コオニビシ (ミソハギ科ヒシ属)(旧ヒシ科)【小鬼菱】
(Trapa japonica var. pumira)
「ヒシの実」でお馴染みの「ヒシ」の変種で、渡良瀬遊水地の水路に多く生育しています。
水面の浮葉は膨らんだ葉柄が浮き袋となり、葉は広菱形で粗い鋸歯があります。
この仲間の分類は難しいうえ若干混乱もしているようで、正確な同定には実の形を見る必要があります。
ヒシの実は忍者の「マキビシ」の元となった鋭い棘のあるもので、種類によって棘の数や形が異なり忍者の撒菱は「オニビシ」の実といわれます。
夏には水面に白い花が咲きます。
水面の葉が見事に穴だらけですが、これはこれらの水草を専門に食べる「ジュンサイハムシ」や「ヒシハムシ」などの食害によるものです。
葉の上に「ジュンサイハムシ」が小さく写っていますね。