野山の植物

アマチャヅル

アマチャヅル (ウリ科アマチャヅル属)【甘茶蔓】 (Gynostemma pentaphyllum) 全国の山林や里山の日陰に生える蔓植物です。 独特の5枚葉が放射状につく鳥足状複葉の葉が特徴的です。 雌雄異株で、黄緑色の小さな星形の花が咲...
野山の植物

トドマツ

トドマツ (マツ科モミ属)【椴松】 (Abies sachalinensis) 北海道の針葉樹を代表する樹種で北海道内の針葉樹総量の約半分を占め、天然林も多いですが人工林も北海道内面積の約5割を占めるとされています。 内地の「シラビソ」にご...
10月

ヒイラギモクセイ

ヒイラギモクセイ (モクセイ科モクセイ属)【柊木犀】 (Osmanthus × fortunei) 生垣などによく利用される常緑樹で、野生種の「ヒイラギ」とは違い「ヒイラギ」と「ギンモクセイ」の交雑種です。 ヒイラギの葉のトゲトゲは5対以下...
野山の植物

ノヂシャ

ノヂシャ (スイカズラ科ノヂシャ属)(オミナエシ科)【野萵苣】 (Valerianella locusta) ヨーロッパ原産の帰化植物。 もともと欧州ではサラダ菜として食用されていて、江戸時代に長崎で栽培されていたものが野生化したようです。...
野山の植物

ヨシ

ヨシ (イネ科ヨシ属)【葦、芦、蘆】 (Phragmites australis) アシ 全国各地の河岸や湖岸、湿地などに最も普通に生育する草で、地下茎で増え大群落をつくります。 古来より人の暮らしに密着して身近に存在するので、茅葺屋根や葦...

イワフネタチツボスミレ

イワフネタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【岩船立坪菫】 (V. kusanoana × V. rostrata) 「オオタチツボスミレ」と「ナガハシスミレ」の交雑種で、両者が混生する日本海側地域ではわりあい普通に見られるようです。 雑種...
山岳の植物

アシタカジャコウソウ

アシタカジャコウソウ (シソ科ジャコウソウ属)【愛鷹麝香草】 (Chelonopsis yagiharana) 別名:タカネジャコウソウ 種名の「アシタカ」は静岡県の愛鷹山で発見されたことによります。 普通の「ジャコウソウ」に較べ小型でひょ...
野山の植物

シラゲヒメジソ

シラゲヒメジソ (シソ科イヌコウジュ属)【白毛姫紫蘇】 (Mosla hirta) 別名:ヒカゲヒメジソ 「ヒメジソ」にきわめてよく似ていますが毛が多いものです。 萼や茎、葉の表面などに長毛があり開出し、ヒメジソより鋸歯の数が多く6~11対...
甲虫

ナナホシテントウ

ナナホシテントウ (テントウムシ科)【七星天道】 (Coccinella septempunctata) 日本全国に分布し、最も普通に多く見られるテントウムシのひとつです。 成虫も幼虫時代ももっぱらアブラムシを食べる肉食昆虫で、農業を行う人...
6月

オクヤマコウモリ

オクヤマコウモリ (キク科コウモリソウ属)【奥山蝙蝠】 (Parasenecio maximowiczianus var. alatus) 「コウモリソウ」の変種でコウモリソウより高い亜高山域に生育し、本州の中部地方の太平洋側に分布します。...
山岳の植物

コウモリソウ

コウモリソウ (キク科コウモリソウ属)【蝙蝠草】 (Parasenecio maximowiczianus) 葉の形から蝙蝠の名を冠した深山に生える野草で、「モミジガサ」などと同じ仲間です。 頭花は円錐花序または総状花序につき、小花は両性の...
野山の植物

カゴノキ

カゴノキ (クスノキ科ハマビワ属)【鹿子の木】 (Litsea coreana) 関東-福井以西の本州、四国、九州に分布する常緑高木です。 最大の特徴はその成木の樹皮。 灰黒色ベースの樹皮が楕円形の薄片になってはがれ落ち、その跡が白っぽいカ...

アマギカンアオイ

アマギカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【天城寒葵】 (Asarum muramatsui) 「タマノカンアオイ」に似た感じで、伊豆半島周辺に分布するカンアオイです。 タマノカンアオイより小型のようで、葉柄の色が淡緑色になること、...
10月

タカクマホトトギス

タカクマホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【高隈杜鵑】 (Tricyrtis ohsumiensis) 黄色い花のホトトギス類は地域限定の固有種が多く、この「タカクマホトトギス」も「キバナノホトトギス」の亜種とも別種ともいわれるものですが、...

ムコジママンネングサ

ムコジママンネングサ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【聟島万年草】 (Sedum mukojimanensis) 小笠原列島の固有種で、聟島(むこじま)列島の媒(なこうど)島の断崖絶壁に生育するマンネングサです。 従来、小笠原列島に自生する...

ヒメヒダボタン

ヒメヒダボタン (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【姫飛騨牡丹】 (Chrysosplenium nagasei var. luteoflorum) 日本海側ネコノメソウの代表「ホクリクネコノメ」の系統ながら、太平洋側の「イワボタン」や「ニッコ...
野山の植物

ミコシガヤ

ミコシガヤ (カヤツリグサ科スゲ属)【神輿茅】 (Carex neurocarpa) 日当たりのよい草地や湿地に生え、密につけた小穂の下の2-3枚の苞葉が長く伸びて、お神輿のような形と見なして名付けられました。 雌雄性の小穂がいくつも密集し...
野山の植物

ニセカントウタンポポ(仮称)

ニセカントウタンポポ(仮称) (キク科タンポポ属) (Taraxacum sp.)学名未確定  別名:カントウモドキ(仮称) タンポポの日本在来種と「セイヨウタンポポ」などの外来種、または外来種由来の雑種の見分け方として、総苞片がまとまって...
3月

ヒマラヤスギ

ヒマラヤスギ (マツ科ヒマラヤスギ属)【ヒマラヤ杉】 (Cedrus deodara) 公園や学校の巨大樹の定番ですが、最近はあまり流行らないのか新しい公園などでは少ないようですが、昔は何故か大病院によく見られました。 日本には、明治12年...
野山の植物

アオミズ

アオミズ (イラクサ科ミズ属)【青水】 (Pilea pumila) 全国の湿った林下や沢沿いの林縁に広く生育する一年草で、山菜として有名です。 名の通りみずみずしい青い葉が生え、葉腋から雄花と雌花が混生した花序が出ます。 雄花は白っぽい花...
9月

ヒメハッカ

ヒメハッカ (シソ科ハッカ属)【姫薄荷】 (Mentha japonica) 北海道と本州中北部に分布し、低地の湿地に生育する小型で繊細な和ハーブです。 細い茎が直立して、先端のほうに集中して花序がつきます。 花は淡紅紫色で萼片は5裂し、花...
野山の植物

シロザ

シロザ (ヒユ科アカザ属)【白藜】 (Chenopodium album) 全国の畑の周りや荒地などに生える雑草で、ユーラシア原産の史前帰化植物と考えられています。 同属の「アカザ」とよく似ていて、新葉の表面に白い粉粒がついて白くなるのでア...
山岳の植物

メタカラコウ

メタカラコウ (キク科メタカラコウ属)【雌宝香】 (Ligularia stenocephala) 東北以南の本州、四国、九州の山地~亜高山の湿った林縁や湿地に生え、黄色い疎らな花が咲きます。 同属の「オタカラコウ」によく似ていますが、葉が...
9月

ルコウソウ

ルコウソウ (ヒルガオ科サツマイモ属)【縷紅草】 (Ipomoea quamoclit) 熱帯アメリカ原産のつる性植物で、最近の園芸品かと思いきや、江戸時代の初期から渡来しているそうです。 たいへん細かく切れ込んだ繊細な葉が特徴で、フェンス...
野山の植物

ミツバフウロ

ミツバフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【三葉風露】 (Geranium wilfordii) 全国の野山で数多く見られる「ゲンノショウコ」とそっくりで、花の拡大だけ見る分には全く見分け不可能な植物です。 ゲンノショウコと同じようなところ...
野山の植物

フジレイジンソウ

フジレイジンソウ (キンポウゲ科トリカブト属)【富士伶人草】 (Aconitum x fudjisanense) 「アズマレイジンソウ」と「レイジンソウ」の中間的形質をもち、関東や中部に分布すると思われる種間交雑種。 雑種起源なだけに、見分...
9月

ヒメガンクビソウ

ヒメガンクビソウ (キク科ガンクビソウ属)【姫雁首草】 (Carpesium rosulatum) 「ガンクビソウ」の仲間にもいろいろな種類がありますが、これはその中でも最も小型のもの。 へら型のロゼット状根生葉が特徴で、そこから細い茎を伸...
9月

クサボタン

クサボタン (キンポウゲ科センニンソウ属)【草牡丹】 (Clematis stans) 「クレマチス」属の名をもつ「センニンソウ」の仲間ですが、他の仲間と違い蔓ではなく直立するやや大型の草です。 秋に咲く淡紫色の花は、一見筒状の合弁花のよう...
野山の植物

カラムシ

カラムシ (イラクサ科カラムシ属)【苧】 (Boehmeria nivea var. nipononivea) 全国の林下や林縁の湿ったところに生え、人里周辺の低山や里山に多い多年草です。 数千年前の古代より茎の皮を繊維用に使うため栽培され...
9月

ツガルミセバヤ

ツガルミセバヤ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【津軽見せばや】 (Hylotelephium ussuriense var. tsugaruense) 世界自然遺産の白神山地を中心とした青森県、秋田県にのみ分布する固有種。 深山の...
6月

ハス

ハス (ハス科ハス属)【蓮】 (Nelumbo nucifera) 別名:ハチス ハスはインド周辺が原産とされ、中国経由で日本に渡来した史前帰化植物とされています。 仏教のイメージが強く、仏教とともに伝来した感じもしますが仏教伝来よりもかな...
6月

アメリカスズカケノキ

アメリカスズカケノキ (スズカケノキ科スズカケノキ属)【亜米利加鈴懸】 (Platanus occidentalis) 北アメリカ東部原産で、明治時代に渡来した落葉広葉樹です。 いわゆる「プラタナス」の仲間ですが、街路樹に多い「プラタナス」...
野山の植物

タイワンツクバネウツギ

タイワンツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【台湾衝羽根空木】 (Abelia chinensis var. ionandra) 日本では奄美大島、沖縄本島、石垣島の海岸や山地の岩地に稀に生育する希少種で、「ツクバネウツギ」や「...
9月

イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ)

イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ) (ヒユ科イノコヅチ属)【日陰猪子槌】 (Achyranthes bidentata var. japonica) いわゆる広義の「イノコヅチ」は、主にこの「ヒカゲイノコヅチ」と「ヒナタイノコヅチ」の2変種を含...
野山の植物

サンカクイ

サンカクイ (カヤツリグサ科フトイ属)【三角藺】 (Schoenoplectus triqueter) 全国の低地の沼や湿地、川岸などに生える「イグサ」の仲間。 名の通り茎の断面が三角形で、地下茎が横に伸びて群生することが多いようです。 花...
野山の植物

ミヤマフユイチゴ

ミヤマフユイチゴ (バラ科キイチゴ属)【深山冬苺】 (Rubus hakonensis) 「フユイチゴ」とよく似ていますが、やや山地性のようで茎の毛は少なく、葉はやや細長くごく浅いく3~5裂となります。 葉先は尖り、葉の細かい鋸歯は先端が刺...
野山の植物

アブラガヤ

アブラガヤ (カヤツリグサ科アブラガヤ属)【油茅】 (Scirpus wichurae) 北海道から九州に分布する日本固有種で、低地から山地まで湿地や湿原に普通に見られます。 高さ1mほどになり、分岐しながら垂れ下がる小穂が綺麗な茶褐色とな...
6月

クロサナエ

クロサナエ (サナエトンボ科ダビドサナエ属) (Davidius fujiama) 「サナエトンボ科」というのは、似たような種類がたくさんあって中でも「ダビドサナエ属」はどれもよく似ていて同定が難しいようです。 生息域と胸の模様、尾部の付属...
野山の植物

ノササゲ

ノササゲ (マメ科ノササゲ属)【野大角豆】 (Dumasia truncata) 別名:キツネササゲ 本州から九州の低山や山地の林縁に生えるマメ科の蔓植物です。 淡黄色の花が下向きに並んで咲き、うす黄緑とのツートンカラーに見えますが黄緑色の...
6月

アサヒナカワトンボ

アサヒナカワトンボ (カワトンボ科) (Mnais pruinosa) 山中で見たことのない小さなトンボを見つけ撮影しましたが、最初イトトンボの仲間かと思い調べましたが該当が無く判らず。 いろいろ調べ、専門のSNSで質問したところイトトンボ...