マルバノキ (マンサク科マルバノキ属)【丸葉の木】
(Disanthus cercidifolius) 別名:ベニマンサク
「マンサク」の仲間でハート形の葉が丸っこいから「丸葉の木」と、いささか安易なネーミングですが、自生は珍しい樹木です。
本州中部以西の分布ですが、たいへん飛び飛びに隔離分布し、個体数も少なく氷河期の遺存種といわれています。
葉が綺麗で紅葉も美しいため各地で庭木や公園樹として植えられています。
秋の紅葉の時期に花が咲き、紅葉の葉が散った後まで咲き残っています。
ヒトデのような変わった形の5弁の赤い花は、小枝に出た短い軸に2輪セットが背中合わせに一対となって咲く奇妙な咲き方です。
ベニマンサクの別名を持ちますが、花の形は「ベニバナトキワマンサク」などとかなり異なり、類縁の遠い「コバノカモメヅル」に似ています。
三重県:絶滅危惧IA類(CR)
岡山県:絶滅危惧Ⅰ類
広島県:準絶滅危惧(NT)
高知県:絶滅危惧ⅠB類(EN)