樹木

野山の植物

イヌビワ

イヌビワ (クワ科イチジク属)【犬枇杷】 (Ficus erecta) 別名:イタビ 「ビワ」の名が与えられていますが実際は「イチジク」の仲間で、不味いという意味で「イヌ」をつけるのなら本来『イヌイチジク』とでもいうべきでしょう。 関東以西...
1月

トウネズミモチ

トウネズミモチ (モクセイ科イボタノキ属)【唐鼠黐】 (Ligustrum lucidum) 中国中南部原産の常緑樹で日本原産の「ネズミモチ」とそっくりですが、樹形が少し大型になります。 また、葉も大きめで先端が細く伸び葉脈が透けて見える点...
12月

ビワ

ビワ (バラ科ビワ属)【枇杷】 (Eriobotrya japonica) あの果物の「ビワ」ですが、原産地は中国南西部で、日本では四国や九州に自生するようですが、古い時代に渡来して野生化したもののようです。 常緑の高木で、独特の濃緑色の光...
山岳の植物

シラキ

シラキ (トウダイグサ科シラキ属)【白木】 (Neoshirakia japonica) 本州中南部から九州の広葉樹林に生える落葉広葉樹。 高さ5-10m以下の小型の樹木で、幹は白っぽい樹皮で滑らかです。 互生の葉は広卵形で、秋にはグラデー...
野山の植物

クロモジ

クロモジ (クスノキ科クロモジ属)【黒文字】 (Lindera umbellata) 関東以西から中国、四国、九州北部にかけて低山に生える落葉低木です。 爪楊枝の代名詞にもなっている名前はこの木から来ていて、今でも高級和菓子などにつける黒皮...
11月

オオバグミ

オオバグミ (グミ科グミ属)【丸葉茱萸】 (Elaeagnus macrophylla) 別名:マルバグミ 本州以南の海岸近くの草地や林縁に生える常緑樹。 いかにも海岸性らしい艶々の深緑の葉で裏面は銀白色の細毛が生え、新葉も銀白色の毛で覆わ...
山岳の植物

ウラジロモミ

ウラジロモミ (マツ科モミ属)【裏白樅】 (Abies homolepis) 普通の「モミ」よりも標高の高い寒冷な気候を好み、長野県内陸部などに多く分布します。 分布域は福島県以南の本州と四国に自生、本州中部では概ね標高1000mから180...
11月

マルバシャリンバイ

マルバシャリンバイ (バラ科シャリンバイ属)【丸葉車輪梅】 (Rhaphiolepis umbellata var. integerrima) 本州、四国、九州の海岸に分布し、通常の「シャリンバイ」よりも葉が短く丸く鋸歯が無く、海岸の岩場や...
12月

イイギリ

イイギリ (ヤナギ科イイギリ属)【飯桐】 (Idesia polycarpa) 別名:ナンテンギリ 秋から冬に見られる赤い実が綺麗で、鳥たちの格好の餌にもなります。 大きな葉が「キリ」に似ていますが、キリ科ではなくヤナギ科でイイギリ属の一属...
野山の植物

トドマツ

トドマツ (マツ科モミ属)【椴松】 (Abies sachalinensis) 北海道の針葉樹を代表する樹種で北海道内の針葉樹総量の約半分を占め、天然林も多いですが人工林も北海道内面積の約5割を占めるとされています。 内地の「シラビソ」にご...
10月

ヒイラギモクセイ

ヒイラギモクセイ (モクセイ科モクセイ属)【柊木犀】 (Osmanthus × fortunei) 生垣などによく利用される常緑樹で、野生種の「ヒイラギ」とは違い「ヒイラギ」と「ギンモクセイ」の交雑種です。 ヒイラギの葉のトゲトゲは5対以下...
3月

カゴノキ

カゴノキ (クスノキ科ハマビワ属)【鹿子の木】 (Litsea coreana) 関東-福井以西の本州、四国、九州に分布する常緑高木です。 最大の特徴はその成木の樹皮。 灰黒色ベースの樹皮が楕円形の薄片になってはがれ落ち、その跡が白っぽいカ...
3月

ヒマラヤスギ

ヒマラヤスギ (マツ科ヒマラヤスギ属)【ヒマラヤ杉】 (Cedrus deodara) 公園や学校の巨大樹の定番ですが、最近はあまり流行らないのか新しい公園などでは少ないようですが、昔は何故か大病院によく見られました。 日本には、明治12年...
6月

アメリカスズカケノキ

アメリカスズカケノキ (スズカケノキ科スズカケノキ属)【亜米利加鈴懸】 (Platanus occidentalis) 北アメリカ東部原産で、明治時代に渡来した落葉広葉樹です。 いわゆる「プラタナス」の仲間ですが、街路樹に多い「プラタナス」...
野山の植物

タイワンツクバネウツギ

タイワンツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【台湾衝羽根空木】 (Abelia chinensis var. ionandra) 日本では奄美大島、沖縄本島、石垣島の海岸や山地の岩地に稀に生育する希少種で、「ツクバネウツギ」や「...

サルスベリ

サルスベリ (ミソハギ科サルスベリ属)【百日紅】【猿滑】 (Lagerstroemia indica) 酷暑炎天の街路に鮮やかな色彩を与えてくれる、花木の少ない時季に貴重なお馴染みの花です。 たいへん開花期間が長く、別名の通り100日前後も...
山岳の植物

オオシラビソ

オオシラビソ (マツ科モミ属)【大白檜曽】 (Abies mariesii) 別名:アオモリトドマツ 中部地方から東北地方の亜高山帯を構成する代表的な針葉樹です。 おおむね海抜1500-2500mぐらいに分布し、豪雪の環境に強い樹種のため東...
山岳の植物

ジゾウカンバ

ジゾウカンバ (カバノキ科カバノキ属)【地蔵樺】 (Betula globispica) 別名:イヌブシ (写真は樹幹のみ 葉は別物) 栃木から長野までの本州中部、ほとんど埼玉県、群馬県、山梨県、長野県の境界山地中心に限られた分布の希産種の...
7月

ミヤマホツツジ

ミヤマホツツジ (ツツジ科ホツツジ属)【深山穂躑躅】 (Elliottia bracteata) 「ホツツジ」と同属でもう少し高山性の矮性の低木です。 北海道、本州中部地方以北、蒜山、大山など限られた分布域で、亜高山帯の湿地などに生えます。...
6月

ハリギリ

ハリギリ (ウコギ科ハリギリ属)【針桐】 (Kalopanax septemlobus) 「桐」の名がついていますが、ウコギ科で、「タラノキ」や「ヤツデ」などの仲間です。 日本全国に分布する落葉広葉樹で、とくに北海道に多いようです。 最大3...
6月

ヤチヤナギ

ヤチヤナギ (ヤマモモ科ヤチヤナギ属) 【谷地柳】 (Myrica gale var. tomentosa) 北方の寒冷地湿原や泥炭地に生える雌雄異株の小さな樹木で、日本では三重県以北と北海道に分布します。 ヤナギの名がついていますがヤナギ...
6月

アサノハカエデ

アサノハカエデ (ムクロジ科カエデ属)【麻の葉楓】 (Acer argutum) 本州の福島県・新潟県以西と四国に分布し、標高1000m-1900m程度の山地に生育するカエデです。 雌雄異株で沢沿いに多く見られるようです。 葉は重鋸歯でしわ...
6月

タニガワハンノキ

タニガワハンノキ (カバノキ科ハンノキ属)【谷川榛の木】 (Alnus inokumae) 別名:コバノヤマハンノキ 本州中部以北~北海道南部に分布する日本固有種で「ハンノキ」よりも高地性で山岳地から亜高山に生育します。 山地の河原や湿地な...
6月

シラビソ

シラビソ (マツ科モミ属)【白檜曽】 (Abies veitchii) 別名:シラベ 「コメツガ」などと並んで中部山岳の亜高山帯を代表する常緑針葉樹です。 関東や中部山岳では海抜1,500メートルから2,500メートルの亜高山帯に分布し日本...
6月

オノエヤナギ

オノエヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属)【尾上柳】 (Salix udensis) 別名:ヤブヤナギ、ナガバヤナギ 北海道、近畿以北の本州、四国に分布し、山地から亜高山までの河原や湿地など攪乱された水辺に生育します。 雌雄別株で高さ5-15mほど...
野山の植物

ニシキギ

ニシキギ (ニシキギ科ニシキギ属)【錦木】 (Euonymus alatus) 全国の野山に自生する低木で、「錦」の名のように紅葉が見事です。 枝に細長い板状のコルク質の翼が出るのが最大の特徴で、これが出ないタイプが「コマユミ」です。 細長...
山岳の植物

コマガタケスグリ

コマガタケスグリ (APG:スグリ科スグリ属)(ユキノシタ科)【駒ケ岳酸塊】 (Ribes japonicum) 亜高山の針葉樹林の沢沿いに1-2mの低木。 掌状の葉を見ると一瞬カエデ類かと思うがキイチゴの類にも見える。 15cmほどの細長...
6月

ミヤマニワトコ

ミヤマニワトコ (レンプクソウ科ニワトコ属)【深山接骨木】 (Sambucus racemosa subsp. sieboldiana var. major) 別名:オオニワトコ 「ニワトコ」の多雪地山地変種で、樹高1-1.5mほどと小さく...
6月

クロカンバ

クロカンバ (クロウメモドキ科クロウメモドキ属)【黒樺】 (Rhamnus costata) 深山の林中に生える落葉低木で、葉が似ているので「カンバ」の名がついていますが樺の仲間ではありません。 雌雄異株で、束になった長い花柄の先に黄緑色の...
6月

シウリザクラ

シウリザクラ (バラ科ウワミズザクラ属) (Padus ssiori) 別名:ミヤマイヌザクラ サクラの仲間には違いないがブラシ状の花序に多数の花をつける異形の桜です。 「ウワミズザクラ」や「イヌザクラ」に似ていて、とくに花序の枝に葉がつく...
6月

ツルツゲ

ツルツゲ (モチノキ科モチノキ属)【蔓黄楊】 (Ilex rugosa) 東北地方から関東地方、中部地方の亜高山の針葉樹林下に生える常緑樹です。 常緑低木ですが蔓のように地を這うのでおよそ目立たず、枝に花が咲きますが緑白色でこれも目立たず地...
12月

ウダイカンバ

ウダイカンバ (カバノキ科カバノキ属)【鵜松明樺】 (Betula maximowicziana) 別名:マカバ 日本に自生しているカバノキ類の中で最も大きくなる種類で、大きなものでは樹高30m、直径1mに達するそうです。 北海道から本州中...
野山の植物

キリ

キリ (キリ科キリ属)(旧ゴマノハグサ科)【桐】 (Paulownia tomentosa) 下駄や箪笥でお馴染みの木材である「桐」ですが、その原産地は中国らしいものの不明とのことです。 弥生時代の遺跡からも見つかっているようで、それだけ昔...

ハナキササゲ

ハナキササゲ (ノウゼンカズラ科キササゲ属)【花木大角豆】 (Catalpa speciosa) 別名:オオアメリカキササゲ 北米原産の落葉樹で、園芸種として明治・大正時代に「黄金樹」の名で大量輸入されていたそうです。 しかし、どういう訳か...
樹木

ミズナラ

ミズナラ (ブナ科コナラ属)【水楢】 (Quercus crispula var. crispula) 別名:オオナラ 「コナラ」と並んで楢の木のひとつで、コナラよりも寒冷地・山岳地寄りの分布となり、「ブナ」の生えるブナ帯の下部に位置する植...
樹木

カラマツ

カラマツ (マツ科カラマツ属)【落葉松、唐松】 (Larix kaempferi) 信州の高原や山岳の風景を彩る日本固有種で、天然の分布の中心は中部山岳周辺で、富士山、奥日光や蔵王の一部などに隔離分布しています。 北海道には分布ぜず、北海道...
6月

コメツガ

コメツガ (マツ科ツガ属)【米栂】 (Tsuga diversifolia) 中部山岳などに登る登山者にとってはお馴染みの常緑針葉樹。 日本の固有種で、青森から中部山岳地帯にかけて「シラビソ」や「トウヒ」などとともに亜高山帯の針葉樹林を形成...
樹木

ヤエガワカンバ

ヤエガワカンバ (カバノキ科カバノキ属)【八重皮樺】 (Betula dahurica) 別名:コオノオレ 北海道東部の一部と、本州中部の一部地域に隔離分布し、中部地方では標高1500m前後の日当たりのよい高原に自生します。 樹皮が浮き上が...

マメガキ

マメガキ (カキノキ科カキノキ属)【豆柿】 (Diospyros lotus var. laevis) 「豆柿」の名の通り、僅か2cm弱のミニチュアサイズの実が生る柿の木。 中国からユーラシア原産で、江戸時代に柿渋をとるために日本に持ち込ま...
野山の植物

センカクツツジ

センカクツツジ (ツツジ科ツツジ属)【尖閣躑躅】 (Rhododendron eriocarpum var. tawadae) 尖閣諸島の釣魚島の岩場に生育する固有種で、南西諸島に分布する「マルバサツキ」の変種とされています。 明治時代から...