カンガレイ (カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属)【寒枯藺】
(Schoenoplectiella triangulata)
全国の沼や湿地に生える水辺の植物。
魚のような名前だが「カレイ」ではなく、「イグサ」の「イ」です。
茎の断面が三角形で、ほぼ茎だけで成り立っている草です。
先端直下に柄のない独特の花穂を4-10個つけます。
茎先の花序の先は「苞葉」ということなのですが、見た目に同じで分岐しないので、外見的には茎の途中に唐突に花序がついているとしか見えません。
大きな株となって生えることが多いようです。
はっきりした雌性先熟の花のため、雌性期と雄性期で花穂の見た目が大きく変わります。
雌性期には、3裂した雌しべの柱頭がもしゃもしゃ出ていますが、その後雌しべが受粉して枯れると雄性期に移り、雄しべの細い葯がひょろひょろと出ます。