エビヅル (ブドウ科ブドウ属)【葡萄蔓】
(Vitis ficifolia) 別名:ミツバブドウ
「ブドウ」の名がつかないものの、ブドウ科ブドウ属で「ノブドウ」などとともに野生のブドウです。
「エビ」というのはブドウの古名だそうです。
本州、四国、九州に分布し、丘陵地などに普通に見られます。
雌雄異株の蔓植物で他の樹木などに巻き付いて茂ります。
雄花、雌花ともに小さく黄緑色の円錐花序で、雌花は5-6mmの果実となり、熟すと黒くなり食用にできます。
ただし、食味はあまり良くないようです。
葉は丸みをおびて浅く3~5裂したもので、先端も丸く、鋸歯もほとんどありません。
伊豆七島には変種の「シチトウエビヅル」が分布します。