4月

ハッカクレン

ハッカクレン (メギ科ポドフィルム属)【八角蓮】 (学名:Podophyllum pleianthum)別名:六角蓮 台湾や中国の深山に生える草ということで、何とも見慣れない植物です。 二股に分かれた茎の先に、6-9裂した傘のような葉をつけ...
野山の植物

ゲンゲ(レンゲソウ)

ゲンゲ (マメ科ゲンゲ属) ( 学名:Astragalus sinicus)レンゲソウ(蓮華草) 日本の春の田園の風物詩として、季語にも使われ多くの唄の歌詞にも出てくる、言わずと知れたレンゲソウですが、気が付くと最近ではとんと見なくなったよ...
野山の植物

ユキモチソウ

ユキモチソウ (サトイモ科テンナンショウ属)【雪餅草】 (学名:Arisaema sikokianum) 個性派ぞろいのテンナンショウ属の中でも、園芸人気の高い独特の種類です。 サトイモ科共通の、「仏炎苞」の花ですが、中心の肉状花穂の付属体...
野山の植物

クマガイソウ

クマガイソウ (ラン科アツモリソウ属)【熊谷草】 (Cypripedium japonicum) 日本の自生ランの仲間の中でも一番変わり種のトップクラスの花でしょう。 異様な存在感のある内臓チックな唇弁と、その上の萼片、2枚だけの大きな扇型...

イチリンソウ

イチリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【一輪草】 (Anemone nikoensis) 「ニリンソウ」によく似た「スプリングエフェメラル」で、ニリンソウの姉貴分という感じの大柄な風格があります。 花はキンポウゲ科の習いで、花弁にあた...
野山の植物

ジュウニヒトエ

ジュウニヒトエ (シソ科キランソウ属)【十二単】 (Ajuga nipponensis) 十二ひとえの名は、幾重にも重なって咲く花を、古の女官装束に見立てたというものです。 その名を違えず日本固有種ですが、本州・四国の分布地である里山の環境...
野山の植物

ヒイラギソウ

ヒイラギソウ (シソ科キランソウ属)【柊草】 (Ajuga incisa) 葉が「ヒイラギ」に似ているのでヒイラギソウというそうですが、いかにもシソ科の質感の葉っぱですね。 属名(Ajuga)の通り、「キランソウ」や「ジュウニヒトエ」などア...
6月

ハシリドコロ

ハシリドコロ (ナス科ハシリドコロ属)【走野老】 (Scopolia japonica) 春の山野の風物詩であると同時に、有名な毒草でもあります。 「チョウセンアサガオ」などと同様、典型的なナス科のアルカロイド毒含有植物。 食べると錯乱状態...

ツルネコノメソウ

ツルネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【蔓猫の目】 (学名:Chrysosplenium flagelliferum) どれも判りにくいネコノメソウ類の中では、他に似たものがないので分かり易い種類です。 渓流の飛沫がかかるような水...
野山の植物

ミツバコンロンソウ

ミツバコンロンソウ (アブラナ科タネツケバナ属)【三葉崑崙草】 (Cardamine anemonoides) 渓谷の水際に咲き、地味ながら存在感のある花です。 「ユリワサビ」などにも似た4弁の花は、いかにもアブラナ科という感じです。 「コ...

キバナノアマナ

キバナノアマナ (ユリ科キバナノアマナ属)【黄花の甘菜】 (Gagea lutea ) 別名 キバナアマナ 「アマナ」や「ヒロハノアマナ」とは別属になっているだけあって、花の姿や印象がだいぶ違います。 花茎から花までが区切り無く連続的につな...
野山の植物

ミヤマハコベ

ミヤマハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【深山繁縷】 (Stellaria sessiliflora) 一見して、いかにもハコベの仲間と見えますが、花が大きめで整っているのでよく目立ちます。 沢沿いの飛沫で濡れたような岩の間に茂っていました。 ...
野山の植物

シハイスミレ

シハイスミレ (スミレ科 スミレ属)【紫背菫】 (Viola violacea var. violacea) シハイスミレは「紫背菫」。 その名の通り、葉裏が紫色を帯びます。 西日本では非常に個体数が多く、よく見られるスミレということですが...
野山の植物

シロヤマブキ

シロヤマブキ (バラ科シロヤマブキ属)【白山吹】 (学名:Rhodotypos scandens) 神保町の民家の鉢に植えられている白い花が、どう見てもヤマブキに似ているので調べてみたら、「シロヤマブキ」らしい。 葉や全体の感じが「ヤマブキ...

ラショウモンカズラ

ラショウモンカズラ (シソ科ラショウモンカズラ属)【羅生門葛】 (学名: Meehania urticifolia) 羅生門で斬られた鬼の腕に見立てたという名前の由来ですが、どうもあまり理解できません。 ですが、花の拡大を見てみると、鬼の腕...

ホタルカズラ

ホタルカズラ (ムラサキ科ムラサキ属)【蛍葛】 (学名: Lithospermum zollingeri ) 以前から写真で見る独特の青色を実際に見てみたいと思っていましたが、野川公園の自然観察園にありました。 ちょっとペンキで塗ったような...
野山の植物

シロバナサギゴケ

シロバナサギゴケ (APG IV:サギゴケ科)(APG III:ハエドクソウ科)(ゴマノハグサ科)【鷺苔】 (Mazus miquelii f. albiflorus) 別名:サギゴケ 「ムラサキサギゴケ」の白花品種です。 紫ではないので、...
3月

ミミガタテンナンショウ

ミミガタテンナンショウ (サトイモ科 テンナンショウ属)【耳型天南星】 (Arisaema undulatifolium var. limbatum) 異形のサトイモ科テンナンショウ属の中では、全体の姿はそれほど異様ではないと思いますが、仏...

ウラシマソウ

ウラシマソウ (サトイモ科テンナンショウ属)【浦島草】 (学名 Arisaema urashima) 個性派ぞろいのテンナンショウやマムシグサ類の中でも、ひときわ異彩を放つ一種です。 テンナンショウ類独特の仏炎苞の中から、浦島太郎の釣り竿に...
野山の植物

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【大犬の陰嚢】 (学名: Veronica persica) 春の路傍や野原に、爽やかな瑠璃の色合いを散らす風物詩ですが、ヨーロッパ原産の明治期からの帰化植物です。 必...
野山の植物

クサイチゴ

クサイチゴ (バラ科キイチゴ属)【草苺】 (学名:Rubus hirsutus) 春の低山に目立つ大きな白い花。 狭山丘陵では「モミジイチゴ」がたくさんありますが、モミジイチゴの花が下向きに咲くのに比べ、これは上向きにより大きな花が咲くので...
野山の植物

カテンソウ

カテンソウ (イラクサ科カテンソウ属)【花点草】 (Nanocnide japonica) とても地味で小さく目立たない花ですが、よく見るとなかなか面白い花ではあります。 草の天辺につく花序は雄花で、蕾が熟すと5弁の梅の和菓子のような感じに...
3月

ルリタテハ

ルリタテハ (タテハチョウ科)【瑠璃立羽】 (学名 Kaniska canace) 似たような柄の傾向が多いタテハチョウの中で、独自の色彩をもつルリタテハですが、やはりタテハらしく渋好みのデザインではあります。 縄張りの習性をもつため、同じ...

ネコノメソウ

ネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【猫の目草】 (Chrysosplenium grayanum) 春の低山の沢や湿地に生えるネコノメソウは、どこが猫の目なのか怪しんでいましたが、花後の種(果実)ができたときの状態が猫の目のようだ...
3月

キランソウ

キランソウ (シソ科キランソウ属)【金瘡小草】 (Ajuga decumbens) これも里山の春を告げる身近な雑草です。 同属の「ジュウニヒトエ」などと比べると、地面や岩にへばりついていて葉もよじれて毛深く、ちょっと薄汚い感じがしてしまう...
野山の植物

トウダイグサ

トウダイグサ (トウダイグサ科 トウダイグサ属)【灯台草】 (Euphorbia helioscopia) ノウルシやタイゲキ類などの「トウダイグサ科」を代表するトウダイグサ。 独特の葉序、花序で構成されたへんてこな花。 杯状花序と呼ばれる...

セリバオウレン

セリバオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【芹葉黄連】 (Coptis japonica var. dissecta) 漢方薬の黄連(オウレン)は普通「キクバオウレン」のことを指し、日本海側に多く分布しますが、太平洋側や西日本にはこのセリバ...
3月

ジュウモンジシダ

ジュウモンジシダ (シダ植物オシダ科)【十文字羊歯】 (Polystichum tripteron) 一番下の羽片が特別に大きくなり、全体として十文字の形なので十文字羊歯です。 林間の平坦地では輪形に生えていることもありますが、土手や崖状の...
野山の植物

ユリワサビ

ユリワサビ (アブラナ科ワサビ属)【百合山葵】 (Eutrema tenue) その名の通り、「ワサビ」と同属の同じ仲間ですが、あのように太い根にはなりません。 花もよく似ていますが、大き目でまばらに咲き、ワサビと違い、葉が波状の鋸歯となり...
野山の植物

コチャルメルソウ

コチャルメルソウ (ユキノシタ科チャルメルソウ属)【小哨吶草】 (Mitella pauciflora) 変わった形の花というのはいろいろありますが、このチャルメルソウの仲間はまるで宇宙生物のような奇ッ怪な形状の花ですね。 果実の形から「チ...
野山の植物

ハナネコノメ

ハナネコノメ (ユキノシタ科 ネコノメソウ属)【花猫の目】 (Chrysosplenium album var. stamineum) 早春の高尾山の名物となっている花で、ネコノメソウの仲間の中では珍しく白い萼片(花弁ではない)をもつ、とて...
3月

オオハナワラビ

オオハナワラビ (シダ植物・ハナヤスリ科ハナワラビ属)【大花蕨】 (Botrychium ternatum) ハナヤスリ科の羊歯は、特異な一枚葉のタイプが多いが、ハナワラビ属は羽状葉のタイプです。 独立して上に突き出した胞子葉が特徴的ですが...

コセリバオウレン

コセリバオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【小芹葉黄連】 (Coptis japonica var. japonica) 「セリバオウレン」そっくりですが、3回3出複葉と、さらに葉が細かく分岐します。 ただし、セリバオウレンとの違いが判り...
野山の植物

ムサシアブミ

ムサシアブミ (サトイモ科テンナンショウ属)【武蔵鐙】 (学名 Arisaema ringens) 「マムシグサ」などに代表されるテンナンショウの仲間で、大きな三枚葉が特徴的です。 三つ葉をつけた葉柄は地面から二股状に生え、その中間に仏炎苞...
9月

ゲジゲジシダ

ゲジゲジシダ (シダ植物ヒメシダ科) (Thelypteris decursive-pinnata) ゲジゲジの名前で気持ち悪がられるかもしれないが、実際にはすっきりした姿の明るい印象の羊歯です。 土手や畦、石垣など斜面に垂れ下がるように生...
野山の植物

オオバノイノモトソウ

オオバノイノモトソウ (シダ植物イノモトソウ科) (Pteris cretica) 「イノモトソウ」に似ていますがより大型で葉の幅が広く、中軸に翼が無いのが最大の違いです。 胞子葉が一段高く生え、これは別もののように細長いのでイノモトソウと...
野山の植物

コバノヒノキシダ

コバノヒノキシダ (シダ植物チャセンシダ科)【小葉の檜羊歯】 (Asplenium sarelii) 野山の岩場や石垣に生えるシダです。 「シノブ」にも似た細かい切れ込みの葉が特徴的で、茎の中軸は平たく中心が凸型なので3本線のように見えます...

ガマズミ

ガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属) (学名:Viburnum dilatatum) 春の野山が初夏の装いに変わってくるころ、たくさんの白い花で賑わわせてくれます。 仲間に「ミヤマガマズミ」「コバノガマズミ」があり、かなり紛らわしいですが...
野山の植物

クワガタソウ

クワガタソウ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【鍬形草】 (Veronica miqueliana) あまり目立たない小さな花ですが、なかなか綺麗な花です。 独特の葉序なので、見分けはつけやすい植物です。 もっと高い山...
野山の植物

ヒメウツギ

ヒメウツギ (アジサイ科ウツギ属)【姫空木】 (Deutzia gracilis) 関東地方以西の山地の日当たりのよいところに生育し、枝先に多数の白い花をつける日本固有種です。 株が小柄で枝葉の感じも綺麗で、純白の沢山の花をつけるので庭木と...