ヒメミズワラビ (シダ植物イノモトソウ科ミズワラビ属)【姫水蕨】
(Ceratopteris gaudichaudii var. vulgaris)
水田や沼などに生育する水性・湿性のシダ植物です。
南東北から奄美まで分布し、沖縄のものは同属の南方系母種「ミズワラビ」とされています。
明るい黄緑色の柔らかい草質で、栄養葉と胞子葉の形状が異なります。
栄養葉は2-3回羽状に切れ込んだ平たいもので、「ヨモギ」の葉のような感じです。
胞子葉は1-3回雑然とした感じで分かれ、裏面に反り返った溝沿いにソーラスをつけます。
草長は数cmから40cm近くまで、極端に変異が激しいようです。
一年草なので、除草剤などの影響を受けやすく、水田や湿地の減少もあって各地で絶滅危惧指定されています。
東京都:絶滅危惧ⅠA類 (CR)