アリドオシ (アカネ科アリドオシ属)【蟻通し】
(Damnacanthus indicus)
「センリョウ」や「マンリョウ」などの、赤い実の「縁起物シリーズ」の最小単位となる「一両」という別名をもつ小さな常緑樹。
蟻も貫くという細長い刺が特徴ですが、蟻で例えるにしてはとても大きな刺で葉よりも長いほどです。
葉は卵型で小さく、表面はテカテカとした光沢があります。
花は純白の漏斗型で先端が4裂します。
この花に似ているということで「アリドオシラン」と名付けられた蘭があります。
また、花や実が似ている蔓性の「ツルアリドオシ」がありますが、他人の空似で類縁は遠いようです。
関東地方以西から沖縄まで分布、山地の林下に生育し冬には赤い実をまばらにつけます。
【縁起物赤い実シリーズ】
【萬両】マンリョウ 【千両】センリョウ 【百両】カラタチバナ 【十両】ヤブコウジ 【一両】アリドオシ