イイギリ (ヤナギ科イイギリ属)【飯桐】
(Idesia polycarpa) 別名:ナンテンギリ
秋から冬に見られる赤い実が綺麗で、鳥たちの格好の餌にもなります。
大きな葉が「キリ」に似ていますが、キリ科ではなくヤナギ科でイイギリ属の一属一種です。
丸いハート形の葉は粗い鋸歯があり葉柄が長くて赤っぽくなります。
幼木では葉が浅く3裂する場合もあり「アカメガシワ」と見分けがつけづらい形状です。
樹皮はわりあい滑らかですが、赤っぽいぼつぼつの皮目があります。
雌雄異株なので、特徴的な赤い実が生るのは雌株だけです。
花には花弁は無く、緑色の萼片に蕊だけがつき、垂れ下がった花序となります。
果実が「ナンテン」に似るためナンテンギリ(南天桐)とも呼ばれます。