ミズアオイ (ミズアオイ科ミズアオイ属)【水葵】
(Monochoria korsakowii)
全国の水田や沼地、湿地に広く分布する抽水植物で、水田雑草のひとつですが、水田の整備や除草剤によって激減し、今はめったに見られない花となっています。
茎が横に這って根茎となり、花序が立ち上がって何とも言えない色合いの青紫の花を咲かせます。
花は一日花だそうで、雄しべが6本あるのですが、面白いことに5本の葯は薄黄色で、1本だけ必ず紺色の大型になります。
いったい、どういう意味があるのでしょうか?
いくつかの都県では、すでに絶滅とされていますが、種子が長期間土壌中で休眠しており、土地が攪乱されると目覚めて復活することがあります。
東日本大震災で津波被害をうけた福島県、宮城県、岩手県の3県で、沿岸の水田や湿地で何か所も咲きだしたところがあるようです。
環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)