ホロムイイチゴ (バラ科キイチゴ属)【幌向苺】
(Rubus chamaemorus)
氷河期遺存とみられる寒地性のキイチゴで、北海道の泥炭地に生育し、本州では栗駒山や吾妻連峰などに隔離分布しています。
キイチゴ類には珍しく、雌雄異株で、実は熟すと琥珀色になります。
高層湿原などに生え背は低く、葉は掌状に浅く3-5裂し、シワが多く見られます。
匍匐性の走出枝を延ばし、栄養繁殖も行います。
花茎の先端に白い花をひとつつけ、丸い花弁は4弁か5弁。
「ホロムイ」の名は、発見地である北海道の地名からきています。