クレマチス(カザグルマ) (キンポウゲ科センニンソウ属)【風車】
(学名:Clematis patens)
「クレマチス」は正しくはこれらの属名で、園芸のクレマチスの多くは「カザグルマ」や「テッセン」をベースにして品種改良したものです。
庭に植えてあるクレマチスは蔓が勝手に伸びて放置状態に近いのですが、毎年見事に咲きます。
花弁のように見えるのはキンポウゲ科の常で実は萼片で、カザグルマでは概ね8弁、テッセンでは概ね6弁となっていますが、他のキンポウゲ類同様、萼片数はけっこう変異します。
この花は、花が終わったあとの実も面白くて、最終的にふわふわの綿毛と種になって飛散するまで観察すると興味深いです。
同属の「センニンソウ」「ハンショウヅル」なども同様の綿毛となります。
蔓性だけあって丈夫で繁殖力もあるのですが、野生のカザグルマは全国各地で絶滅危惧種となっており、東京や福岡などでは絶滅となっています。
花が終わって暫くすると、手まりのように丸い籠状の実に変身。