水生植物

10月

オモダカ

オモダカ (オモダカ科オモダカ属)【沢瀉】(Sagittaria trifolia)3弁の白い綺麗な花を咲かせる水性-湿性植物で、全国の湿地や水田に自生し、水田雑草としても有名です。成長した葉は特徴的な矢じり型となり、下側裂片は頂裂片より長...
9月

ヒルムシロ

ヒルムシロ(ヒルムシロ科ヒルムシロ属)【蛭筵】(Potamogeton distinctus)池や沼、水路などに楕円形の浮葉を水面に浮かせる水草です。地下茎が水底の泥の中に横に這い、水中に茎を伸ばします。葉腋から出た長い柄の先端に棒状の花穂...
9月

ヒシ

ヒシ (ミソハギ科ヒシ属)【菱】(Trapa jeholensis)全国の池や沼に自生し、葉が水面に放射状に広がる浮葉植物です。池の底から長い茎を伸ばし、葉柄の中央部が膨らんで浮きとなっています。葉は三角形ではっきりとした鋸歯が目立ちます。...
6月

ハス

ハス (ハス科ハス属)【蓮】(Nelumbo nucifera) 別名:ハチスハスはインド周辺が原産とされ、中国経由で日本に渡来した史前帰化植物とされています。仏教のイメージが強く、仏教とともに伝来した感じもしますが仏教伝来よりもかなり古く...
野山の植物

サンカクイ

サンカクイ (カヤツリグサ科フトイ属)【三角藺】(Schoenoplectus triqueter)全国の低地の沼や湿地、川岸などに生える「イグサ」の仲間。名の通り茎の断面が三角形で、地下茎が横に伸びて群生することが多いようです。花序は短い...

マルバオモダカ

マルバオモダカ (オモダカ科マルバオモダカ属)【丸葉面高】(Caldesia parnassifolia)全国の湖沼や池に生える水生植物で、オモダカ科の仲間の中でも日本では一属一種の変わった種類です。スイレンなどのような丸い浮葉は、他のオモ...
水生植物

オニビシ

オニビシ (ミソハギ科ヒシ属)(旧ヒシ科)【鬼菱】(Trapa natans var. quadrispinosa)何種類かあるヒシの種類の中でも大型の実が生り、実には4本の棘をもち忍者の撒菱として使われたと言われています。葉の形には変異が...
水生植物

ヒシモドキ

ヒシモドキ (オオバコ科ヒシモドキ属)【菱擬】(Trapella sinensis)葉や果実が「ヒシ」に似ていることから名付けられていますが、分類的には全く異なり独立のヒシモドキ科とされたりゴマ科とされたりしましたが、現在はオオバコ科となっ...

バイカモ

バイカモ (キンポウゲ科キンポウゲ属)【梅花藻】(Ranunculus nipponicus var. submersus)冷涼な流水中に生える沈水植物で、いわゆるキンギョモと言われるような水草の一種ですが何とキンポウゲ属です。水温15度前...

ホロムイソウ

ホロムイソウ (ホロムイソウ科ホロムイソウ属)【幌向草】(Scheuchzeria palustris)世界に1科1属1種という、きわめて特殊な北方系の植物で、日本では北海道・東北地方に分布し、中部地方にも隔離分布します。寒冷地の湿原のごく...
水生植物

コオニビシ

コオニビシ (ミソハギ科ヒシ属)(旧ヒシ科)【小鬼菱】(Trapa japonica var. pumira)「ヒシの実」でお馴染みの「ヒシ」の変種で、渡良瀬遊水地の水路に多く生育しています。水面の浮葉は膨らんだ葉柄が浮き袋となり、葉は広菱...

ジョウロウスゲ

ジョウロウスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【上臈菅】(Carex capricornis)地味で判りにくい植物の筆頭であるスゲ属の中でも、特に目立たない葉の姿の中しあって花穂はひときわ目立ちます。先端の小穂は雄性で茶色くなり、そのすぐ下に近接...

アギナシ

アギナシ (オモダカ科オモダカ属)【顎無】(Sagittaria aginashi)同属の「オモダカ」と極めてよく似ている抽水植物です。「顎無し」という名は、顎の無いヘラ葉をつけることが多いということから付いた名だそうですが、「オモダカ」で...
野山の植物

カドハリイ

カドハリイ (カヤツリグサ科ハリイ属)【角針藺】(Eleocharis tsurumachii)霞ヶ浦周辺のごく一部の湿地に自生する日本固有種。たいへん地味で一般に人が顧みることのない植物ですが、世界で唯一無二の存在だそうです。同じハリイ属...
野山の植物

タタラカンガレイ

タタラカンガレイ (カヤツリグサ科フトイ属)【多々良寒枯藺】(Scirpus mucronatus var. tataranus)「カンガレイ」の変種ですが、群馬県館林市の多々良沼で昭和6年に発見されたものです。3角断面の茎の稜に翼をもつの...
野山の植物

フトイ

フトイ (カヤツリグサ科フトイ属)【太藺】(Schoenoplectus tabernaemontani)全国の沼や湿地に生える水生植物で、1-2mにもなるまさに巨大な「イグサ」のような草ですがイグサとは別科です。茎の先は枝分かれして多数の...
6月

カワヂシャ

カワヂシャ (オオバコ科クワガタソウ属)【川萵苣】(Veronica undulata)川辺や水田などに生える湿性植物で、本州中部以西に分布します。水田雑草の常として近年少なくなっていて外来種に押されているようです。クワガタソウ属らしく4弁...
3月

ミツガシワ

ミツガシワ (ミツガシワ科ミツガシワ属)【三槲】(Menyanthes trifoliata)亜寒帯や高い山の湿原や沼に生える抽水植物で、地下茎で群生になります。特徴的な3小葉が水面から突き出し、柏の葉に似ることから名付けられています。同科...
9月

サジオモダカ

サジオモダカ (オモダカ科サジオモダカ属)【匙面高】(Alisma plantago-aquatica var. orientale)本州の中部以北から北海道の沼沢地や湿地に生え、水田雑草となる場合もあります。スプーン型の葉の形から「匙」の...
9月

ミズオオバコ

ミズオオバコ (トチカガミ科ミズオオバコ属)【水大葉子】(Ottelia alismoides)かつて水田雑草として全国で見られたそうですが、お決まりの農薬・除草剤と水路の整備などで、現在ではほとんどの県で絶滅危惧指定となっています。葉がオ...
9月

シソクサ

シソクサ (オオバコ科シソクサ属)(ゴマノハグサ科)【紫蘇草】(Limnophila chinensis subsp. aromatica)関東以西の水田や湿地に生える、いわゆる水田雑草です。最初見たときに、一見「アメリカアゼナ」に似ている...
野山の植物

ホシクサ

ホシクサ (ホシクサ科ホシクサ属)【星草】(Eriocaulon cinereum)ホシクサの仲間は、日本に40種類ぐらいもあるそうですが、これは最も普通の元祖ホシクサ。全国の水田に雑草として生える普通種ですが、除草剤に弱いのでどこでも見ら...
10月

サンショウモ

サンショウモ (シダ植物サンショウモ科)【山椒藻】(Salvinia natans)自然環境のよい水田などに繁殖する浮草ですが、「ウキクサ」と違いシダ植物の仲間です。茎に対して一見対生する葉が「サンショウ」のようなので名づけられました。『一...
野山の植物

ウキクサ

ウキクサ (サトイモ科ウキクサ属)【浮草】(Spirodela polyrhiza)田んぼや沼の水面を覆うウキクサは、APG分類では何故かサトイモ科。水面に浮かぶ丸い葉は、実は茎と葉が融合したような特殊な体制で葉状体といわれています。葉状体...
6月

メリケンガヤツリ

メリケンガヤツリ (カヤツリグサ科カヤツリグサ属)(Cyperus eragrostis)熱帯アメリカ原産の帰化植物です。在来の「タマガヤツリ」などに似ていますが、大型で繁殖力も強く、関東以西の各地に広がっています。湿地や水流沿いに生育し、...
6月

ドクゼリ

ドクゼリ (セリ科ドクゼリ属)【毒芹】(Cicuta virosa)「セリ」よりもはるかに大型になる草なのですが、春の新芽の時期にセリと間違えて中毒を起こす可能性のある毒草です。その毒はシクトキシンというかなり強力な神経毒で、呼吸困難などで...
6月

クワイ

クワイ (オモダカ科オモダカ属)(Sagittaria trifolia 'Caerulea')日本でも全国に分布する水生植物の「オモダカ」を栽培品種にしたもので、中国から伝来したものとされます。食用となる根茎が野生種よりも大きく育つので、...
6月

ミズニラ

ミズニラ (シダ植物ミズニラ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【水韮】(Isoetes japonica)水田や湿地、湖沼などに生える水草ですが、「イグサ」などにも似た外見ながら広義のシダ「ヒカゲノカズラ植物」です。円柱状の先細りの葉が根元から一...
野山の植物

ヒツジグサ

ヒツジグサ (スイレン科スイレン属)【未草】(Nymphaea tetragona var. angusta)日本に自生するただ一種のスイレン(睡蓮)です。日本全国の池や沼に広く分布し、亜高山の高層湿原にも生育し尾瀬ヶ原の池塘でも名物となっ...

イ(イグサ)

イ(イグサ) (イグサ科イグサ属)【藺草】(Juncus decipiens)あの畳表や茣蓙に使うイグサですが、標準和名では「イ」であり、一番短い標準和名です。葉が退化して細い花茎だけが地上に伸びる独特の姿で、地下茎から出てくるので密集群生...
9月

ガマ

ガマ (ガマ科ガマ属)【蒲】(Typha latifolia)全国の沼や池、水路などに生育する抽水植物の代表格です。ソーセージのような花穂の雌花部分は10-20cmぐらいで上の雄花部分と隙間なく接しています。雄花の開花時には黄色い葯が出て花...
野山の植物

ミズトラノオ

ミズトラノオ (シソ科ミズトラノオ属)【水虎の尾】(Pogostemon yatabeanus)輪生する細い葉が印象的な、湿地性の草です。横に這う地下茎で増えるため環境のよい自生地では群生するようです。茎先に花穂をつけ、開花時には赤紫の花が...
9月

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ (ミツガシワ科アサザ属)【姫白浅沙】(Nymphoides coreana)いわゆる水田雑草とされてきた水草で、近年は除草剤や水田整備、低地の沼地湿地の減少などで希少になっている抽水植物です。同属の「ガガブタ」によく似た5弁...
9月

ミズアオイ

ミズアオイ (ミズアオイ科ミズアオイ属)【水葵】(Monochoria korsakowii)全国の水田や沼地、湿地に広く分布する抽水植物で、水田雑草のひとつですが、水田の整備や除草剤によって激減し、今はめったに見られない花となっています。...
9月

トチカガミ

トチカガミ (トチカガミ科トチカガミ属)【鼈鏡】(Hydrocharis dubia)池沼や河川、水路などに生える浮葉植物で本州以南に分布します。原産地は東アジアで、史前帰化植物ではないかといわれています。雌雄異株で、小型の丸い葉は裏面が盛...
9月

コガマ

コガマ (ガマ科ガマ属)【小蒲】(Typha orientalis)本州、四国、九州の湖沼や溜池、水路などに生育する抽水植物です。「ガマ」よりも少し小型で、花穂の雌花部分は4-10cmぐらいで、「ヒメガマ」と違い雄花と隙間なく接しています。...
9月

ヘラオモダカ

ヘラオモダカ (オモダカ科サジオモダカ属)【箆面高】 (Alisma canaliculatum) 全国の沼や溜池などに、時には水田雑草として生える水生植物です。3弁の白い花が印象的ですが、葉も茎も植物体の大きさにかなり変異があるようです。...
9月

カンガレイ

カンガレイ (カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属)【寒枯藺】(Schoenoplectiella triangulata)全国の沼や湿地に生える水辺の植物。魚のような名前だが「カレイ」ではなく、「イグサ」の「イ」です。茎の断面が三角形で、ほぼ...
6月

ミゾカクシ

ミゾカクシ (キキョウ科ミゾカクシ属)【溝隠】(Lobelia chinensis)いわゆる水田雑草で、畦の溝を隠すほど繁茂するという意味の名前でしょう。花の形がたいへん独特で、唇弁の変形なのですが5枚の花弁が一方向に咲いているという形とな...
6月

ミズキンバイ

ミズキンバイ (アカバナ科チョウジタデ属)【水金梅】(Ludwigia peploides subsp. stipulacea)沼地や休耕田など、低地湿地や水中に生え、水上に茂って大きめで目立つ黄色い花を咲かせます。花だけ見ると「キジムシロ...