11月

山岳の植物

サガミギク

サガミギク (キク科シオン属)【相模菊】(Aster ageratoides var. harae)「シロヨメナ」の変種のひとつで、神奈川県の箱根や丹沢の山地を中心に分布するので「相模」の名がつけられています。シロヨメナより矮小で、花弁が1...
11月

ニワウルシ

ニワウルシ (ニガキ科ニワウルシ属)【庭漆】(Ailanthus altissima) 別名:シンジュ中国原産の樹木で、明治期に伝来し現在では各地で野生化しています。もともと、「シンジュサン(神樹蚕)」の養蚕目的に栽培するため移入されたよう...
野山の植物

トキリマメ

トキリマメ (マメ科タンキリマメ属)【吐切豆】(Rhynchosia acuminatifolia)「ノササゲ」、「タンキリマメ」と並んで、似た感じの黄色いマメの花です。特にタンキリマメと良く似ていますが、葉の付け根側が広く、葉先が細く尖り...
1月

タヌキ

タヌキ (イヌ科タヌキ属)【狸】(Nyctereutes procyonoides viverrinus)タヌキは極東アジアの動物ですが、20世紀になってから毛皮目的でソ連に移入され、現在ではヨーロッパ各地に帰化しているようです。元来、森林...
12月

ビワ

ビワ (バラ科ビワ属)【枇杷】(Eriobotrya japonica)あの果物の「ビワ」ですが、原産地は中国南西部で、日本では四国や九州に自生するようですが、古い時代に渡来して野生化したもののようです。常緑の高木で、独特の濃緑色の光沢ある...

ツルナ

ツルナ (ハマミズナ科ツルナ属)【蔓菜】(Tetragonia tetragonoides)海岸の岩場や礫地などにつる状に這うように茂る海浜植物。北海道南部以南の全国の浜辺に分布します。独特の三角の葉は多肉質で、表面を細かい粒状突起が覆って...
山岳の植物

シラキ

シラキ (トウダイグサ科シラキ属)【白木】(Neoshirakia japonica)本州中南部から九州の広葉樹林に生える落葉広葉樹。高さ5-10m以下の小型の樹木で、幹は白っぽい樹皮で滑らかです。互生の葉は広卵形で、秋にはグラデーションの...
11月

ハナイソギク

ハナイソギク (キク科キク属)【花磯菊】(Chrysanthemum x marginatum) 別名:サトイソギク海岸に咲く「イソギク」と園芸種の「イエギク」が交雑して発生した雑種です。イソギクの花に小さな舌状花を併せ持った花となり、葉の...

ヒロハクサフジ

ヒロハクサフジ (マメ科ソラマメ属)【広葉草藤】(Vicia japonica) 別名:ハマクサフジ「クサフジ」や「ツルフジバカマ」に似ていますが、小葉が幅広の楕円形で5-8対(10-16枚)でやや厚手です。近畿以東と北海道の海岸沿いに分布...
11月

マルバアサガオ

マルバアサガオ (ヒルガオ科サツマイモ属)【丸葉朝顔】(Ipomoea purpurea) 別名:メキシコアサガオ近所の空き地の雑草が生い茂る中に、場違いなほど綺麗な花が目につきました。調べてみると、どうやら「マルバアサガオ」という園芸種で...
野山の植物

カラクサナズナ

カラクサナズナ (アブラナ科マメグンバイナズナ属)【唐草薺】(Lepidium didymum)南米原産とされる帰化植物で、関東以西に広く自生しています。地面に低く這いロゼット状に広がります。葉は深く切れ込み独特の羽状になるのを唐草模様と見...

オオバグミ

オオバグミ (グミ科グミ属)【丸葉茱萸】(Elaeagnus macrophylla) 別名:マルバグミ本州以南の海岸近くの草地や林縁に生える常緑樹。いかにも海岸性らしい艶々の深緑の葉で裏面は銀白色の細毛が生え、新葉も銀白色の毛で覆われてい...
11月

ソナレマツムシソウ

ソナレマツムシソウ (スイカズラ科マツムシソウ属)【磯馴松虫草】(Scabiosa japonica var. lasiophylla) 別名:アシタカマツムシソウ高原の花としてなじみ深い「マツムシソウ」の海岸型変種です。多年草で丈が低く、...

ボタンボウフウ

ボタンボウフウ (セリ科カワラボウフウ属)【牡丹防風】(Peucedanum japonicum) 別名:ショクヨウボウフウ、サクナ関東以西から沖縄にかけて分布し、海岸の岩場や砂地に生育します。葉は艶が無く独特の白っぽい青緑色で、特徴的な葉...

ハマラッキョウ

ハマラッキョウ (ヒガンバナ科ネギ属)【浜辣韮】(Allium pseudojaponicum) 別名:タマムラサキ「ヤマラッキョウ」の海岸型とされ、三浦半島、伊豆半島の狭く限られた範囲に、それと何故か壱岐諸島に分布します。海岸地帯の風衝草...

ハマアキノキリンソウ

ハマアキノキリンソウ (キク科アキノキリンソウ属)【浜秋の麒麟草】(Solidago virgaurea subsp. leiocarpa var. ovata)「アキノキリンソウ」の海岸型で、房総半島、伊豆半島、三浦半島、真鶴半島、江の島...
11月

マルバシャリンバイ

マルバシャリンバイ (バラ科シャリンバイ属)【丸葉車輪梅】(Rhaphiolepis umbellata var. integerrima)本州、四国、九州の海岸に分布し、通常の「シャリンバイ」よりも葉が短く丸く鋸歯が無く、海岸の岩場や風衝...
10月

イソギク

イソギク (キク科キク属)【磯菊】(Chrysanthemum pacificum)千葉県犬吠埼から静岡県御前崎にかけての太平洋岸と伊豆諸島に分布する海岸性の菊です。海岸の岩場や風衝草原などに群生して、花の全盛期には壮観です。筒状花のみの花...

イイギリ

イイギリ (ヤナギ科イイギリ属)【飯桐】(Idesia polycarpa) 別名:ナンテンギリ秋から冬に見られる赤い実が綺麗で、鳥たちの格好の餌にもなります。大きな葉が「キリ」に似ていますが、キリ科ではなくヤナギ科でイイギリ属の一属一種で...
野山の植物

「ツツザキ」カワラノギク?

「ツツザキ」カワラノギク? (キク科シオン属)【筒咲河原野菊】(Aster kantoensis f.tubulosus ?? )多摩川の「カワラノギク」の中に、妙に花弁(舌状花)が細い花が何株かあるの気付き、よく見ると花弁が上面に縦に反り...
野山の植物

ヤマミズ

ヤマミズ (イラクサ科ミズ属)【山水】(Pilea japonica)関東以西の低山の湿った林下に群生する小さな目立たない草です。とはいえ、特徴ある葉が対生して紫褐色を帯びた茎が立ち上がるので、それなりの存在感はあります。上部の葉腋から長い...

ハマオモト

ハマオモト (ヒガンバナ科ハマオモト属)【浜万年青】(Crinum asiaticum var. japonicum) 別名:ハマユウいかにも南方風の雰囲気のある海浜植物で、東南アジアから房総半島、三浦半島、伊豆半島などを北限とする黒潮流域...

ニシキギ

ニシキギ (ニシキギ科ニシキギ属)【錦木】(Euonymus alatus)全国の野山に自生する低木で、「錦」の名のように紅葉が見事です。枝に細長い板状のコルク質の翼が出るのが最大の特徴で、これが出ないタイプが「コマユミ」です。細長い柄の先...

ハマダイコン

ハマダイコン (アブラナ科ダイコン属)【浜大根】(Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides)海岸の砂地や後背地に群生し、白と淡紅色の花が目を引く野草です。従来、栽培ダイコンが逸出し...
3月

オニヤブソテツ

オニヤブソテツ (シダ植物オシダ科ヤブソテツ属)【鬼藪蘇鉄】(Cyrtomium falcatum)東北以南の海岸沿いに分布するヤブソテツで、「ヤブソテツ」の仲間の中でも緑色が濃くたいへん光沢の強い種類です。変異は多く、内陸寄りに生育するも...
3月

ソナレムグラ

ソナレムグラ (アカネ科シマザクラ属)【磯馴葎】(Leptopetalum coreanum var. coreanum)千葉県以南から琉球までの海岸の岩場に分布する海岸性の「ムグラ」類で、「ヤエムグラ」などの仲間ですが海岸植物らしく、葉が...
1月

トウカエデ

トウカエデ (ムクロジ科カエデ属)【唐楓】(Acer buergerianum)公園樹や街路樹に多く見られる紅葉の綺麗なカエデですが、その名の通り原産国は中国・台湾です。江戸時代に中国から徳川幕府に贈られたのが始まりだそうです。大木になり、...
野山の植物

ヒメジャゴケ

ヒメジャゴケ (苔類ジャゴケ科ジャゴケ属)【姫蛇苔】(Conocephalum japonicum)「ジャゴケ」の同属種で似ていますがずっと小型で、街中から亜高山までより普通に見られる種類です。日陰や半日蔭の葉が薄手で光沢がなく、細かいので...
野山の植物

ヤツデ

ヤツデ (ウコギ科ヤツデ属)【八手】(Fatsia japonica)庭木や家の裏路地などいたるところで見られますが、自生する場所は関東以西の海岸から山林です。いわゆる陰樹の低木なので、「アオキ」や「マンリョウ」「カクレミノ」などとともに日...
山岳の植物

マルバノキ

マルバノキ (マンサク科マルバノキ属)【丸葉の木】(Disanthus cercidifolius)  別名:ベニマンサク「マンサク」の仲間でハート形の葉が丸っこいから「丸葉の木」と、いささか安易なネーミングですが、自生は珍しい樹木です。本...
3月

ナワシログミ

ナワシログミ (グミ科グミ属)【苗代茱萸】(Elaeagnus pungens)伊豆半島以西の沿海部に多い常緑低木で、実の生る「グミ」の仲間で春の苗代の時期に実が生るという種類。花は秋に咲き、花弁は無く筒型の白色から淡黄色の萼片が4裂し、表...
野山の植物

モエジマシダ

モエジマシダ (シダ植物イノモトソウ科イノモトソウ属)【燃島羊歯】(Pteris vittata)都心の日向の明るい石垣でたまたま見かけた見慣れないシダ。見たことのないシンプルな単羽状複葉で、羽片が先にいくほど長い不思議な配列、頂羽片が単葉...
野山の植物

コアカソ

コアカソ (イラクサ科カラムシ属)【小赤麻】(Boehmeria spicata)「ヤブマオ」の仲間で、みなよく似ていますが、「アカソ」「クサコアカソ」同様茎や花茎が赤くなっています。アカソより葉が小さく、先端が3裂せずに伸び、葉柄の付け根...
3月

ツルマサキ

ツルマサキ (ニシキギ科ニシキギ属)【蔓柾】(Euonymus fortunei)日本全国に分布する常緑のつる植物(木本)です。樹木や岩を這い上がり、「マサキ」に似て少し小さい葉が良く茂ります。初夏に緑色の目立たない花を咲かせ、秋には丸い実...
山岳の植物

スギラン

スギラン (シダ植物ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)(ヒカゲノカズラ植物門)【杉蘭】(Huperzia cryptomerina)北海道東部から本州、四国、九州に分布し、深山の樹幹や岩上に着生する常緑のシダです。「ラン」ではなく「シダ」で...
山岳の植物

ジンジソウ

ジンジソウ (ユキノシタ科ユキノシタ属)【人字草】(Saxifraga cortusifolia) 別名:モミジバダイモンジソウ「ユキノシタ」や「ダイモンジソウ」に似て非なる仲間で、5弁の花弁のうち下2枚だけが長く伸び「人」という文字のよう...
野山の植物

ホソアオゲイトウ

ホソアオゲイトウ (ヒユ科ヒユ属)【細青鶏頭】(Amaranthus hybridus)市街地の空き地や路傍、河原などに多い帰化植物。熱帯アメリカ原産で明治時代に日本に入ってきた雑草です。大きくなると2m近くまでにもなり、葉には長い葉柄があ...
野山の植物

ミズ

ミズ (イラクサ科ミズ属)【水】(Pilea hamaoi)全国の山地の谷沿いなどの湿ったところに生える普通種で、柔らかく青々とした葉が印象的です。同じようなところに生える類似種の「アオミズ」とそっくりですが、葉の鋸歯が丸みを帯びて少なめ、...
野山の植物

エゾスナゴケ

エゾスナゴケ (蘚類ギボウシゴケ科シモフリゴケ属)【蝦夷砂蘚】(Racomitrium japonicum)綺麗な星形の葉で明るい印象のコケです。低地から亜高山まで幅広く分布し、砂地や乾いた場所でもよく生育するため庭園や盆栽にもよく使われま...
野山の植物

カラスウリ

カラスウリ (ウリ科カラスウリ属)【烏瓜】(Trichosanthes cucumeroides)本州以南の野山で身近に見られるオレンジ色の実ですが、その花は意外と見たことがないという人が多いようです。何となればカラスウリの花は、日没後に開...