ハクロバイ (バラ科キンロバイ属)【白露梅】
(Dasiphora fruticosa var. mandshurica) 別名:ギンロバイ【銀露梅】
亜高山帯から高山帯の石灰岩地などに稀に生える落葉低木で、「キンロバイ」の変種とされています。
しかし、キンロバイが北海道から本州中部以北の高山に分布するのに対して、本州中部の山地と四国の一部山地に分布と分布域が分かれるようです。
また、重複する分布域内でも、キンロバイとハクロバイが混生することはないそうです。
どうも、キンロバイの白花というよりも、ほぼ別種に近い感じなのかもしれません。
細かい葉は奇数羽状複葉で5枚の小葉となり、小葉の先端は尖ります。
上部の葉腋に白色の5弁花が1-3個咲き、花弁が丸くちょっと梅の花のようです。
生育地の中心は北岳など南アルプスですが、奥秩父の赤沢山、四国の剣山、石立山など、石灰岩の山に隔離分布しています。
埼玉県:絶滅危惧Ⅰ類(CE)
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)
山梨県:絶滅危惧種ⅠA類(CR)
長野県:絶滅危惧ⅠB類(EN)
奈良県:絶滅危惧Ⅰ類
徳島県:絶滅危惧Ⅰ類(CR)
高知県:絶滅危惧ⅠB類(EN)