イケマ （キョウチクトウ科イケマ属）【生馬】
（Cynanchum caudatum）
2023/07/19 奥日光
全国の山地の沢沿いや湿った林縁に群生する蔓植物です。
尖った心形の大きな葉が茂った上に、白いボール型の花序をつけます。
花は5裂した淡緑白色の花冠の内側に、真っ白な副花冠があります。
副花冠は同じく5裂の星形で、さらに内側に角のように突き出した付属体?があります。
開花が進むと、淡緑色の花冠裂片は後部へ反り返ってしまい、真っ白な副花冠が花弁のように目立ちます。
質感や雰囲気が、ちょっと「クサタチバナ」を思わせます。
花序は条件によっては必ずしも球形にならず、半球形や放射状の花序になることもあります。
類似する「コイケマ」では、花冠があまり開かず、反り返ることはないようです。
また、変種の「タンザワイケマ」では、斜上から平開となります。
「キョウチクトウ科」ということで、有毒植物です。
「アサギマダラ」の幼虫が食草として、毒を体内に貯えます。
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2023/08/10 鹿沢高原
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