野山の植物

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フイリフモトスミレ

フイリフモトスミレ (スミレ科スミレ属)【班入麓菫】(Viola sieboldii f. variegata)名前の通り、「フモトスミレ」の葉が斑入りになった品種です。当然のことながら、斑入りといえるかいえないかは微妙な線引きで、明確な区...
3月

ナニワズ

ナニワズ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)【難波津】(Daphne jezoensis) 別名:ナツボウズ同じナツボウズ(夏坊主)の名をもつ「オニシバリ」とそっくりで、同様に夏には葉を落としてしまいます。オニシバリよりも大きめの葉で先端が丸...
9月

オギ

オギ (イネ科ススキ属)【荻】(Miscanthus sacchariflorus)「ススキ」にそっくりで同時期のため、全部「ススキ」で済ませてしまうことが多いのですが、ススキ以上によく出会う植物です。ススキよりも湿地性で水辺や沼沢地に群生...
12月

シシラン

シシラン (シダ植物門シシラン科シシラン属)【獅子蘭】(Vittaria flexuosa)一見、「ヤブラン」や「ノシラン」のようなキジカクシ科植物のように見える葉ですが、「シュンラン」などのランでもなくシダ植物です。常緑の単葉シダで、湿っ...
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ホソバカナワラビ

ホソバカナワラビ (シダ植物オシダ科カナワラビ属)【細葉鉄蕨】(Arachniodes exilis)関東以西から九州の林床に生える常緑シダで、内陸部より沿海地の山林に多く分布します。根茎が地表近くで横に伸びるので群生することが多いようです...
3月

キヅタ

キヅタ (ウコギ科キヅタ属)【木蔦】(Hedera rhombea) 別名:フユヅタ低山や里山でよく見る「ツタ」ですが、常緑の「木本」なので木ヅタ。大きなものではまさに樹のように太い茎になり細い気根をびっしり出して不気味なほどです。しかし幹...
3月

オカメザサ

オカメザサ (イネ科オカメザサ属)【阿亀笹】(Shibataea kumasaca)1-2mと背が低く笹薮に混ざっていることも多いのですが、実は竹の仲間だそうです。実際、他の笹に混ざって生えていると異様に葉の幅が広く違和感を感じます。地下茎...
6月

ヘラシダ

ヘラシダ (シダ植物メシダ科)【箆羊歯】(Deparia lancea)関東南部以西の湿った林下に群生する常緑の単葉シダです。黒っぽい葉柄は細くて長く、光沢のある硬い葉は若干波打つ場合が多いようです。ソーラスは細長い線状で、側脈に沿って平行...
3月

アオネカズラ

アオネカズラ (シダ植物ウラボシ科アオネカズラ属)【青根葛】(Goniophlebium niponicum)青白い根茎が特徴的な一回羽状単葉の冬緑性シダです。湿度の高い岩場や樹木に着生し、垂れ下がる形で生えます。南方系の植物であり、関東西...
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ツルウメモドキ

ツルウメモドキ (ニシキギ科ツルウメモドキ属)【蔓梅擬】(Celastrus orbiculatus)実や葉が「ウメモドキ」に似るのでこの名がありますが、ウメモドキとは全く無関係な種類のつる性植物です。花は初夏にニシキギ科らしい地味なものが...
12月

フユイチゴ

フユイチゴ (バラ科キイチゴ属)【冬苺】(Rubus buergeri)キイチゴの仲間ですが、晩秋から冬に実が生るので冬イチゴ。つる性で地面を這うように生え、ツタのような感じになります。葉は深い緑で光沢があり、ごく浅い3裂型ですが小さい葉は...
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ナキリスゲ

ナキリスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【菜切菅】(Carex lenta)関東から中部以南に普通に広く生える雑草で、スゲの仲間では珍しく秋に花穂をつけます。花茎には1~3個の小穂をつけ、小穂は雌花が並んでつき、先端に短い雄花部が突き出ます。分...
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ヤブザクラ

ヤブザクラ (バラ科サクラ属)【藪桜】(Cerasus × subhirtella f. hisauchiana)多摩丘陵周辺を中心とし、関東西南部の丘陵地に局所分布する桜です。「マメザクラ」と「エドヒガン」の自然交雑種と推定されていて、3...
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メギ

メギ (メギ科メギ属)【目木】(Berberis thunbergii) 別名:コトリトマラズ「メギ科」というと、「イカリソウ」や「サンカヨウ」「ルイヨウボタン」「ヒイラギナンテン」など個性的な少数派を擁する科です。その名前の元締めである「...
9月

クワクサ

クワクサ (クワ科クワクサ属)【桑草】(Fatoua villosa)本州以南の道端や畑などに普通に生える雑草なのですが、あまり記憶に残らない植物です。草姿や花がなんとも地味なせいでしょうが、葉の形など整っているのでもう少し気に留めてもよさ...

ハナミョウガ

ハナミョウガ (ショウガ科ハナミョウガ属)【花茗荷】(Alpinia japonica) 別名:イズシュクシャ関東以西の山林の林下に生え、「ミョウガ」に似た葉で初夏に白に紅色の模様の花をつけます。幅広く大きな葉が茂り、ちょっと「ハラン」にも...
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フタバネゼニゴケ

フタバネゼニゴケ (苔類ゼニゴケ科ゼニゴケ属)【ニ羽銭苔】(Marchantia paleacea)人家の裏路地などにべったり生えて人に嫌われることの多い「ゼニゴケ」の仲間。葉状体の縁が赤黒く縁どられることが多く、群生の重なりが強調されるの...
9月

カゼクサ

カゼクサ (イネ科スズメガヤ属)【風草】(Eragrostis ferruginea)日当たりのよい路傍や荒地などに、同時期の「メヒシバ」「オヒシバ」「チカラシバ」などと混じって群生し、ときに草原をなす初秋の雑草です。5-10個の小花が集合...
12月

ノガリヤス

ノガリヤス (イネ科ノガリヤス属)【野刈安】(Deyeuxia brachytricha)秋の草地に似たような種類がたくさんあるイネ科の雑草で、路傍でももっとも普通に見られるものですが、これは林内にも生育します。類似のイネ科で林内に生育する...
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ヤマゼリ

ヤマゼリ (セリ科ヤマゼリ属)【山芹】(Ostericum sieboldii)秋の低山の林下や林縁に咲き、「シラネセンキュウ」を貧弱にしたような雰囲気です。「カノツメソウ」にもよく似ていますが、葉が広く丸っこい点が明らかに違います。若葉は...
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イズノシマダイモンジソウ

イズノシマダイモンジソウ (ユキノシタ科ユキノシタ属)【伊豆の島大文字草】(Saxifraga fortunei var. jotanii)「ダイモンジソウ」の伊豆諸島に分布する変種で、房総半島南部にも分布します。普通のダイモンジソウに比べ...
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タウコギ

タウコギ (キク科センダングサ属)【田五加木】(Bidens tripartita)日本全土の水田のあぜ道や湿地に多い水田雑草なのですが、除草剤に弱いため近年激減し、同属の「アメリカセンダングサ」などに取って代わられあまり見られません。花は...
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オオミゾソバ

オオミゾソバ (タデ科イヌタデ属)【大溝蕎麦】(Persicaria thunbergii var. stolonifera)「ミゾソバ」の変種とされ、草体や葉が大型で、葉のくびれが大きめで葉柄に翼があります。花柄に腺毛が密生し、葉にも毛が...
9月

セイバンモロコシ

セイバンモロコシ (イネ科モロコシ属)【西蕃蜀黍】(Sorghum propinquum)路傍の草地や河原などに普通に多く見られる雑草で、戦後に日本に入った地中海地域原産の帰化植物です。成長すると背丈ほどになり、花の無い株だけ見ると「ススキ...
9月

ホソバヒメミソハギ

ホソバヒメミソハギ (ミソハギ科ヒメミソハギ属)【葉姫禊萩】(Ammannia coccinea)熱帯アメリカ原産の帰化植物で、1952年に長崎県で見つかって以来、現在では関東北部あたりまで水田雑草として広がっています。在来種の「ヒメミソハ...
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エリマキツチグリ

エリマキツチグリ (担子菌類ヒメツチグリ科)【襟巻土栗】(Geastrum triplex)有名な「ツチグリ」によく似ていますが、星状にめくれ上がった外皮に普通のツチグリのようなひび割れ鱗模様が無く無地平坦です。さらに熟すと外皮が同心円状に...
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オシダ

オシダ (シダ植物オシダ科)【雄羊歯】(Dryopteris crassirhizoma)北海道から本州、四国の山地に分布する大型のシダで、根茎が横に伸びないので放射状の株立ちになります。「イノデ」の類にも似ていますが、イノデ類よりも毛深く...
12月

ヤマイタチシダ

ヤマイタチシダ (シダ植物オシダ科)【山鼬羊歯】(Dryopteris bissetiana)林下や林縁に生える常緑性のシダで、本州から九州の山地や丘陵に分布します。最下羽片の下側第1小羽片が大きい特徴があり、小羽片の縁がやや裏側に巻き込む...
9月

イヌコウジュ

イヌコウジュ (シソ科イヌコウジュ属)【犬香需】(Mosla scabra)日本全国の路傍や林縁に生え枝先に花穂を出し、薄ピンクの唇弁花に淡紅紫色のまだら模様が入ります。花序は長くなることもありますが、花は一斉には咲かずに下から咲き上がり先...
9月

ハッカ(ニホンハッカ)

ハッカ(ニホンハッカ) (シソ科ハッカ属)【薄荷】(Mentha canadensis var. piperascens)日本在来のハッカの原種で、洋種の「ペパーミント」や「スペアミント」とは別物です。全国の湿った草地に自生しますが、北海道...
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オヒシバ

オヒシバ (イネ科オヒシバ属)【雄日芝】(Eleusine indica) 別名:チカラグサ道端や空き地、野原などに生える雑草の代表格で、同類のよく似た「メヒシバ」と一緒に生えていることも多いです。メヒシバより大型で、茎を引っ張ってもなかな...
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サワフジバカマ

サワフジバカマ (キク科ヒヨドリバナ属)【沢藤袴】(Eupatorium x arakianum)「フジバカマ」および「サワヒヨドリ」によく似ており、フジバカマとサワヒヨドリとの交雑種から作られた園芸種の野生化といわれています。フジバカマで...
アサ科

カナムグラ

カナムグラ (アサ科カラハナソウ属)【鉄葎】(Humulus scandens)全国の日当たりのよい荒地や路傍などに繁茂する蔓性の雑草です。昔は東京の住宅地でも空き地や廃屋などに圧倒的に多かった気がしますが、最近ではもう少し自然度の高いとこ...
9月

コケオトギリ

コケオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【苔弟切】(Hypericum laxum)田んぼの畔や休耕田、湿地などに這うように斜上して生える、たいへん小さなオトギリソウです。丸い小さな葉は明るい黄緑色で、多く分岐した茎に先端に花をつけま...
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トキンソウ

トキンソウ (キク科トキンソウ属)【吐金草】(Centipeda minima)全国の路傍や畑に生える雑草です。地面を這うように斜上して生え、疎らな鋸歯の厚手の葉が特徴的です。葉腋に目立たない球形の花序をつけます。花は10個ほどの両性花の周...
野山の植物

クロバナヒキオコシ

クロバナヒキオコシ (シソ科ヤマハッカ属)【黒花引起し】(Isodon trichocarpus) 別名:クロバナエンメイソウ普通の「ヒキオコシ」や「カメバヒキオコシ」が薄紫の花なのに対して、濃い暗紫色なので黒花の名がついています。近畿地方...
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アレチヌスビトハギ

アレチヌスビトハギ (マメ科ヌスビトハギ属)【荒れ地盗人萩】(Desmodium paniculatum)「ヌスビトハギ」の名がついていますが、普通の「ヌスビトハギ」より大きな淡紅色の花を咲かせます。花は柄の先に咲き、旗弁に淡い黄緑色の小さ...
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ハシカグサ

ハシカグサ (アカネ科ハシカグサ属)【麻疹草】(Neanotis hirsuta)本州以南の田んぼの周辺など湿った山野に生える小さな草で、斜上して茎の先端や葉腋に白い花をつけます。4裂または5裂する花は2-3mmとたいへん小さく、目立たない...
9月

ケチヂミザサ

ケチヂミザサ (イネ科チヂミザサ属)【毛縮笹】(Oplismenus undulatifolius var. undulatifolius f. undulatifolius)その名の通り、「チヂミザサ(コチヂミザサ)」の毛深いやつですが、...
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アゼトウガラシ

アゼトウガラシ (アゼナ科アゼトウガラシ属)【畦唐辛子】(Vandellia micrantha)水田周りに生えるアゼナ科の小さな花はどれもみな似ていますが、これは花も葉もスリムなイメージです。「アメリカアゼナ」や「タケトアゼナ」、「シソク...