6月

イタヤカエデ

イタヤカエデ (ムクロジ科カエデ属)【板屋楓】(Acer pictum) (エンコウカエデ)「イタヤカエデ」はカエデ属イタヤ節の総称で、細かくは多くの変種や品種があり地域変異が多いようです。5-7裂する葉は切れ込みが浅く鋸歯がないタイプで、...
12月

アオハダ

アオハダ (モチノキ科モチノキ属)【青肌】(Ilex macropoda)全国の丘陵地や山地の雑木林に生える落葉高木です。とはいっても最大10-15mほどまでで、いわゆる「巨樹」にはなりません。樹皮はわりあい滑らかで「エノキ」に似た感じです...
6月

コノシメトンボ

コノシメトンボ (トンボ科アカネ属)【小熨斗目蜻蛉】(Sympetrum baccha matutinum)アカトンボの仲間のひとつで、雄は胴体と顔面が赤くなります。翅の先端に褐色斑があるのが特徴で日本全国に分布しますが、夏場には樹林の中な...
高山植物

ノモカリス・フォレスティ

ノモカリス・フォレスティ (ユリ科ノモカリス属)(Nomocharis forrestii)中国の雲南省北西部から四川省南西部にかけて分布する多年草。標高3000~3800mの林下に咲く球根性の高山植物です。茎上部の葉腋から大きな花を一つづ...
12月

ウチワゴケ

ウチワゴケ (シダ植物コケシノブ科アオホラゴケ属)(Crepidomanes minutum)「コケ」の名がついていますが、れっきとした常緑性のシダ植物です。山地の森林の中の湿った樹皮や岩上に、まさに苔のように群生します。丸い葉は掌状に多く...
6月

モミジバスズカケ

モミジバスズカケノキ (スズカケノキ科スズカケノキ属)【紅葉葉鈴懸】(Platanus × hispanica)街路樹として広く見られる、いわゆる「プラタナス」です。全て外来種であるプラタナスには「スズカケノキ」「アメリカスズカケノキ」があ...
野山の植物

ヒメジャゴケ

ヒメジャゴケ (苔類ジャゴケ科ジャゴケ属)【姫蛇苔】(Conocephalum japonicum)「ジャゴケ」の同属種で似ていますがずっと小型で、街中から亜高山までより普通に見られる種類です。日陰や半日蔭の葉が薄手で光沢がなく、細かいので...
野山の植物

ヤツデ

ヤツデ (ウコギ科ヤツデ属)【八手】(Fatsia japonica)庭木や家の裏路地などいたるところで見られますが、自生する場所は関東以西の海岸から山林です。いわゆる陰樹の低木なので、「アオキ」や「マンリョウ」「カクレミノ」などとともに日...
山岳の植物

サンイントラノオ

サンイントラノオ (オオバコ科クワガタソウ属)【山陰虎の尾】(Veronica ogurae)島根県固有の植物で、限られた山岳地の急峻な岩場に生え、ひょろひょろと細い茎が伸びると岩から垂れ下がるように咲くようです。「トラノオ」の名ですが「オ...
山岳の植物

マルバノキ

マルバノキ (マンサク科マルバノキ属)【丸葉の木】(Disanthus cercidifolius)  別名:ベニマンサク「マンサク」の仲間でハート形の葉が丸っこいから「丸葉の木」と、いささか安易なネーミングですが、自生は珍しい樹木です。本...
野山の植物

スエコザサ

スエコザサ (イネ科アズマザサ属)【寿衛子笹】(Sasaella ramosa var. suwekoana)宮城県以北の本州に分布する、「アズマザサ」の変種。葉の片側が裏に巻き込み、ねじれたようになっていて、葉の表面に長毛があります。名前...
9月

ツルワダン

ツルワダン (キク科タカサゴソウ属)【蔓海菜】(Ixeris longirostra)小笠原の固有種で、「ジシバリ」の仲間です。ロゼット状の根生葉をもち花茎の先に散房状の花序をつけます。花は舌状花のみで15枚前後、花弁はジシバリなどより立体...
12月

ミズメ

ミズメ (カバノキ科カバノキ属)【水芽】(Betula grossa)別名:ヨグソミネバリ(夜糞峰榛)、アズサ(梓)岩手県以南から九州までの山岳地に分布し、ブナ帯あたりに生える高木です。「ダケカンバ」や「シラカンバ」などと同科ですが、カバノ...
3月

ナワシログミ

ナワシログミ (グミ科グミ属)【苗代茱萸】(Elaeagnus pungens)伊豆半島以西の沿海部に多い常緑低木で、実の生る「グミ」の仲間で春の苗代の時期に実が生るという種類。花は秋に咲き、花弁は無く筒型の白色から淡黄色の萼片が4裂し、表...
12月

コバノセンナ

コバノセンナ (マメ科カワラケツメイ属)【小葉旃那】(Senna pendula)(Cassia coluteoides) カッシアブラジルやアルゼンチンあたりの南米原産で、「カッシア」の名で園芸用に植えられている何種かのひとつです。「ハナ...
9月

カクレミノ

カクレミノ (ウコギ科カクレミノ属)【隠蓑】(Dendropanax trifidus)庭木や公園木として何処にでも見られる常緑樹ですが、自生分布は関東南部以西で、暖地の海岸に近い照葉樹林に生える木です。「ヤツデ」にも似た3-5裂した葉が印...
野山の植物

ホソバイヌタデ

ホソバイヌタデ (タデ科イヌタデ属)【細葉犬蓼】(Persicaria trigonocarpa)「イヌタデ」に似た同属種ですが変種や亜種でなく別種です。イヌタデよりやや大きめになり、葉が細く花色が独特のうすピンクです。花の色は「オオイヌタ...
野山の植物

モエジマシダ

モエジマシダ (シダ植物イノモトソウ科イノモトソウ属)【燃島羊歯】(Pteris vittata)都心の日向の明るい石垣でたまたま見かけた見慣れないシダ。見たことのないシンプルな単羽状複葉で、羽片が先にいくほど長い不思議な配列、頂羽片が単葉...
野山の植物

コアカソ

コアカソ (イラクサ科カラムシ属)【小赤麻】(Boehmeria spicata)「ヤブマオ」の仲間で、みなよく似ていますが、「アカソ」「クサコアカソ」同様茎や花茎が赤くなっています。アカソより葉が小さく、先端が3裂せずに伸び、葉柄の付け根...
野山の植物

オオシロカラカサタケ

オオシロカラカサタケ (担子菌類ハラタケ科)【大白唐傘茸】(Chlorophyllum molybdites)もともと亜熱帯系の種類なので沖縄など南方でみられていたそうですが、現在では関東にも広く出現します。公園や緑地などの芝生や草地に出る...
野山の植物

ボタンイボタケ

ボタンイボタケ (坦子菌類イボタケ科)【牡丹疣茸】(Thelephora aurantiotincta)コナラやアカマツなどの樹林の地上に生えるキノコで、八重咲の花状と表現される独特の形です。縁が白っぽくなるのも特徴です。
野山の植物

サイカチ

サイカチ (マメ科サイカチ属)(皀莢)(Gleditsia japonica)本州中部地方以西の沢沿いや川沿いに自生する樹木ですが、わりあい稀で、人里の川や水田の土手などに植えられているものが多いようです。幹に鋭い棘があり、けっこうな大木に...
野山の植物

ツルマサキ

ツルマサキ (ニシキギ科ニシキギ属)【蔓柾】(Euonymus fortunei)日本全国に分布する常緑のつる植物(木本)です。樹木や岩を這い上がり、「マサキ」に似て少し小さい葉が良く茂ります。初夏に緑色の目立たない花を咲かせ、秋には丸い実...
野山の植物

ナガバノウナギツカミ

ナガバノウナギツカミ (タデ科イヌタデ属)【長葉鰻攫】(Persicaria hastatosagittata)本州、四国、九州の河畔や湿地、休耕田などに生えるタデで、「アキノウナギツカミ」に似ていますが花の下の花茎が赤くなり腺毛が生えてい...
山岳の植物

スギラン

スギラン (シダ植物ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)(ヒカゲノカズラ植物門)【杉蘭】(Huperzia cryptomerina)北海道東部から本州、四国、九州に分布し、深山の樹幹や岩上に着生する常緑のシダです。「ラン」ではなく「シダ」で...
野山の植物

クサネム

クサネム (マメ科クサネム属)【草合歓】(Aeschynomene indica)「カワラケツメイ」とよく似た姿ですが別属で、花は薄黄色のマメ科らしい蝶型花で旗弁基部が赤っぽくなっています。葉は名の通り「ネムノキ」に似ていて小葉が20-30...
野山の植物

カワラヨモギ

カワラヨモギ (キク科ヨギ属)【河原蓬】(Artemisia capillaris)河原の砂地や海岸に生育し、本州以南に分布します。花茎は1mほどにまでなり、よく分岐して小さな頭花を多数つけます。頭花は筒状花のみの1.5-2mmほどの小さな...
山岳の植物

ジンジソウ

ジンジソウ (ユキノシタ科ユキノシタ属)【人字草】(Saxifraga cortusifolia) 別名:モミジバダイモンジソウ「ユキノシタ」や「ダイモンジソウ」に似て非なる仲間で、5弁の花弁のうち下2枚だけが長く伸び「人」という文字のよう...
野山の植物

ホソアオゲイトウ

ホソアオゲイトウ (ヒユ科ヒユ属)【細青鶏頭】(Amaranthus hybridus)市街地の空き地や路傍、河原などに多い帰化植物。熱帯アメリカ原産で明治時代に日本に入ってきた雑草です。大きくなると2m近くまでにもなり、葉には長い葉柄があ...
野山の植物

ツルマオ

ツルマオ (イラクサ科ツルマオ属)【蔓苧麻】(Pouzolzia hirta)南方系の植物で、国内では屋久島から琉球にかけて、また静岡県、紀伊半島南部、中国地方、伊豆諸島などにも一部分布するようです。つる状に地を這い、先は立ち上がって上に伸...
野山の植物

アオヒメタデ

アオヒメタデ (タデ科イヌタデ属)【青姫蓼】(Persicaria erectominor var. erectominor f. viridiflora)花序は密につき「イヌタデ」に似ていますが、花色は他にない緑白色で、花序の間から長い毛...
9月

ノブドウ

ノブドウ (ブドウ科ノブドウ属)【野葡萄】(Ampelopsis glandulosa var. heterophylla)藪などにごちゃごちゃ絡みついて繁殖する野生のブドウですが、食用にはなりません。果実の色が白から緑、青やピンク、紫と色...

キレンゲツツジ

キレンゲツツジ (ツツジ科ツツジ属)【黄蓮華躑躅】(Rhododendron molle subsp. japonicum f. flavum)「レンゲツツジ」の黄花品種です。花色以外は普通の赤いレンゲツツジと同様で、通常のレンゲツツジに混...
野山の植物

カエンタケ

カエンタケ (子嚢菌類ボタンタケ科)【火焔茸】(Trichoderma cornu-damae)見た目にも不気味なキノコですが、致死量数グラムという猛毒で、単に強烈な中毒症状のみならず、造血機能障害とか脳の萎縮とか恐るべき後遺症の恐れもある...
野山の植物

カドハリイ

カドハリイ (カヤツリグサ科ハリイ属)【角針藺】(Eleocharis tsurumachii)霞ヶ浦周辺のごく一部の湿地に自生する日本固有種。たいへん地味で一般に人が顧みることのない植物ですが、世界で唯一無二の存在だそうです。同じハリイ属...
9月

ミヤギノハギ

ミヤギノハギ (マメ科ハギ属)【宮城野萩】(Lespedeza thunbergii)日本特産で、主に東北、北陸地方、中国地方に分布するのですが、古くからの園芸栽培で広がって野生化しているようで、本来の原産地はよく判らないようです。「ケハギ...
野山の植物

タタラカンガレイ

タタラカンガレイ (カヤツリグサ科フトイ属)【多々良寒枯藺】(Scirpus mucronatus var. tataranus)「カンガレイ」の変種ですが、群馬県館林市の多々良沼で昭和6年に発見されたものです。3角断面の茎の稜に翼をもつの...
9月

アサガオガラクサ

アサガオガラクサ (ヒルガオ科アサガオガラクサ属)【朝顔柄草】(Evolvulus alsinoides var. decumbens)沖縄本島、宮古諸島、八重山諸島の海岸近くの草地に、地面を這うように生える草です。ヒルガオ類としては平べっ...
9月

クマノギク

クマノギク (キク科ハマグルマ属)【熊野菊】(Sphagneticola calendulacea) 別名:ハマグルマ伊豆、紀伊半島~沖縄県の海岸沿いに分布するキクの仲間です。必ずしも海浜性というわけでもなく、海からやや離れた草地などに生え...
野山の植物

ツチグリ

ツチグリ (担子菌類ツチグリ科)【土栗】(Astraeus hygrometricus)形のユニークさからはトップクラスのキノコですが、意外と全国何処にでもある普通種です。胞子袋の外側の厚手の外皮が6-10片ほどに裂けて開き、ヒトデのような...