ジョウロウスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【上臈菅】
(Carex capricornis)
地味で判りにくい植物の筆頭であるスゲ属の中でも、特に目立たない葉の姿の中しあって花穂はひときわ目立ちます。
先端の小穂は雄性で茶色くなり、そのすぐ下に近接して3-5個程の雌性小穂がついています。
太く大柄な雌性小穂は鮮やかな黄緑色で陽に映えます。
苞葉は花序の下から四方に長く伸びています。
華やかな小穂がゴージャスな感じなので「上臈」の名がついた感じです。
河川や池沼の水際に生えますが、湿地の攪乱の度合などにより消長が激しく生育地が不安定なようで希少な種類となっています。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
栃木県:準絶滅危惧(Cランク)
その他、関東以北のほぼ各県で絶滅危惧指定