スズメウリ (ウリ科スズメウリ属)【雀瓜】
(Zehneria japonica)
カラスとスズメは、植物の名前でよく対比的につけられます。
カラスの名が付くものは、だいたい役に立たない紛い物みたいな意味合いを持たされていて、「カラスノゴマ」とか「カラスムギ」とかいろいろあります。
例えば「エンドウマメ」に対して「カラスノエンドウ」がありますが、さらにそれの小さな類似品として「スズメノエンドウ」があります。
「ウリ」に対して食べられない「カラスウリ」があり、その子分のような植物だから「スズメウリ」なのでしょう。
晩夏の日差しに白い花はよく目立ちますが、見て楽しいのは可愛い実ですね。
雌花の子房が膨らんで楕円形になり、緑の丸玉となり熟すとスズメの卵を思わせる灰白色の玉になります。