認するのがよいようです。
山菜の俗称としてミズと呼ばれるのは「ウワバミソウ」のことで、これとは違うものです。
この高尾山の沢沿いで見かけたものは茎が緑で「アオミズ」のように見えるが、花序や葉の形から「ミズ」と思われる。