カワヅザクラ (バラ科サクラ属)【河津桜】
(Cerasus × Kanzakura ‘Kawazu-zakura’)
伊豆の河津町では今や一大観光産業となっている河津桜ですが、もとは1955年に河津川沿いで発見された品種です。
「オオシマザクラ」と「カンヒザクラ」の自然交雑種が起源であると考えられています。
オオシマザクラはもともとこの辺に野生分布する種類ですが、カンヒザクラは元来台湾から東南アジアのものなので、雑種といっても栽培品が起源なのでしょう。
カンヒザクラの紅色と早咲きを受け継ぎ、オオシマザクラの大型で一重の形を受け継いだたいへん華やかな種類です。
花が満開になるころ葉も出てきます。
最近では各地の公園などに広く植栽されています。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】