シンワスレナグサ (ムラサキ科ワスレナグサ属)【真勿忘草】
(Myosotis scorpioides) 別名:ワスレナグサ
「ワスレナグサ」というのは、園芸では数種の原種及びそれらを交雑・品種改良したものの総称とされているようです。
植物学的なワスレナグサは元来この「Myosotis scorpioides」を指すようなのですが、他の近縁種と混同することも多いので「(真)ワスレナグサ」と呼ぶようになったようです。
ヨーロッパ原産で、日本の在来種の中では「エゾムラサキ」などが近いようです。
花茎の先端は「キュウリグサ」などと同様にサソリ型花序となっています。
流石に本場のワスレナグサだけに、花も大きく花色も美しいですが、湿地や水辺に地下茎で勢いよく増えるので、各地で野生化して帰化植物となっているようです。
「忘れな草」の名はドイツに伝わる悲恋の伝説から来ていて、そのロマンチックな響きからも人気が高く、日本でも「忘れな草をあなたに」の歌もヒットしました。
倍賞千恵子/忘れな草をあなたに