ミチノクフクジュソウ (キンポウゲ科フクジュソウ属)【陸奥福寿草】
(Adonis multiflola)
従来、日本のフクジュソウは、種としては1種類と考えられていました。
ところが近年、研究が進み分類が見直された結果、日本のフクジュソウは4種から成っていることが判明しました。
すなわち、
「フクジュソウ」(Adonis ramosa)
「ミチノクフクジュソウ」(Adonis multiflola)
「キタミフクジュソウ」(Adonis amurensis)
「シコクフクジュソウ」(Adonis shikokuensis)
の4種です。
学名から判るように、これは品種や変種ではなく、別種として扱われています。
このうち、「キタミ」「シコク」は地域限定ですが、「ミチノク」は東北限定ではなく、本州全域と九州分布となります。
「ミチノクフクジュソウ」は「フクジュソウ」と比べて萼片の長さが短く、開ききった花弁の半分から2/3程度となります。
また、茎の断面が中空になっているそうです。
これからはフクジュソウを見る時に園芸品種ということを別としても、「ミチノクフクジュソウ」の見分けが必要になるようです。
特に分けて考えられていない場合が多いので、多くのところにあるのかもしれませんが、「準絶滅危惧種」です。
環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
フクジュソウ【福寿草】 – ビタミンカラーのパラボラアンテナ –
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】