オモダカ (オモダカ科オモダカ属)【沢瀉】
(Sagittaria trifolia)
3弁の白い綺麗な花を咲かせる水性-湿性植物で、全国の湿地や水田に自生し、水田雑草としても有名です。
成長した葉は特徴的な矢じり型となり、下側裂片は頂裂片より長くなることが多く先端が尖ります。
花は丸い3弁花で、花序は3個ずつ輪生し雌雄異花です。
花序の上部に雄花、下部に雌花がつきますが一方だけの場合もあるようです。
雌花が終わった後にはイガグリ坊主のような丸い実が生ります。
たいへんよく似た植物に「アギナシ」があり、葉の裂片の長短が逆になります。
また、「クワイ」はオモダカの栽培品種で、食用となる根茎が大きくなりますが見た目には同じです。
雄花の咲いているときに雌花は実になっていて、雌花が咲いているときに上にある雄花はまだ完全に蕾なので、雌性先熟なのだろう。