水生植物

野山の植物

ヒメガマ

ヒメガマ (ガマ科ガマ属)【姫蒲】(Typha domingensis)全国の沼や溜池、水路などに生え、深い水深まで生育します。蒲の穂となる太い雌花花序とその上にある雄花花序との間が、数センチ離れてつくのが特徴のようです。「ヒメ」といっても...

ヒメスイレン

ヒメスイレン (スイレン科スイレン属)(Nymphaea cv. Heloola)「スイレン(睡蓮)」は温帯から熱帯にかけて分布し、日本に自生する原種は「ヒツジグサ」一種のみで、世界に50種前後とされるようですが、園芸種がたいへん多く作られ...
野山の植物

イヌタヌキモ

イヌタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)(Utricularia australis)全国の池や用水路などに生育する水草で、水中に捕虫嚢をもち、微細なプランクトンなどを捕食する食虫植物です。夏には水上に花茎を突き出し、黄色い小さな花を咲かせま...
6月

フトヒルムシロ

フトヒルムシロ (ヒルムシロ科ヒルムシロ属)【蛭筵】(Potamogeton fryeri)ヒルムシロ属には類似種が多く、水中の沈生葉などを調べないと同定が難しいものも多いようですが、このフトヒルムシロは酸性の水質でのみ生育する特殊な性質を...

ナガエミクリ

ナガエミクリ (ミクリ科ミクリ属)【長柄実栗】(Sparganium japonicum)北海道南西部から九州の湖沼や河川に生える抽水植物で、湧き水などの綺麗な水辺に生育します。花茎の上部に丸く雄しべを出した雄花がつき、下には丸く雌しべを出...

ミクリ

ミクリ (ミクリ科ミクリ属)【実栗】(Sparganium erectum var. coreanum)全国の川や湖沼に生える抽水植物ですが、天然の岸辺や湿地が減少する中で絶滅危惧種となっています。雌雄異花で、雌花が結実すると栗のイガのよう...
6月

ガガブタ

ガガブタ (ミツガシワ科アサザ属)【鏡蓋】(Nymphoides indica)スイレンのような葉をもつ水草で、本州以西の沼やため池などに生育します。「アサザ」と同属で似たような毛羽のある花弁の花ですが、ガガブタの方がもっと細かく、まるでぬ...
野山の植物

オオカワヂシャ

オオカワヂシャ (オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)(Veronica anagallis-aquatica)【特定外来種】ヨーロッパ~アジア北部原産の帰化植物で、特定外来生物に指定されています。在来種で準絶滅危惧種の「カワヂシャ...

ナガバオモダカ

ナガバオモダカ (オモダカ科オモダカ属)【長葉面高】(Sagittaria weatherbiana)水生植物の「オモダカ」の同属種で、在来のオモダカとそっくりだが大型の花を咲かせ、「ヘラオモダカ」よりも幅広でしっかりした船型の葉をもちます...
野山の植物

デンジソウ

デンジソウ (シダ植物デンジソウ科)【田字草】(Marsilea quadrifolia)興味を持たなければ、カタバミかクローバーかと見過ごしてしまうような小さな草ですが、これが希少なシダ植物。シダ類としては珍しい水草で、とても羊歯とは思え...
野山の植物

ショウブ

ショウブ (ショウブ科ショウブ属)【菖蒲】(Acorus calamus)これがショウブの花です。アヤメの仲間の「ハナショウブ」ではなく、菖蒲湯に入れる菖蒲でサトイモ科です。同じサトイモ科なので水芭蕉の芯棒などに似ています。普通の葉の途中に...
野山の植物

オオバナイトタヌキモ

オオバナイトタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)【大花糸狸藻】(Utricularia gibba)東南アジアからオーストラリア、アフリカなどに分布する外来種で、園芸用に導入されたものが各地で帰化して増えているようです。極めて近い種類の、日本...
野山の植物

キクモ

キクモ (APG:オオバコ科シソクサ属)(ゴマノハグサ科)【菊藻】(学名:Limnophila sessiliflora) 古典的な水草であり、水中葉の姿と地上の姿とで大きく異なります。水中葉の水草の姿では「キンギョモ」として親しまれてきた...
6月

コウホネ

コウホネ (スイレン科コウホネ属)【河骨】(Nuphar japonica)スイレンなどに比べると、なんとも地味な花ですが、夏の陽の中で水面に映える色ではあります。また、スイレンなどと比べると厚手でつやがあるスコップ型の葉が特徴です。半分つ...
野山の植物

アサザ

アサザ (ミツガシワ科アザサ属)【浅沙】(Nymphoides peltata)睡蓮などに似た浮葉性植物で、細かい毛羽の縁をもつ花が特徴的です。クローン増殖が多いせいで、種の多様性に乏しく、多様性をもつ自生地は霞ヶ浦のみとも言われています。...

ヒメコウホネ

ヒメコウホネ (スイレン科コウホネ属)【姫河骨】(学名:Nuphar subintegerrimum)日本固有種で、普通の「コウホネ」より小さく、葉が水面から出ずに浮いているのが特徴だそうです。ちょうどこれから咲き始めというところですね。全...