サナギイチゴ (バラ科キイチゴ属)【猿投苺】
(Rubus pungens var. oldhamii)
ブナ帯などの深山の林縁に生える「木イチゴ」の仲間で、低い草の間で地を這うように生えますが落葉小低木です。
茎が蔓状に長く伸びはっきりとした棘があります。
花はうす紅色から白色の5弁花で、筒状に集合した蕊と鋭く尖った長い萼片が特徴的です。
萼片には茶色っぽい腺毛が生えています。
本州以西に分布しますがやや希少な植物で、あまり多く見られるわけではないようです。
「サナギ」という名前は、昆虫の「蛹」ではなく、発見地の「猿投(さなげ)山」からきているそうです。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)