7月

高山植物

オオカラマツ

オオカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【大落葉松】(Thalictrum minus var. kemense) 別名:コカラマツ「アキカラマツ」の高山型変種で、アキカラマツより小型なので「コカラマツ」の別名があります。逆に「カラマツ...
至仏山

オガラバナ

オガラバナ (ムクロジ科カエデ属)【麻幹花】(Acer ukurunduense) 別名:ホザキカエデ亜高山に生えるカエデの仲間で、「ミネカエデ」などと同様のところに生育します。樹高数メートルの小高木で、長い葉柄の先に掌状に中裂した葉をつけ...
野山の植物

ユウコクラン

ユウコクラン (ラン科クモキリソウ属)【幽谷蘭】(Empusa formosana)紀伊半島南部と九州南部以南、琉球から台湾に分布する地生ランで、「コクラン」に似ていますが大型で、花序も20-30個の花が高く咲き上がります。「クモキリソウ」...
山岳の植物

イワキンバイ

イワキンバイ (バラ科キジムシロ属)【岩金梅】(Potentilla ancistrifolia var. dickinsii)「キジムシロ」の仲間で「ミヤマキンバイ」によく似ていますが、亜高山帯より低い高度の山地に多い感じです。葉が基本3...
高山植物

タカネヤハズハハコ

タカネヤハズハハコ (キク科ヤマハハコ属)【高嶺矢筈母子】(Anaphalis alpicola) 別名:タカネウスユキソウ北アルプス、南アルプス、早池峰山、北海道の一部高山に分布し、高山帯の礫地や岩場、草地に生育します。ヘラ型の葉は付け根...
7月

タンザワイケマ

タンザワイケマ (キョウチクトウ科イケマ属)【丹沢生馬】(Cynanchum caudatum var. tanzawamontanum)山地に生える蔓性植物の「イケマ」の変種で、丹沢や富士山周辺の山地に分布します。イケマとほぼ同じ感じです...

ウチョウラン

ウチョウラン (ラン科ウチョウラン属)【羽蝶蘭】(Hemipilia graminifolia var. graminifolia)背丈5-20cmほどの小柄で可憐な野生蘭です。主に関東以西の低山の岩場に自生し、白と紅紫色の花を咲かせます。...
山岳の植物

カナウツギ

カナウツギ (バラ科コゴメウツギ属)【金空木】(Stephanandra tanakae)同属の「コゴメウツギ」によく似た低木ですが、白い5弁花はやや大きく、5枚の花弁と5枚の萼片が重なり合って複雑な形に見えます。葉が独特の形で、先端が尾状...
山岳の植物

キンレイカ

キンレイカ (スイカズラ科オミナエシ属)【金鈴花】(Patrinia triloba var. palmata)亜高山に咲く「コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)」によく似ていますが、5裂した花がやや大きめではっきりした距をもつところが特徴で...
野山の植物

オオハマギギョウ

オオハマギギョウ (キキョウ科ミゾカクシ属)【大浜桔梗】(Lobelia boninensis)小笠原諸島の固有種で、母島、東島などいくつかの島だけに生育します。海岸沿いの崖地や草地に生え、草本ながら2-3mの高さになるようです。細長い葉が...
7月

キイトトンボ

キイトトンボ (イトトンボ科キイトトンボ属)【黄糸蜻蛉】(Ceriagrion melanurum)本州以南の平地や低山地の池や湿地に見られるイトトンボ。イトトンボの仲間ではほぼ唯一の、腹部が黄色い種類で、特にオスは鮮やかな黄色で尾部に黒い...
7月

ホオアカ

ホオアカ (ホオジロ科ホオジロ属)【頬赤】(Emberiza fucata)夏場には主に本州中部以北の高原や亜高山の草原などで繁殖する漂鳥です。わりあい開けた草地の地面を歩いて餌を探していることが多いようです。遠目には「ホオジロ」に似た感じ...
山岳の植物

ニッコウコウガイゼキショウ

ニッコウコウガイゼキショウ (イグサ科イグサ属)【日光笄石菖】(Juncus nikkoensis)「コウガイゼキショウ」のいくつかある仲間の中でも「アオコウガイゼキショウ」に近い種類。「アオコウガイゼキショウ」の山地型という説もありますが...
7月

ツルガシワ

ツルガシワ (キョウチクトウ科カモメヅル属)【蔓柏】(Vincetoxicum macrophyllum var. nikoense)「タチガシワ」に似ている仲間ですが、先が蔓状に長く伸びます。対生する葉は大きな卵型で鋸歯は無く、蔓部分の葉...

オオアワガエリ

オオアワガエリ (イネ科アワガエリ属)【大粟還】(Phleum pratense) チモシーグラス明治時代に牧草として導入されたヨーロッパ原産の草で「チモシー」と呼ばれています。今では全国に帰化していて、体験性のある北方系の植物ゆえに亜高山...

ギンパイソウ

ギンパイソウ (ナス科アマモドキ属)【銀盃草】(Nierembergia rivularis)南米原産の多年草で、園芸用に使われ、白い花の形が盃型なので「銀盃」の名を付けられています。5列した純白の花は中心部が黄色くなっています。葉は丸っこ...
7月

オオモミジガサ

オオモミジガサ (キク科オオモミジガサ属)【大紅葉傘】(Miricacalia makinoana) 別名:トサノモミジソウ「モミジガサ」にそっくりですが、「オオモミジガサ属」という、これ一種だけの別属となっています。掌状に9-11裂する葉...
9月

ヤハズハハコ

ヤハズハハコ (キク科ヤマハハコ属)【矢筈母子】(Anaphalis sinica) 別名:ヤバネホウコ「ヤマハハコ」の同属でよく似ていますが、背が低く互生の葉は幅広いヘラ型で、艶消しの白っぽい色をしています。茎は単一で基本的に分枝せず、白...
山岳の植物

ホタルサイコ

ホタルサイコ (セリ科ミシマサイコ属)【蛍柴胡】(Bupleurum longiradiatum var. elatius)山地の明るい林下などに生育し、小さな黄色い花をつけます。セリ科としては珍しく切れ込みの無い広い葉で、幅広いへら型で独...
野山の植物

ミツバ

ミツバ (セリ科ミツバ属)【三葉】(Cryptotaenia canadensis subsp. japonica)お吸い物や茶碗蒸しでお馴染みの、あのミツバです。全国の山野の沢沿いや湿地に生える日本原産種です。三つ葉の名の通り、3小葉の複...
野山の植物

シチトウエビヅル

シチトウエビヅル (ブドウ科ブドウ属)【七島蝦蔓】(Vitis ficifolia var. izuinsularis)ブドウの仲間の「エビヅル」の変種で伊豆諸島に分布するものです。エビヅルに比べて3裂した葉が大きく、裏面には赤褐色の綿毛が...
山岳の植物

オクノミズギク

オクノミズギク (キク科オグルマ属)【奥の水菊】(Inula ciliaris var. pubescens)「ミズギク」の変種で八甲田山を基準産地とするもので、青森県と山形県でしか記録れていないそうです。山地の湿原に生え、総苞片が開出して...
7月

イケマ

イケマ (キョウチクトウ科イケマ属)【生馬】(Cynanchum caudatum)全国の山地の沢沿いや湿った林縁に群生する蔓植物です。尖った心形の大きな葉が茂った上に、白いボール型の花序をつけます。花は5裂した淡緑白色の花冠の内側に、真っ...
野山の植物

ヘビノネゴザ

ヘビノネゴザ (シダ植物イワデンダ科)【蛇の寝茣蓙】(Athyrium yokoscense)全国の低山や山地の林内に普通に生える夏緑性シダで、姿かたちも普通のいかにも羊歯という感じで特に特別な個性はありません。しかし、このシダは植物に有害...
山岳の植物

オオヤマサギソウ

オオヤマサギソウ (ラン科ツレサギソウ属)【大山鷺草】(Platanthera sachalinensis)北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林縁や湿地にわりあい多く見られるツレサギソウ属のランです。花は淡緑色から緑白色で、茎の上部に...
蜂類

クマバチ

クマバチ(キムネクマバチ)(膜翅目ミツバチ科)【熊蜂】(Xylocopa appendiculata circumvolans)子供のころは「クマンバチ(熊ん蜂)」の呼び名で、飛んでくると恐れていた蜂ですが、実際には極めて温厚な性格で人を脅...
山岳の植物

イワナンテン

イワナンテン (ツツジ科イワナンテン属)【岩南天】(Leucothoe keiskei) 別名:イワツバキ岩場に生え「ナンテン」のような葉なのでイワナンテンの名がついていますが、個々の葉は「ツバキ」にも似ていて「イワツバキ」の別名もあります...

ヒメナミキ

ヒメナミキ (シソ科タツナミソウ属)【姫浪来】(Scutellaria dependens)湿原や湿地に生える「タツナミソウ」の仲間ですが、他の普通のタツナミソウの仲間や「ナミキソウ」と較べると驚くほど小さな花です。葉腋に2個づつ同方向を向...
山岳の植物

クロイチゴ

クロイチゴ (バラ科キイチゴ属)【黒苺】(Rubus mesogaeus var. mesogaeus)全国の山地に広く分布する木イチゴで、つる状に生長し高さ1-1.5mほどになります。茎には白い軟毛と刺があり、葉は3出複葉から奇数羽状複葉...
7月

コウリンタンポポ

コウリンタンポポ (キク科ヤナギタンポポ属)【紅輪蒲公英】(Pilosella aurantiaca)ヨーロッパ原産の帰化植物で、北海道に多く、本州では中部地方以北に多いようです。日本へは明治中期ごろに観賞用として渡来したようです。繁殖力が...

ミツモトソウ

ミツモトソウ (バラ科キジムシロ属)【水元草】(Potentilla cryptotaeniae) 別名:ミナモトソウキジムシロ属ということで、「キジムシロ」や「ツルキンバイ」「ミツバツチグリ」などとよく似た花を咲かせますが、それらの花期と...
野山の植物

トンボソウ

トンボソウ (ラン科ツレサギソウ属)【蜻蛉草】(Platanthera ussuriensis)「ツレサギソウ」の仲間は、どれもよく似たようなものが数多くあり、区別に困ることが多いのですが、「トンボソウ」は20cmほどと小型で、「オオバノト...
7月

ハタザオギキョウ

ハタザオギキョウ (キキョウ科ホタルブクロ属)【旗竿桔梗】(Campanula rapunculoides)ヨーロッパ原産で、日本には1920年代に渡来したそうです。花は青紫色の釣鐘形で、下向きに穂状に並んで咲き、下の方から咲いていくようで...
6月

ホザキシモツケ

ホザキシモツケ (バラ科シモツケ属)【穂咲下野】(Spiraea salicifolia)小さなピンクの花が密集する「シモツケ」の花序が、円錐形の花穂となったかたちの背の低い落葉低木です。もふもふの尻尾みたいな花です。淡紅色の個々の花は5枚...
野山の植物

シロテンマ

シロテンマ (ラン科オニノヤガラ属)【白天麻】(Gastrodia elata var. pallens)菌従属栄養性のランで、光合成を行わずナラタケ属の菌から養分を得る、葉のない植物です。「オニノヤガラ」や「アオテンマ」に似た姿で白花です...
野山の植物

レブンソウ

レブンソウ (マメ科オヤマノエンドウ属)【礼文草】(Oxytropis megalantha)その名の通り北海道礼文島の固有種で、高山植物の「オヤマノエンドウ」の近縁種です。葉は奇数羽状複葉で小葉は17-23個。長く伸びた花茎の先に5-15...
6月

シンワスレナグサ

シンワスレナグサ (ムラサキ科ワスレナグサ属)【真勿忘草】(Myosotis scorpioides) 別名:ワスレナグサ「ワスレナグサ」というのは、園芸では数種の原種及びそれらを交雑・品種改良したものの総称とされているようです。植物学的な...
7月

ミスジチョウ

ミスジチョウ (タテハチョウ科ミスジチョウ属)【三筋蝶】(Neptis philyra)こげ茶の地色に3本の白い筋をもつ「元祖」ミスジチョウ。近縁の「コミスジ」などによく似ていますが、最初の白帯が直線的で途切れず、やや大きめです。また、コミ...
7月

オニルリソウ

オニルリソウ (ムラサキ科オオルリソウ属)【鬼瑠璃草】(Cynoglossum asperrimum)「ワスレナグサ」に似た形の花が多い「ムラサキ科」の中でも、やや異端な独自属の花です。直立した茎が上部で分岐して、花序が斜上して点々と疎らに...
野山の植物

トキリマメ

トキリマメ (マメ科タンキリマメ属)【吐切豆】(Rhynchosia acuminatifolia)「ノササゲ」、「タンキリマメ」と並んで、似た感じの黄色いマメの花です。特にタンキリマメと良く似ていますが、葉の付け根側が広く、葉先が細く尖り...