オオバコ (オオバコ科オオバコ属)【大葉子】
(Plantago asiatica)
路傍の雑草の代表のような草で、日本全国から東アジア全般に広く分布します。
地面から平たく葉を出し、花茎も地面から立ち上がってきます。
葉は丈夫で踏圧に強く、むしろ踏みつけが弱い場所では他の草が伸びることにより衰退してしまうといわれています。
風媒花なので花は目立たず、長い穂状に小さな花が咲き、そのまま多くが連なった果実になります。
種子が落ちると粘液によって人の足や動物によって運ばれ、その結果道路や遊歩道沿いに拡大してゆきます。
平地の街中から田園はもちろん、亜高山帯の林道やスキー場などにも広く生育します。
近縁の種類に、北方系の「エゾオオバコ」や、帰化種の「ヘラオオバコ」などがあります。