コマガタケスグリ (APG:スグリ科スグリ属)(ユキノシタ科)【駒ケ岳酸塊】
(Ribes japonicum)
亜高山の針葉樹林の沢沿いに1-2mの低木。
掌状の葉を見ると一瞬カエデ類かと思うがキイチゴの類にも見える。
15cmほどの細長い花序が葉腋から垂れ下がり、カエデ類とも見えるがよく見ると個々の花は全く違います。
変わったつくりの花で、花弁に見える5枚の萼片と内側の白い小さな花弁と5つの雄しべをつけています。
沢の水が染みだすような林下でちょっと不思議な雰囲気を醸し出しています。
カシスなどと同じいわゆる「スグリ」類なので夏に熟す果実は食べられます。