野山の植物

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フタバネゼニゴケ

フタバネゼニゴケ (苔類ゼニゴケ科ゼニゴケ属)【ニ羽銭苔】(Marchantia paleacea)人家の裏路地などにべったり生えて人に嫌われることの多い「ゼニゴケ」の仲間。葉状体の縁が赤黒く縁どられることが多く、群生の重なりが強調されるの...
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カゼクサ

カゼクサ (イネ科スズメガヤ属)【風草】(Eragrostis ferruginea)日当たりのよい路傍や荒地などに、同時期の「メヒシバ」「オヒシバ」「チカラシバ」などと混じって群生し、ときに草原をなす初秋の雑草です。5-10個の小花が集合...
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ノガリヤス

ノガリヤス (イネ科ノガリヤス属)【野刈安】(Deyeuxia brachytricha)秋の草地に似たような種類がたくさんあるイネ科の雑草で、路傍でももっとも普通に見られるものですが、これは林内にも生育します。類似のイネ科で林内に生育する...
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ヤマゼリ

ヤマゼリ (セリ科ヤマゼリ属)【山芹】(Ostericum sieboldii)秋の低山の林下や林縁に咲き、「シラネセンキュウ」を貧弱にしたような雰囲気です。「カノツメソウ」にもよく似ていますが、葉が広く丸っこい点が明らかに違います。若葉は...
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イズノシマダイモンジソウ

イズノシマダイモンジソウ (ユキノシタ科ユキノシタ属)【伊豆の島大文字草】(Saxifraga fortunei var. jotanii)「ダイモンジソウ」の伊豆諸島に分布する変種で、房総半島南部にも分布します。普通のダイモンジソウに比べ...
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タウコギ

タウコギ (キク科センダングサ属)【田五加木】(Bidens tripartita)日本全土の水田のあぜ道や湿地に多い水田雑草なのですが、除草剤に弱いため近年激減し、同属の「アメリカセンダングサ」などに取って代わられあまり見られません。花は...
9月

オオミゾソバ

オオミゾソバ (タデ科イヌタデ属)【大溝蕎麦】(Persicaria thunbergii var. stolonifera)「ミゾソバ」の変種とされ、草体や葉が大型で、葉のくびれが大きめで葉柄に翼があります。花柄に腺毛が密生し、葉にも毛が...
9月

セイバンモロコシ

セイバンモロコシ (イネ科モロコシ属)【西蕃蜀黍】(Sorghum propinquum)路傍の草地や河原などに普通に多く見られる雑草で、戦後に日本に入った地中海地域原産の帰化植物です。成長すると背丈ほどになり、花の無い株だけ見ると「ススキ...
9月

ホソバヒメミソハギ

ホソバヒメミソハギ (ミソハギ科ヒメミソハギ属)【葉姫禊萩】(Ammannia coccinea)熱帯アメリカ原産の帰化植物で、1952年に長崎県で見つかって以来、現在では関東北部あたりまで水田雑草として広がっています。在来種の「ヒメミソハ...
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エリマキツチグリ

エリマキツチグリ (担子菌類ヒメツチグリ科)【襟巻土栗】(Geastrum triplex)有名な「ツチグリ」によく似ていますが、星状にめくれ上がった外皮に普通のツチグリのようなひび割れ鱗模様が無く無地平坦です。さらに熟すと外皮が同心円状に...
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オシダ

オシダ (シダ植物オシダ科)【雄羊歯】(Dryopteris crassirhizoma)北海道から本州、四国の山地に分布する大型のシダで、根茎が横に伸びないので放射状の株立ちになります。「イノデ」の類にも似ていますが、イノデ類よりも毛深く...
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ヤマイタチシダ

ヤマイタチシダ (シダ植物オシダ科)【山鼬羊歯】(Dryopteris bissetiana)林下や林縁に生える常緑性のシダで、本州から九州の山地や丘陵に分布します。最下羽片の下側第1小羽片が大きい特徴があり、小羽片の縁がやや裏側に巻き込む...
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イヌコウジュ

イヌコウジュ (シソ科イヌコウジュ属)【犬香需】(Mosla scabra)日本全国の路傍や林縁に生え枝先に花穂を出し、薄ピンクの唇弁花に淡紅紫色のまだら模様が入ります。花序は長くなることもありますが、花は一斉には咲かずに下から咲き上がり先...
9月

ハッカ(ニホンハッカ)

ハッカ(ニホンハッカ) (シソ科ハッカ属)【薄荷】(Mentha canadensis var. piperascens)日本在来のハッカの原種で、洋種の「ペパーミント」や「スペアミント」とは別物です。全国の湿った草地に自生しますが、北海道...
9月

オヒシバ

オヒシバ (イネ科オヒシバ属)【雄日芝】(Eleusine indica) 別名:チカラグサ道端や空き地、野原などに生える雑草の代表格で、同類のよく似た「メヒシバ」と一緒に生えていることも多いです。メヒシバより大型で、茎を引っ張ってもなかな...
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サワフジバカマ

サワフジバカマ (キク科ヒヨドリバナ属)【沢藤袴】(Eupatorium x arakianum)「フジバカマ」および「サワヒヨドリ」によく似ており、フジバカマとサワヒヨドリとの交雑種から作られた園芸種の野生化といわれています。フジバカマで...
9月

カナムグラ

カナムグラ (アサ科カラハナソウ属)【鉄葎】(Humulus scandens)全国の日当たりのよい荒地や路傍などに繁茂する蔓性の雑草です。昔は東京の住宅地でも空き地や廃屋などに圧倒的に多かった気がしますが、最近ではもう少し自然度の高いとこ...
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コケオトギリ

コケオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【苔弟切】(Hypericum laxum)田んぼの畔や休耕田、湿地などに這うように斜上して生える、たいへん小さなオトギリソウです。丸い小さな葉は明るい黄緑色で、多く分岐した茎に先端に花をつけま...
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トキンソウ

トキンソウ (キク科トキンソウ属)【吐金草】(Centipeda minima)全国の路傍や畑に生える雑草です。地面を這うように斜上して生え、疎らな鋸歯の厚手の葉が特徴的です。葉腋に目立たない球形の花序をつけます。花は10個ほどの両性花の周...
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クロバナヒキオコシ

クロバナヒキオコシ (シソ科ヤマハッカ属)【黒花引起し】(Isodon trichocarpus) 別名:クロバナエンメイソウ普通の「ヒキオコシ」や「カメバヒキオコシ」が薄紫の花なのに対して、濃い暗紫色なので黒花の名がついています。近畿地方...
9月

アレチヌスビトハギ

アレチヌスビトハギ (マメ科ヌスビトハギ属)【荒れ地盗人萩】(Desmodium paniculatum)「ヌスビトハギ」の名がついていますが、普通の「ヌスビトハギ」より大きな淡紅色の花を咲かせます。花は柄の先に咲き、旗弁に淡い黄緑色の小さ...
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ハシカグサ

ハシカグサ (アカネ科ハシカグサ属)【麻疹草】(Neanotis hirsuta)本州以南の田んぼの周辺など湿った山野に生える小さな草で、斜上して茎の先端や葉腋に白い花をつけます。4裂または5裂する花は2-3mmとたいへん小さく、目立たない...
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ケチヂミザサ

ケチヂミザサ (イネ科チヂミザサ属)【毛縮笹】(Oplismenus undulatifolius var. undulatifolius f. undulatifolius)その名の通り、「チヂミザサ(コチヂミザサ)」の毛深いやつですが、...
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アゼトウガラシ

アゼトウガラシ (アゼナ科アゼトウガラシ属)【畦唐辛子】(Vandellia micrantha)水田周りに生えるアゼナ科の小さな花はどれもみな似ていますが、これは花も葉もスリムなイメージです。「アメリカアゼナ」や「タケトアゼナ」、「シソク...
9月

ヌメリグサ

ヌメリグサ (イネ科ヌメリグサ属)【滑り草】(Sacciolepis spicata var. oryzetorum)休耕田などの湿地に生える雑草ですが、同属の「ハイヌメリグサ」よりやや少なく、東京都では準絶滅危惧種指定になっています。ハイ...
9月

ヒメジソ

ヒメジソ (シソ科イヌコウジュ属)【姫紫蘇】(Mosla dianthera)全国の林縁や路傍の湿ったところに生え、白から淡紅色の花を咲かせます。同属の「イヌコウジュ」とたいへんよく似ていますが、花がやや大きめで、全体に毛が少なく、葉の鋸歯...
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ボントクタデ

ボントクタデ (タデ科イヌタデ属)【凡篤蓼】(Persicaria pubescens)全国の湿地や水辺に生えるタデで、「ヤナギタデ」によく似ています。ヤナギタデよりも茎や葉が毛っぽく、花序の花つきが疎らで蕾が赤くなります。ヤナギタデと違い...
9月

イボクサ

イボクサ (ツユクサ科イボクサ属)【疣草】(Murdannia keisak)「イボクサ」という名前は、葉の汁がイボ取りに効くということのようですが、名前の印象があまり良くなくて興味をもっていませんでした。休耕田にやたら茂っている草は知って...
9月

オグルマ

オグルマ (キク科オグルマ属)【小車】(Inula britannica subsp. japonica)全国の田んぼ周りや湿地に生え、いかにもキクらしい端正な花を咲かせます。本体は枝分かれが少なく、直立した上部で枝分かれし先端に一つづつ花...
9月

アキノエノコログサ

アキノエノコログサ (イネ科エノコログサ属)【秋の狗尾草】(Setaria faberi)全国に普通に分布する「エノコログサ」の仲間で、エノコログサよりも大型で花穂も長く先端がしなだれます。小穂の大きさも「キンエノコロ」と並んで大きく、粒が...
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キンエノコロ

キンエノコロ (イネ科エノコログサ属)【金狗尾】(Setaria pumila) 別名:キンエノコログサ、ナガボノキンエノコロ「エノコログサ」の仲間のバリエーションのひとつで、総苞毛が黄色から黄褐色になるので、日光を浴びると黄金色に見え綺麗...
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エノコログサ

エノコログサ (イネ科エノコログサ属)【狗尾草】(Setaria viridis)いわゆる「猫じゃらし」です。犬の尾っぽに似ているから「犬ころ草」となったそうですが、空き地で遊ぶ子供にとっては一番身近な雑草かもしれません。粟(アワ)の原種と...
9月

コツブキンエノコロ

コツブキンエノコロ (イネ科エノコログサ属)【小粒金狗尾】(Setaria pallidefusca)「エノコログサ(ネコジャラシ)」の毛が金色に輝く美しい種類ですが、一般に「キンエノコロ」より小型のものです。しかし、図鑑や資料によってさま...
9月

ヒデリコ

ヒデリコ (カヤツリグサ科テンツキ属)【日照り子】(Fimbristylis littoralis)カヤツリグサの仲間の中でもちょっと異彩を放つ姿の小さな花穂。散状花序が特徴のテンツキ類の中でも、小さく丸い小穂がまるで線香花火のようで可愛い...
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ハイヌメリグサ

ハイヌメリグサ (イネ科ヌメリグサ属)【這い滑草】(Sacciolepis spicata var. spicata)湿地や田んぼに生えるイネ科の雑草。茎が這ってから立ち上がり、葉を揉むとヌメリが出るのでこの名のようです。花穂の長さは3-5...
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シマスズメノヒエ

シマスズメノヒエ (イネ科スズメノヒエ属)【島雀の稗】(Paspalum dilatatum)日本では関東以西に広く分布し、田んぼ周りや路傍などの湿った土地に生育する雑草として普通に見られる帰化植物です。南アメリカ原産で、牧草や緑化に使われ...
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イシカグマ

イシカグマ (シダ植物コバノイシカグマ科)(Microlepia strigosa)千葉県南部以西の太平洋側から、四国、九州、沖縄、小笠原に分布する常緑性の羊歯です。海岸に近い山林などに普通に見られる種類です。羽片の葉脈がわりあいはっきりし...
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アブラガヤ

アブラガヤ (カヤツリグサ科アブラガヤ属)【油茅】(Scirpus wichurae)平地から亜高山まで、全国の湿地や水辺に幅広く分布する普通種で、わりあい大型のカヤツリグサです。初期の花序は緑色で目立たず、熟して茶色になると油っぽい感じに...
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チカラシバ

チカラシバ (イネ科チカラシバ属)【力芝】(Pennisetum alopecuroides)秋口の公園や空き地、田園などで独特な存在感を示すイネ科の雑草です。この時期、同時に「オヒシバ」や「メヒシバ」「カゼクサ」などのイネ科雑草が一斉に穂...
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シソクサ

シソクサ (オオバコ科シソクサ属)(ゴマノハグサ科)【紫蘇草】(Limnophila chinensis subsp. aromatica)関東以西の水田や湿地に生える、いわゆる水田雑草です。最初見たときに、一見「アメリカアゼナ」に似ている...