野山の植物

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ウキクサ

ウキクサ (サトイモ科ウキクサ属)【浮草】(Spirodela polyrhiza)田んぼや沼の水面を覆うウキクサは、APG分類では何故かサトイモ科。水面に浮かぶ丸い葉は、実は茎と葉が融合したような特殊な体制で葉状体といわれています。葉状体...
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キバナハタザオ

キバナハタザオ (アブラナ科キバナハタザオ属)【黄花旗竿】(Sisymbrium luteum)その名の通り黄色い花のハタザオですが、独自のキバナハタザオ属となり、帰化植物の「カキネガラシ」と同属です。花の終わった後にできる長角果は最大15...
6月

ヨロイグサ

ヨロイグサ (セリ科シシウド属)【鎧草】(Angelica dahurica) 別名:オオシシウド「シシウド」に似た大型になる多年草で、西日本の林縁や河原などに分布します。羽状の葉には鋸歯が目立ち、白い小さな5弁花は萼がありません。茎の分岐...
6月

タシロラン

タシロラン (ラン科トラキチラン属)【田代蘭】(Epipogium roseum) 別名:タカトリラン照葉樹林の薄暗い林床に咲く腐生(菌従属栄養)植物です。日光がささず、他の植物があまり生えない落ち葉の厚く積もった中に、にょきにょきと生えて...
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トウキ

トウキ (セリ科シシウド属)【当帰】(Angelica acutiloba)「シシウド」の仲間で「オオバセンキュウ」などに似ていますが、大きさは小さめで高さ50cm程度です。中部以北の山地に分布し、昔から薬草や漢方原料にもされているので栽培...
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ドクゼリ

ドクゼリ (セリ科ドクゼリ属)【毒芹】(Cicuta virosa)「セリ」よりもはるかに大型になる草なのですが、春の新芽の時期にセリと間違えて中毒を起こす可能性のある毒草です。その毒はシクトキシンというかなり強力な神経毒で、呼吸困難などで...
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カキラン

カキラン (ラン科カキラン属)【柿蘭】(Epipactis thunbergii) 別名:スズラン里山の日当たりの良い湿地や草地に咲く陽性の野生蘭です。名前の由来である柿色の花を、別名の通り鈴なりに咲かせ、一部のランの陰気な印象と反対に明る...
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ギシギシ

ギシギシ (タデ科ギシギシ属)【羊蹄】(Rumex japonicus)全国の水田周りや野原や路傍に見られる在来種の雑草で、「スイバ」に似ていますがスイバのように赤くならず初夏には鮮やかな黄緑色の花序を高く立てます。同様のものでも、最近では...
6月

ナガバギシギシ

ナガバギシギシ (タデ科ギシギシ属)【長葉羊蹄】(Rumex crispus)ギシギシの仲間は在来種の「ギシギシ」以外に、似て非なる帰化種がいろいろあって判りづらい種類です。そもそも、地味だしどうでもいいい雑草のトップクラスかもしれませんが...
6月

クサナギオゴケ

クサナギオゴケ (キョウチクトウ科カモメヅル属)【草薙尾苔】(Vincetoxicum katoi)東海地方、近畿地方と四国の一部に分布し、山地の林内に生える「カモメヅル」の仲間です。大きめの葉をつけた茎が直立して、その先に針金のように細い...
6月

サンゴジュ

サンゴジュ (レンプクソウ科ガマズミ属)【珊瑚樹】(Viburnum odoratissimum var. awabuki) 別名:アワブキ関東以西から亜熱帯にまで分布する、ガマズミの仲間の樹木です。丈夫で燃えにくいとのことで、街路樹や生け...
6月

オオハンゲ

オオハンゲ (サトイモ科ハンゲ属)【大半夏】(Pinellia tripartita)同属の「カラスビシャク」の兄貴分のような植物で、サトイモ科独特の「仏炎苞」から付属体が長く伸びて立ちます。テンナンショウ類によくあるような感じの3裂葉を立...
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クラマゴケ

クラマゴケ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【鞍馬苔】(Selaginella remotifolia)「コケ」という名がついていて苔のように細かいですが、広義のシダ植物です。シダ植物といっても、正確にはより原始的なヒカゲノカ...
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アカシデ

アカシデ (カバノキ科クマシデ属)【赤四手】(Carpinus laxiflora)関東地方の雑木林に多く、公園樹にも植えられています。同類の「シデ」の中でも、果穂の果苞が細く疎らな形です。春には葉が出る前に赤い穂状の花がたくさん吊り下がり...
6月

イワトラノオ

イワトラノオ (シダ植物チャセンシダ科)【岩虎の尾】(Asplenium tenuicaule)ほぼ全国の山中の沢沿いなど、いかにもシダが生えそうな湿って苔むした岩に生える小型の常緑性シダです。細かく切れ込んだ葉が繊細で個人的に好感度の高い...
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トウゴクシソバタツナミソウ

トウゴクシソバタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【東国紫蘇葉立浪】(Scutellaria laeteviolacea var. abbreviata)タツナミソウの仲間は種類を見極めるのがなかなか難しいグループですが、このトウゴクシソ...
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スズムシソウ

スズムシソウ (ラン科クモキリソウ属)【鈴虫草】(Liparis suzumushi) 別名:スズムシラン「クモキリソウ」の仲間ですが、紫褐色半透明の薄い唇弁をもつ独特の形がスズムシの名の由来となったユニークな小型の地生ランです。2枚の葉が...
6月

ツクシイバラ

ツクシイバラ (バラ科バラ属)【筑紫薔薇】(Rosa multiflora var. adenochaeta)九州、四国に分布する、「ノイバラ」の変種の野生バラです。ノイバラよりも花が大きく、ピンクのグラデーションでまるで園芸品種のようです...

ドクダミ

ドクダミ (ドクダミ科ドクダミ属)【毒矯、毒溜】(Houttuynia cordata)日本全国から東南アジアに広く分布する雑草で、地下茎で増えるので強力な繁殖力をもち、都市から山地まで広く見られます。その繁殖力と臭気で嫌われ者でもあります...
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キヨスミウツボ

キヨスミウツボ (ハマウツボ科キヨスミウツボ属)【清澄靫】(Phacellanthus tubiflorus)変わり種の寄生植物で構成される「ハマウツボ科」の中で一属一種となっている奇妙な植物です。薄暗い林内に、鎌で刈ったかのような草の切り...
6月

ホソバナライシダ

ホソバナライシダ (シダ植物オシダ科)【細葉奈良井羊歯】(Arachniodes borealis)夏緑性の羊歯らしい姿のシダで、主に近畿以東に多く分布します。類似の「ナンゴクナライシダ」とよく似ていますが、中軸の溝に毛が無いことで見分けら...

キツネノボタン

キツネノボタン (キンポウゲ科キンポウゲ属)【狐の牡丹】(Ranunculus silerifolius var. glaber)全国の川辺や湿地、水田などに生える雑草で、実の形から「コンペイトウグサ」の異名もあります。同属のキンポウゲ「ウ...
6月

エナシヒゴクサ

エナシヒゴクサ (カヤツリグサ科スゲ属)【柄無肥後草】(Carex aphanolepis)同属の「ヒゴクサ」によく似ていますが花穂に柄がなく葉腋の茎に直結しています。ただし、下の方の小穂にはごく短い柄があります。小型で、全国の草地や路傍に...
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シラスゲ

シラスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【白菅】 (Carex alopecuroides var. chlorostachya) 「ミヤマシラスゲ」や「カサスゲ」に似ていますが、湿地ではなく乾いた草地や畑地などに生え、路傍の雑草としても生えます...
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ヒロハハナヤスリ

ヒロハハナヤスリ (シダ植物ハナヤスリ科)【広葉花鑢】(Ophioglossum vulgatum)葉っぱ1枚と胞子葉1本だけの小型の羊歯植物です。3-4月に生えて、5-6月に胞子を飛ばし、夏には消えてしまうというライフサイクルで、「スプリ...
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ヒツジグサ

ヒツジグサ (スイレン科スイレン属)【未草】(Nymphaea tetragona var. angusta)日本に自生するただ一種のスイレン(睡蓮)です。日本全国の池や沼に広く分布し、亜高山の高層湿原にも生育し尾瀬ヶ原の池塘でも名物となっ...
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カキネガラシ

カキネガラシ (アブラナ科キバナハタザオ属)【垣根芥子】(Sisymbrium officinale)「ヤマハタザオ」を黄色い花にして、横にひょろひょろ伸ばしたような草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。茎はよく分枝して四方に広がり、密生する...

セイヨウヒキヨモギ

セイヨウヒキヨモギ (ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属)【西洋引蓬】(Bellardia viscosa)堤防の草むらにチガヤやツメクサなどに混ざって立つ黄色い花。まっすぐ直立してなかなか見事な立ち姿です。しかしこれはヨーロッパ原産の路傍や...

ヒメコバンソウ

ヒメコバンソウ (イネ科コバンソウ属)【姫小判草】(Briza minor)「コバンソウ」に似て小型なのでヒメコバンソウですが、少し小さいのではなくとても小さいです。小穂の大きさは3-4mmしかなく、コバンソウのような俵型ではなく、平たく潰...
6月

イ(イグサ)

イ(イグサ) (イグサ科イグサ属)【藺草】(Juncus decipiens)あの畳表や茣蓙に使うイグサですが、標準和名では「イ」であり、一番短い標準和名です。葉が退化して細い花茎だけが地上に伸びる独特の姿で、地下茎から出てくるので密集群生...

ヒメイワダレソウ

ヒメイワダレソウ (クマツヅラ科イワダレソウ属)【姫岩垂草】(Phyla nodiflora var. minor南アメリカ原産の園芸植物で、グランドカバーに好んで使われます。葉が多肉的に厚手で先半分だけ鋸歯があります。ちょっと八重咲きの花...
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ミヤマシラスゲ

ミヤマシラスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【深山白菅】(Carex olivacea subsp. confertiflora)全国の湿地や水辺に生える大きめのスゲで、茎の先端に雄花の穂を一つつけ、その下に数個の雌花の穂がつきます。果実期にな...
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ネズミモチ

ネズミモチ (モクセイ科イボタノキ属)【鼠黐】(Ligustrum japonicum) 別名:タマツバキ関東以西の山野に普通に生える常緑樹ですが、丈夫で葉がしっかりしているので公園などによく植えられています。初夏に4裂した円錐花序をつけ、...
6月

センダン

センダン (センダン科センダン属)【栴檀】(Melia azedarach)「栴檀は双葉より芳し」と言われるセンダンですが、この諺は実際には白檀のことのようです。センダン科は、マホガニーの木などを含む数百種の科ですが、日本に自生するのはセン...

カモガヤ

カモガヤ(イネ科カモガヤ属)【鴨茅】(Dactylis glomerata) 別名:オーチャードグラスヨーロッパから西アジアの原産で、明治時代に牧草として、また斜面などの緑化用として導入され、現在では全国に帰化しています。牧草としては家畜が...
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オランダガラシ

オランダガラシ (アブラナ科オランダガラシ属)【和蘭芥子】(Nasturtium officinale) 別名:クレソン料理に使われる「クレソン」です外来生物法で要注意外来生物に指定
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チガヤ(フシゲチガヤ)

チガヤ(フシゲチガヤ) (イネ科チガヤ属)【茅萱】(Imperata cylindrica var. koenigii)街から野山までどこにでも見られる雑草の「チガヤ」ですが、別名「フシゲチガヤ」といわれます。茎の節部や葉鞘などに長い毛が生...
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オオトキワツユクサ

オオトキワツユクサ (ツユクサ科ムラサキツユクサ属)【大常磐露草】(Tradescantia albiflora)「トキワツユクサ(ノハカタカラクサ)」や「ミドリハカタカラクサ」よりも大型で茎は斜上し、荒々しい印象の植物です。ミドリハカタカ...
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ミドリハカタカラクサ

ミドリハカタカラクサ (ツユクサ科ムラサキツユクサ属)【緑博多唐草】(Tradescantia fluminensis)南アメリカ原産の帰化植物で、園芸品の「シロフハカタカラクサ」が先祖帰りして葉の斑が消えたものとされています。普通の「トキ...
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チチコグサモドキ

チチコグサモドキ (キク科チチコグサモドキ属)【父子草擬】(Gamochaeta pensylvanica)熱帯アメリカ原産の帰化植物で、道端や空き地に広く生育しています。茎の上部から頂上にかけて穂状花序が段々につき、総苞には綿毛が多く生え...