ホウキギク (キク科シオン属)【箒菊】
(Aster subulatus var. subulatus)
北アメリカ原産の帰化植物で、大正時代に確認され全国の空き地や休耕田などに生える雑草です。
「シオン属」なので、野菊の仲間といえるのでしょうが、全体は全く野菊らしくはなく、ごちゃごちゃした感じです。
細い茎が細かく分岐している様子を箒に見立てたわけですが、分岐が30-60度と浅い角度で上向きになっているのが特徴です。
酷似した母種の「ヒロハホウキギク」では分岐が60度以上と横に伸びます。
花はとても小さいながらも、よく見ると野菊の形で、舌状花は白色からごく薄い淡紫色、総苞片は長めで、冠毛が筒状花より先に出ます。
葉には葉柄がなく、付け根はわずかに茎を抱きます。
「ヒロハホウキギク」では茎を抱かず、筒状花の冠毛は短くて見えません。
また、茎が赤みを帯びる場合が多いようです。