ヒメバラモミ (マツ科トウヒ属)【姫荊棘樅】
(Picea maximowiczii)
山岳地の針葉樹としてメジャーな「トウヒ」の仲間ですが、奥秩父・八ヶ岳と南アルプス北東部に分布する希少種で、現在の成木は1,000-2,000ほどしかないとされています。
化石の研究などから、氷河期には東北以南に広範囲に分布していたようですが、温暖・湿潤な気候になって山岳地の一部(石灰岩地帯)にだけ生き残っているものと思われています。
同様な分布域をもち、同様に氷河期遺存と考えられているの「ヤツガタケトウヒ」よりも大木になり、大きなものでは樹高45mに達するようです。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)