ビワ (バラ科ビワ属)【枇杷】
(Eriobotrya japonica)
あの果物の「ビワ」ですが、原産地は中国南西部で、日本では四国や九州に自生するようですが、古い時代に渡来して野生化したもののようです。
常緑の高木で、独特の濃緑色の光沢ある硬い葉は葉脈が深く隆起し裏には茶色の毛が密生します。
晩秋から冬にクリーム色の5弁花がたくさんかたまってつき、かなり長い期間咲いています。
実は初夏に生り、大きな種が2個ぐらい入っています。
昔から食用はもちろん生薬としても使われていますが、葉や種子に多く含まれるアミグダリンという成分が人体内で猛毒のシアン化水素(青酸)を発生させるそうです。
葉や種子を食用材料に使うのは食中毒の危険性があり、果実として品種改良されていない野生の実も大量に食べるのは避けた方がよさそうです。